デジタル
2020/2/18 18:25

2020年加速する「ヘルステック」、実際どんなことができるようになるの?

肥満予防はもちろん、転倒リスクも予測するスマートベルト「WELT PRO」

ウェアラブルといえば、時計や眼鏡をイメージする人が多いでしょうが、もっと手軽に身につけられるものがあります。それは、ベルトです。

 

スマートベルト「WELT」は、一般的なベルトと同じように、腰に巻いて締めるだけ。ベルトに内蔵されたセンサーがウエストのサイズ、座っていた時間、歩いた歩数などを測定し、消費カロリーなどがわかるというアイテム。計測結果はスマホアプリで管理でき、ダイエットや健康増進に生かせるわけです。

↑ パッと見は、ごくフツーのベルト。さまざまな材質・デザインが容易されている

 

↑ ベルトに内蔵されてセンサーが取得したデータは、スマホアプリで確認できる

 

CES 2020に出展された最新モデル「WELT PRO」には、新たに転倒リスクを予測する機能も追加されていました。ユーザーの歩行パターンを分析して、未来に発生するであろう転倒のリスクを予測してくれるという仕組み。

 

なお、この「WELT」は、そもそのは韓国・サムスン電子の社内ベンチャーが開発したもので、現在は、サムソン電子から独立した企業として、開発・製造を続けています。「WELT PRO」は日本では5月以降に発売予定で、2月5日〜18日に高島屋 日本橋店にて先行発売されるそうです。予定販売価格は3万9800円前後とのこと。

 

個人に最適化した負荷でトレーニングできる「ヒガトレック」

CESには、多くのベンチャー企業・スタートアップ企業が出展する「Eureka Park」という会場があります。その中の「Japan TECH」というエリアで、注目を集めていたのが「Higatrek(ヒガトレック)」というトレーニング機器。出展していたのは、All You Need Is(オールユーニードイズ)という日本の会社です。

 

スポーツジムに行くと、ウエイトトレーニングを頑張っている人がいますよね。筆者が通っているティップネスでもそうですが、本気で筋肉を付けようとしている人が、重いプレートを取り付けてバーベルを持ち上げています。本気度が低い人には敷居が高いエリアです。

 

「ヒガトレック」はウエイトのプレートを取り付けることなく、電子制御によって負荷を調整し、その人の目的に合ったトレーニングを行えるマシンです。ちなみに「ヒガトレック」の名称は、同社のCEOで、パーソナルトレーナーでもある比嘉一雄氏の名前に因んだもの。比嘉氏によると、ウエイトトレーニングを行う際、バーベルを持ち上げる時の重さと、下げる時の重さは変えるのが効率的なのだそう。「ヒガトレック」では、それを実現し、最も効率のよい方法でトレーニングが行えるそうです。

↑ CEOの比嘉一雄氏が使い方をデモンストレーション。来場者も試すことができた

 

↑ 左右に柱のライトが操作をサポート。うっかり手を離してもバーベルが落ちてくることはなく、安全性にも配慮されている

 

プレートをつけないので、周囲の人からはどれくらいの重さでトレーニングをしているかがわからないことも利点。トレーニングのデータを蓄積し、スマホアプリで確認できることも特徴。本気の筋力トレーニングだけでなく、ダイエット、リハビリなどにも生かせるとのこと。ただし、自分で買うのは大変そうなので、スポーツジムなどでの導入が増えることを期待しましょう。

 

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