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2018/9/12 16:07

ちょうどいい情報量が手間をなくす。スマートスピーカー「Echo Spot」に絶対賛成である5つの理由

Amazonのスマートスピーカー「Amazon Echo」(以下、Echo)の最新モデル「Amazon Echo Spot」(以下、Echo Spot)。筆者は、昨年発売されたEchoを所有していて、さらに「Google Home」や「LINE Clova」も持っているのですが、Echo Spotの発売はものすご〜く楽しみにしていました。だって、ディスプレイが付いているのですから。

 

 

「スマートスピーカーに画面は要らないのでは?」「スマホで十分じゃないか?」という意見も聞こえてきそうですが、それらに反論する気はありません。そもそもスマートスピーカーは誰もが必要とするものではないですし、用途も人それぞれだと思います。

 

それでも、これからスマートスピーカーを買うとしたら、僕は積極的にディスプレイ付きのモデルをおすすめしたいです。その理由をお話しましょう。

 

【理由1】ディスプレイのおかげで設定が簡単!

前機種のEchoは、初期設定の際にスマホに「Amazon Alexa」アプリをインストールして、Echoとのペアリング、Wi-Fi接続などの設定を行う必要がありました。ですが、Echo Spotは、ディスプレイで初期設定をナビゲートしてくれます。Wi-Fiネットワークの選択やパスワードの入力もタッチ操作で行えます。

 

↑箱から取り出して、同梱のケーブルでコンセントに接続して設定開始!

 

↑背面には電源用ポートとイヤフォンジャック

 

↑上部には音量調節ボタンと、音声のミュートボタン。4つの穴がマイクだ

 

↑ディスプレイはタッチパネルで、Wi-Fiのパスワードも入力できる

 

↑画面に表示されるガイドに従って初期設定。ソフトウェアのアップデート中に進捗が表示されるのも、決してフリーズしたわけではないということがわかって安心できる

 

【理由2】返事を聞き逃しても心配無用!

Echo Spotには画面があるとはいえ、従来モデルと同じように、声だけで操作ができます。例えば、「アレクサ、今日の天気は?」とたずねると、音声で「今日の○○の天気は……」と回答し、発令されている注意報や、最高気温、最低気温も教えてくれます。さらに、それらの情報が画面にも表示されます。忙しい朝に、出発の準備をしながら聞いていて、うっかり聞き逃したとしても、画面を見れば、知りたいことが一目瞭然です。個人的に、Echo Spotを使い始めてから、週間予報を聞くことが増えました。

 

↑「今週の天気は?」と聞くと、1週間の天気予報が音声で伝えられ、画面でも確認できる

 

↑リマインダーを登録した際、画面でも登録内容を確認できる

 

【理由3】気になった音楽についてすぐ知れる!

Echo Spotは音楽を聴くこともできます。Amazonのプライム会員は、追加料金なしで100万曲以上が聴き放題の「Prime Music」を楽しめて、「Amazon Music Unlimited」(月額380円)に登録すると、400万曲以上が聴き放題になります。筆者はPrime Musicを使っていて、「アレクサ、J-POPを聴かせて」「ビートルズの楽曲を再生して」など、その時の気分に合わせてBGMを流すために使っています。

 

ディスプレイ付きのEcho Spotでは、再生時にアートワークが表示されます。再生開始時には楽曲名が表示され、再生中には、なんと歌詞が表示されます。「アレクサ、この曲名は?」と聞くことが少なくなりました。カラオケで歌いたい曲を再生して、練習することもできます。

 

↑音楽再生中には歌詞も表示。カラオケビデオのように、歌唱部分が強調表示になる

 

【理由4】写真&動画で、情報量がアップ!

スマートスピーカーは、家族で会話をしていて、確認したいことがあったときにも役立ちます。「アレクサ、○○○○って誰?」と聞けば、Wikipediaなどを検索して、さくっと簡潔明瞭に教えてくれるのです。さらに、Echo Spotなら音声だけでなく画像も表示されます。これ、非常に便利です。

 

↑「アレクサ、ジャックラッセルテリアって、どんな犬?」と聞いてみた

 

↑「アレクサ、フランシスコ・ザビエルって誰?」と聞いてみた

 

ニュースは動画で見られるようになりました。複数のニュースのスキルが動画に対応しているようですが、お気に入りのニュースを「フラッシュニュース」に登録すると(音声で登録に導いてくれる)。「アレクサ、最新のニュースを教えて」などと話すだけで、動画で見られるようになります。もちろん、音声だけでもわかるのですが、動画を見ると、よりわかりやすいですよね。

 

↑「NHKニュース」の動画再生イメージ。「次のニュース」と話すと、次のニュース動画に切り替わる

 

↑「DELISH KITCHEN」というスキルを起動して、検索した料理レシピの動画を見ることも

 

視覚的に情報を得るという意味では「スマホやタブレットのほうが便利」と考える人も少なくないでしょう。たしかにそうですが、スマホやタブレットは “見る” 前提で設計されたデバイスなので、たとえ「Siri」や「Googleアシスタント」を使っても、そんなに話してくれません。例えば、飲食店などを検索しても、「こちらが見つかりました」と話して、画面を見るように導かれます。Echo Spotでは、必要な情報は音声だけでわかり、ディスプレイによって、その情報を再確認したり、より詳しい情報を得たりできる仕組みです。

【理由5】デジタルクロックとしても重宝

個人的に、Echo Spotのいちばん気に入っているところはデザインです。コンパクトな球体で、ベッドルームのサイドテーブルや、書斎のデスクなどに置くにはピッタリ。時計の変更・デザインはカスタマイズできます。時計が表示される画面を「ホーム」と呼ぶようですが、天気やカレンダー(アプリを用いてGoogleカレンダーと連携可能)に自動で切り替わり、大事な予定を忘れずに済みます。

 

↑筆者はベッドサイドのローテーブルに置いている。夜間は、安眠を妨げない「ナイトクロック」モードに切り替えられる

 

↑画面の上端から下方向になぞると、スマホの通知パネルのような画面が表示される。設定を行う場合は歯車のアイコンをタップ

 

↑画面タッチで操作する「設定」画面

 

↑時計の壁紙と時刻表示は、多彩なデザインから選べる

 

↑アナログ時計っぽい表示にもできる。筆者はまだ試していないが、Amazonのフォトストレージ「プライムフォト」に保存した画像を、時計の壁紙にすることもできるらしい

 

 

従来のスマートスピーカーの置き場所は、「自分の声をしっかり聴きとってくれて、音が聴こえる場所」という前提で決めていましたが、Echo Spotは頻繁に “見る” デバイスなので、どこにどのように置くかは非常に大事だと思います。僕は、深く考えずにブラックを買ったのですが、色は設置する場所に合うものを選ぶべきだと思います。

 

↑カラバリはブラックとホワイトの2色。実売価格は1万4980円

 

さらに、9月よりEchoシリーズは通話・メッセージ機能が使えるようになりました。Echo Spotの場合はビデオ通話もできるため、室内では最もシームレスに通話できるデバイスにもなりえるでしょう。

 

どうですか? ディスプレイはあったほうがいいと思いませんか? Echo Spotのディスプレイの上にはカメラが搭載されているのですが、今後のアップデートにより、Echo Spotのユーザー同士でビデオ通話もできるようになることも予告されています。声だけで発信できて、通話料もかからないので、離れて住む家族との連絡にも役立ちそうですよ。