デジタル
2018/11/1 18:30

米・名門大学が禁断の「AI技術」を開発! これまでになかった「恐怖」が生まれる

10月31日の夜、東京・渋谷はハロウィーンで大混乱しました。本来、ハロウィーンは秋の収穫を祝い、悪霊を追い払うケルト民族の儀式ですが、キリスト教徒にとってハロウィーンは「死のカルト」。人が集まってみんなで楽しむ行事である反面、すごく恐ろしいものでもあるんです。

 

「ハッピーハロウィーン」は禁句!! 今さら聞けない「ハロウィーン」の意味

 

普段、私たちもホラー映画を見た後、カーテンの隙間に人の顔が見えたらどうしようと変な想像をしてしまって怖くなることってありますよね。恐怖のあまりトイレや風呂場に一人で行けなくなったり、セルフィーを取ったら自分の横に何か写っているように見えたりして、怖いものが苦手な人はやや正気を失います。

 

そんな人間の想像力を逆手に取ってMITが開発したのが、画像加工の人工知能AI Spirits」。悪霊を追い払うハロウィーンにぴったりなAI技術として話題を呼んでいます。AI Spiritsの特徴は、いかにもありそうな心霊写真/動画を生成してくれること。画像をインプットすると心霊っぽい加工を施してくれます。

© MIT Media Lab 2018

 

 その心霊写真がどれくらい「いかにもありそう」か? 下のサンプル画像スライドでご覧ください。ハロウィーンらしく不気味なBGMが流れますので、怖いものが苦手な方は要注意です。

どうでしょうか?でき上がりの写真自体は目新しくないかもしれませんが、「入力した画像からAIが自動的に作り出したもの」と知ると面白くありませんか? 特に人間の影のようなものが浮かんでいる写真は、AIが構図を認識して「ここに何かいそうだ!」と割り出したところに「幽霊」を上手に出現させています。

 

AI Spiritsの前身となったプロジェクト「Deep Angel」は「画像から特定の人間や物体を自動で取り除くAI」だったのですが、このときに集まったデータと開発した技術を活用して、「何もないところに物体を浮かび上がらせる」という技術に発展したのがAI Spiritsなんです。つまり「こういう構図の写真にはここに人間(もしくはモノ)が写っている傾向にある」というビッグデータによる分析を元にしているわけ。自動で生成したものでも「こういう心霊写真ありそう!」と思ってしまうのは、そういう仕組になっているからなんですね。

© MIT Media Lab 2018

 

Deep Angelでサンプルの画像ギャラリーを見てみると、驚くほどキレイに人物が消されて背景が合成できている写真のなかにも、心霊写真のようにぼやけて残っているものがあります。これを元に「精度の高い心霊写真は自動で作れる」と思いついたのはなかなかクリエイティブと言えます。

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