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2020/2/26 18:00

5G時代の到来を予感させる1億画素カメラ&8K撮影の「Galaxy S20」シリーズの超絶画質に驚嘆

2020年春にNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの携帯4社がスタートする「5G」。これまでの4G LTEを進化させた、超高速な通信サービスです。

 

5Gで気になるのはやっぱり、「最初にどんなスマホが発売されるのか」でしょう。その有力な候補になりそうなスマホを、世界最大のスマホメーカー・サムスンが発表しました。その名も「Galaxy S20」。定番「Galaxy S」シリーズの2020年最新型です。

 

2月11日(現地時間)に米サンフランシスコでお披露目されたGalaxy S20シリーズは、正確には大中小の3つのモデルが存在します。3つのスマホはすべて5Gに対応。

↑左からGalaxy S20(6.2インチ)、Galaxy S20+(6.7インチ)、Galaxy S20 Ultra(6.9インチ)

 

このうち、もっとも小さいスマホが標準型の「Galaxy S20」です。小さいといっても6.2インチの大きめな画面になっていますが、画面のフチが4辺とも1mmほどと極細で、横幅69.1mmのほっそりとした作りになっています。成人男性としては小さめな手の筆者ですが、このスマホは片手の手のひらで支えてみて、親指が反対側の端にちょうど届くくらいでした。手が小さめな人が多い日本人向けのサイズ感かもしれません。

↑もっとも小柄な「Galaxy S20」。それでも画面サイズは6.2インチと大きめです

 

↑Galaxy S20の小ぶりなボディは日本人の手にも馴染みそうです

 

中くらいのGalaxy S20+は画面サイズ6.7インチ。こちらも正面ギリギリまで画面が覆い尽くしています。

↑Galaxy S20+。プラスと付くだけあってS20から二回りほど大きめ

 

3モデル共通で画面の上の方にある穴開けパンチで開けたような穴には、インカメラが仕込まれています。画面の下の方には指紋センサーが入っており、超音波式という方式ですばやくロック解除できるようになっています。

 

もっとも大きいGalaxy S20 Ultraは6.9インチと一回り大きいくらい。7インチ弱というと一昔前ならタブレットに分類されるサイズですが、実際持ってみると違和感は少なく、重さも220gという重さも感じにくくなっています。背面がなだらかにカーブする形状で、手のひらの凹みにフィットしやすいからでしょうか。

↑Galaxy S20 Ultra。S20+よりちょっと大きい程度ですが、額縁が細いディスプレイの迫力が増しています

 

↑S20 Ultraはカメラを大幅に強化したスマホという位置づけ。1億画素カメラなど、他の2モデルにはない特長も備えています

 

S20シリーズはなんといってもカメラがすごい

このGalaxy S20シリーズ、画面のきれいさや動作性能はこれまで出てきたスマホのなかでも最高クラスです。しかし、最大の売りはなんといっても「カメラ」の性能の高さでしょう。3機種共通で搭載しているカメラ関連の機能から、特に注目の新機能を2つ紹介します。

 

まずGalaxy S20が凄いのは「8K映像」を撮れること。8Kというのは映像の解像度(記録する画素の数)、つまり映像の細やかさの基準の1つで、8Kは高性能なテレビで聞くようになった「4K」の4倍、スマホの画面で一般的な「フルHD」の16倍という細やかな映像になっています。

↑製品プレゼンテーションでも8K撮影機能は大々的にアピールされていました

 

これまでの8K撮影は映画向けのカメラなどでないと撮れない、敷居の高いものでした。これがスマホで撮れるということで、より手軽に高密度な映像を残せる、身近な存在になっています。

 

ただし、このGalaxy S20の画面は8K以下の解像度です(クアッドHD+、3200×1400ドット)。つまりスマホ単体では、8K映像を“8Kの画面で”再生することはできません。つまり、別途8K対応のテレビやモニターを用意しないと8K映像を楽しめないことになりますが、8Kテレビはまだ高価で、デジモノに興味があるGetNavi webの読者の方でも「我が家に8Kテレビはないよ!」という方がほとんどかと思います。

 

とはいえ、そこはちゃんと考えられています。このスマホでは8Kで撮った映像をSNSにシェアしたいと思った時に、4KやフルHDなど扱いやすい解像度に下げてくれる機能が備わっています。

 

ところで「なぜスマホに8Kカメラを付いたのか」というと、その答えは単純。Galaxy S20シリーズは「5G」に本格対応するフラッグシップ(旗艦)モデルだからです。

 

5Gネットワークではアプリやゲームのダウンロードなど、スマホで使うさまざまな通信が高速になることはよく知られているところかと思いますが、アップロード、つまりスマホからクラウドサーバーなどへの通信も劇的に改善されている5Gならではのポイントです。つまり、スマホで撮った大容量の写真や動画をクラウドストレージに保存して、いつでもどこでも見返す、という使い方がこれまで以上にやりやすくなるのです。

 

ちょうど今のフルHDテレビや4Kテレビのように、今後は8Kテレビが安くなっていって、家庭に入っていくことになりそうです。Galaxy S20シリーズの8K撮影機能は、そんなときに備えて、いまの思い出を高画質で撮っておきたいという人にぴったりな機能といえるでしょう。

 

ちなみに「5G×8K」に取り組んでいるのはGalaxyだけではありません。シャープが2月17日に発表した日本向け5Gスマホ「AQUOS R5G」もまさに「8K映像が撮れる」という点を売りにしていますし、シャオミが13日に中国向けに発表した「Mi 10」も8K撮影機能を備えています。5Gが本格的に普及していくなかで、8K撮影機能はスマホのトレンド機能となりつつあります。

