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2018/12/30 16:00

【2018年iPhone最終結論】XS/XS Max/XR、結局のところベストバイはどれ!? 専門家が総合テストしました

端末の進化がある程度安定した現在、iPhoneとAndroidでは、ストレスなく使えて、より満足度が高い陣営はどちらでしょうか。ここでは、日常使いで特に重要となるポイントを前・後編に分けてテストしました。前編の本記事では、Andridの4モデルを検証。後編の本記事ではiPhoneの3モデルを検証します。

 

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【テスト概要】

1.カメラ性能

風景、近接、ズーム、逆光、暗所での撮影を行って、画質を比較。また、ハイダイナミックレンジ(HDR)機能およびポートレートモードに対応する機種は、その性能もチェックしました。

 

2.持ちやすさ

ケースなしで端末を持ったときのホールド感を、大きさや重さ、端末の形状や質感なども含めて評価。片手での操作のしやすさとカメラ使用時の安定感も確認しました。

 

3.処理能力

ベンチマークアプリ「Geekbench4」でCPUのスコアを測定。また、AIを活用した機能やARアプリなど、処理能力の高さが求められる作業への対応度やその使い勝手もチェックしました。

 

4.バッテリー

YouTube上の動画を1時間再生した後のバッテリー残量および熱の持ち方をチェック。ARキャラクターを表示するアプリでの発熱状況や、バッテリー関連機能の使い勝手も確認しました。

 

【判定した人】

ITライター

酒井麻里子さん

IT関連の雑誌や書籍の編集・執筆に携わっています。スマホはiPhoneとAndroidの2台を使い分けています。

 

 

大画面化&高機能化が進み10万円超のモデルが増加

スマホのハイエンドモデルは、近年の傾向である大画面化がいっそう進み、iPhoneでは過去最大の6.5インチディスプレイを搭載するiPhone XS Maxが登場。Androidでも6インチを超えるモデルが揃います。

 

また、iPhone、Androidともに、今回テストしたハイエンドモデルはいずれも最新のプロセッサーを搭載。処理能力の高さを生かし、AIを活用した新機能を導入するケースも目立ちました。このほか、カメラの高性能化にも各社が注力。複数のカメラを搭載することが定番化したほか、AIを活用することによって、より簡単に高画質の写真が撮影できるようになっています。

 

ディスプレイの大型化や高機能化の恩恵を受けられるのはうれしいですが、その一方で両陣営とも高価格化が進んでいることは事実です。iPhoneはXRの64GB、128GB以外のモデルはいずれも10万円超。AndroidでもFind XがSIMフリー版で11万円台後半となるなど、数年前のハイエンド機に比べるとかなり高価な印象です。頻繁な買い替えがしづらい価格になったからこそ、購入前により入念な検討が必要になっているでしょう。

 

【iPhoneその1】10万円以下から購入できるカラフルな新モデル

Apple

iPhone XR

9万1584円〜

最新の液晶ディスプレイ「Liquid Retina」を搭載。IP67等級の防水・防塵を備え、フレームは航空宇宙産業で使用されるものと同等のグレードのアルミニウムが使われています。ホームボタンはなく、ロック解除などはFace IDで行います。

SPEC●OS:iOS 12●プロセッサー:A12 Bionic●ディスプレイ:6 .1インチ(1792×828)●前面カメラ:700万画素 ●サイズ/質量:W75.7×H150.9×D8.3㎜/194g

 

↑ダブルカメラのiPhone XSラインと異なり、アウトカメラは1つ。F1.8の広角仕様です

 

全6色の豊富なカラバリも魅力。カラバリはiPhone史上最多。ブルー、コーラル、(PRODUCT)RED、イエロー、ホワイト、ブラックの6色が揃います

 

【カメラ性能:B】

HDR撮影も可能で美しく描写できる

↑近接撮影ではiPhone XSと比べると若干暗めに映りますが、晴天時の風景撮影では、それほど差は気になりませんでした。HDR撮影も美しいです

 

【持ちやすさ:A】

フレームのホールド感がしっかりしていて安心

↑XSよりわずかに厚みがあり、横幅も一回り大きいですが、片手でもなんとか操作できるサイズ。フレームのホールド感も十分です

 

【処理能力:A】

ARアプリも快適に使うことができる

↑ベンチマーク測定結果はマルチコアで11589。iPhone XSと同じA12 Bionicを搭載するだけあり、ARアプリの動作も快適なレベルです

 

【バッテリー:A】

ほとんど熱を持たずにライブ動画を楽しめた

↑1時間の動画再生後のバッテリー残量は93%。ほとんど熱を持たずに再生できました。ARアプリを約10分起動してもほんのり熱くなる程度

 

【iPhoneその2】

2つの背面カメラを搭載しハイクオリティな撮影が可能

Apple

iPhone XS

12万1824円〜

最新のプロセッサーA12 Bionicを搭載した5.8インチベゼルレス端末。進化したFace IDで、より正確でスムーズな認証が可能になりました。カメラは明暗差のある場面でも美しく再現するスマートHDRに対応。

SPEC●OS:iOS 12●ディスプレイ:5.8インチ有機EL(2436×1125)●前面カメラ:700万画素●サイズ/質量:W70.9×H143.6×D7.7㎜/177g

 

↑カメラは広角と望遠。2倍の光学および10倍のデジタルズームに対応します

 

↑新iPhoneでは、ポートレートモードで撮影した写真のボケ具合を後調整可能になりました

 

【カメラ性能:A】

ハイブリッドズームできれいに撮影できる

↑近接撮影は明るく自然な色。ハイブリッドズーム対応なので、離れた場所の被写体も画質が荒れることなく大きく撮影できます

 

【持ちやすさ:A】

フレームのアルミが手にフィットする

↑iPhoneの3モデルのなかでは、最もスムーズに片手操作ができました。フレームのアルミ素材は滑りにくく、手にフィットするため安心感あり

 

【処理能力:A】

ほとんどストレスなく快適に操作できる

↑Geekbenchでの測定結果はマルチコアで11543。今回のテストではiPhone XRよりわずかに低い値となったが使用感に差はありません

 

【バッテリー:A】

スタミナは十分以上でワイヤレス充電も便利

↑動画1時間再生後のバッテリー残量は92%でした。iPhoneはいずれもワイヤレス充電に対応しているのでスムーズに充電できます

 

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