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2018/10/27 19:30

Amazon Goとの違いは? シンガポールで話題の「レジなしスーパー」のディストピア感

いままでヒトが行っていた様々な作業が少しずつロボットに取って代わられている現代社会。Amazonがレジのないコンビニ「Amazon Go」を2016年に発表したときには、多くのメディアが「ついにレジの仕事がロボットに奪われる」と話題になりました(同コンビニは2018年1月にシアトルでオープン)。

 

初めてAmazon Goが話題になった頃よりも、「キャッシュレス+無人サービス」という組み合わせは普及してきたように思われます。もともとアメリカのスーパーでは「セルフ会計+自分で袋詰め+クレジット支払い」が一般的でしたが、ロボットを活用したセルフ会計はアメリカや中国だけでなく、日本各地でも見られるようになってきています。

 

日本でもハウステンボス内に画像認識と顔認証を活用した無人コンビニがオープンしていますが、現在は単純な「キャッシュレス+セルフサービス」というレベルを越えて、AIやマシーンラーニングを活用した次のレベルの「自動精算」が開発されています。

 

そんななか話題を集めているのが、買い物代行サービスを提供するシンガポールのスタートアップHonestbeeによる「Habitat」です。

Habitatが世界初と謳うのは「AutoCheckout(自動チェックアウト)」と「RoboCollect(ロボ収集)」です。まず入り口で専用アプリを使って自分が使うカートに保証金を入金。その後、カゴに好きな商品を入れていきます。ほしい商品をすべてカートに入れたら、カートごとロボ収集コーナーに引き渡すだけ。5分ほど待ってピックアップコーナーに行けば、自動で動く巨大なボックスマシーンによって、自分が購入した商品が入った買い物袋が渡されるという仕組みになっています。支払いはもちろんアプリ経由なので、買い物袋を受け取ればすぐに帰れます。

 

Habitatの公式サイトでは「キャッシュ払いや列に並ぶ心配がまったくありません」と書かれていますが、確かにレジでお金を支払ったり、品物を袋に入れたりする手間が省けると買い物はより快適かもしれません。

とはいえ、HabitatはAmazon Goと根本的に目指す方向やテクノロジーが異なっています。

 

アプリを使ってキャッシュレスで支払いを済ませることは両者で共通していますが、HabitatがAmazon Goと異なるのは、利用者がカゴに入れた商品をベルトコンベヤに乗せて、スタッフが集まる別の部屋に移動させている点。そこでは通常のスーパーと同じようにヒトが手で商品をスキャンして袋に詰めているんですね。要するに、利用客が見えない別室を作り、人力による商品スキャンと袋詰め機能をそこに集約しているというわけ。商品一つひとつの精算方法はこれまでのスーパーと変わりません。

Amazon Goの場合は、すべての商品パッケージにRFIDチップを埋め込むことで精算すら自動にしているのですが、Habitatはそこが人力。この違いは取扱商品の幅や種類にも影響するそうです。

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