 

意外な瞬間を切り取れる!? 「シングルテイク」

もう1つ、Galaxy S20シリーズでイチオシのカメラ機能が「シングルテイク」という撮影モードです。これは最大10秒の短い動画を撮ると、スマホがベストショットを選んで、いい感じのフィルター加工も仕上げて出してくれるという機能。提案される加工後の写真のなかには、よく撮れたカットだけでなく動画SNS「TikTok」でありそうな「ブーメラン(再生と逆再生を繰り返す映像)」なども含まれています。

 

この機能の良いところは、とにかく手軽に“映える”写真やミニ動画を作れるところ。いろいろなところで撮ってみて、結果をみるのが楽しめそうな機能だと感じました。

 

↑撮った動画のなかから見応えのあるカットや楽しげなループ動画などがいくつも作られ、好みの結果を保存できます

 

Galaxy S20 Ultraは「1億画素カメラ」搭載

一番大きいGalaxy S20 Ultraは、カメラも3機種のなかでもっとも高性能になっています。背面カメラはクアッド(4眼)カメラ仕様。さらにメインカメラのセンサーは「1億800万画素」という抜きん出た画素数になっています。

↑Galaxy S20 Ultra(右端)のカメラはほかの2モデルよりも強化されています

 

デジタル写真は「画素」という色を表す点を並べたものですが、1億800万画素というのは、色を表す画素が1億800万個並んでいるということ。この数は、スマホはもとよりほとんどのデジタル一眼レフカメラの画素数を超えています。

↑1億画素をフルに使って大きな(解像度の高い)写真を撮れます。一部を切り出して別の写真として保存することも

 

ただし、高画素なセンサーは、画素数が多い代わりに1画素あたりの大きさは小さいため、明かりが不十分なところでは正しい色を認識できないという弱点があります。Galaxy S20 Ultraではそこを解決する技術も搭載。「9つの画素をまとめて1つの画素として扱う」ことで、1200万画素の写真をこれまでの機種の約3倍明るく撮れるようになっています。

↑複数の画素をたばねて、暗いところでも明るく撮れる機能を搭載。1億画素モード以外に設定していれば、暗いところでは自動で有効になります

 

また、Galaxy S20 Ultraでは、ズーム性能も「標準画角から最大100倍」というスマホのカメラとは思えない性能になっています。

 

この100倍ズームは、巨大なレンズを搭載しているわけではなく、複数のカメラを組み合わせたり、デジタルズームやAIによる画像補正(要するに、ソフトウェアで画質を良くする仕組み)を併用したりして実現しています。実際に試してみると、遠くにある細かい文字もぐぐっと拡大できて、肉眼よりも遠くのものがしっかりと捉えられるという印象です。ただし、50倍を超えるぐらいの高倍率になると、スマホの画面で見ても画像の荒れが目立ち、写真として残しておくには物足りないかなという画質になります。実用的に使えるのは10倍くらいまででしょうか。

↑これでもかというくらい拡大して撮れる100倍ズーム。ただし画質は粗めです

 

↑上の写真と同じ場所で「1倍」にセットしたところ。中央で白飛びしている部分が100倍ズームの画像で捉えている女性のポスターです

 

Galaxy S20 Ultraは最近のカメラスマホではすっかり定番となった、超広角カメラも備えています。0.5倍(35mm換算25度)という倍率で、周りの風景を大きく切り取ることができます。この超広角という画角、旅先で風景写真が撮れるので筆者のお気に入りでもあります。

 

Galaxy S20/S20+は「強力カメラ×手軽な操作」が◎

Galaxy S20とS20+もカメラ性能ではひけをとりません。「1億画素カメラ」は搭載しておらず、ズームも最大30倍までとなっているものの、8K動画撮影や「シングルテイク」はしっかり搭載。実際に使う上では、上位モデルのGalaxy S20 Ultraとほぼ共通のカメラ機能が使えるといって差し支えないでしょう。

 

これは、これまでのGalaxy スマホのカメラについてもいえることですが、高度な処理をしつつも、使うときにはそれを意識させないようになっているのがGalaxyならではの良さです。たとえば、レストランで料理を撮っているときは、それにあわせて色味を調整して、失敗写真にならないようにするといったAI機能が自然に使えるように盛り込まれています。

 

スマホのカメラにそこまでこだわりはないけれど、せっかくの思い出はできるだけきれいに残しておきたい、という人にもGalaxy S20シリーズはおすすめできます。

↑実は、Galaxy S20(左)とGalaxy S20+のカメラにも違いがあります。Galaxy S20は望遠、広角、超広角のトリプルカメラ(3カメラ)。Galaxy S20+はこれにToFセンサー(深度カメラ)が加わった4カメラになっています。ポートレートなどで背景をぼかした写真はGalaxy S20+の方が自然な写りになります

 

日本ではこの春発売?

ここまでサムスンが発表したGalaxy S20シリーズについて紹介してきましたが、この3モデルが日本で発売されるかどうかについてはこの記事の公開時点では明らかにされていません。ただしサムスンはGalaxy S20シリーズ3モデルの日本語版Webサイト(https://www.galaxymobile.jp/galaxy-s20/)も公開しているため、日本で発売される可能性は濃厚とみてよいでしょう。

 

NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアは3月以降に、また新規参入した楽天モバイルは6月以降に5Gのサービスを開始する予定となっています。そのタイミングでこのスマホについても何らかのアナウンスがあるかもしれません。

 

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