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2020/6/24 17:00

3万9800円の最強コスパ5Gスマホ「HUAWEI P40 lite 5G」は、絶対的な「メイン機」か魅力的な「サブ機」か?

ファーウェイから6月に発売された「HUAWEI P40 lite 5G」は、3万9800円(税抜)という価格ながら、次世代モバイル通信規格「5G」に対応するSIMフリースマホ。大画面ディスプレイや高画素なクアッドカメラを搭載するなど、価格以上の高性能がウリのモデルです。

 

↑HUAWEI P40 lite 5Gは、HUAWEI AppGalleryに対応するAndroidスマートフォン

 

 

ところでみなさんは、スマホを何台使っていますか? 会社勤めの人でありがちなのが、会社から支給されるスマートフォンとの複数台持ちをすること。私的なスマホは「使いたいものを使う」という人が多いと思いますが、複数のスマホを持ち歩く前提ならできればビジネス時、プライベート時の用途を考慮しながら選ぶのが「クールな買い物」と言えるでしょう。在宅勤務の浸透が進んでいる今なら、BYOD(Bring Your Own Device=私的デバイスの業務活用)も普及が進み、プライベート・ビジネス兼用として1台に集約する人も増えそうです。

 

そんなスマホへのニーズが変わりつつある今。HUAWEI P40 lite 5Gは、メイン機としても十分な性能を備えている一方で、サブ機として5Gやカメラを使い倒すのも面白い、両方のニーズに対応する注目すべきモデルです。本記事では、この注目モデルの優秀な「メイン機」としてのメリット、また魅力的な「サブ機」としてのメリットを編集者・ライター2名で視点を分けて提案します。

 

●「メイン機」おすすめ派

GetNavi web編集部・デジタル担当

玉造優也

編集部でスマートフォン、PCなどのデジタルガジェット・サービスを担当。ビジネス用のスマホを持っていた時期もあるが、今はプライベートスマホ1台持ちにしています。在宅勤務にも慣れて、今後もスマホは1台持ちで徹底していくつもり。

 

●「サブ機」おすすめ派

モバイル・ITライター

石井 徹

IT系・ビジネス系メディアで活動中のフリーランスライター。自身のスマホ購入歴は100台を数える、スマホ選びのエキスパートです。

 

この2名でHUAWEI P40 lite 5Gの基本でおさえるべき「携帯性」「ディスプレイ性能」「カメラ」「パフォーマンス」「機能性」「アプリケーション」の項目に沿いつつ、特徴的な部分を踏まえてそれぞれの推しを語っていきます。

 

【テーマ1】携帯性について

日々持ち歩くスマホを選ぶ上でのキーポイントの1つが、デザインや取り回しのしやすさ。HUAWEI P40 lite 5Gの大きさは約162.3×75×8.58 mm、重さは約189gと、5G対応スマホの中ではベーシックな部類と言えます。

 

↑背面は独特な仕上がりで個性的なデザインとなっている。約6.5インチの大型ディスプレイは同価格帯では希少

 

↑左からクラッシュグリーン、スペースシルバー、ミッドナイトブラックの3色

 

メイン機派の推し

まず推したいポイントは、同価格帯においては最大の画面サイズを持つモデルであることです。メール返信もするし、動画視聴もするという1台持ちの幅広いニーズに対応するには、最低でも6インチ以上は欲しいので約6.5インチの大画面はうれしい。握ったときのグリップ感も良く、外での使用にも向いていると感じました。重量はやや重いかなと思いますが、家ではデスク、テーブルに置いておけるし外出時はカバンに入れるので許容範囲です(玉造)。

 

サブ機派の推し

まず、インパクトのあるボディに惹かれました。3色のカラバリでは光の当たり方で色が変わる「スペースシルバー」と、放射状に光が反射する「クラッシュグリーン」は特に印象的な仕上がりです。メインのスマホはどんなファッションにも合うオーソドックスなテイストにしつつ、サブ機ではこのくらい個性を出す方がおすすめ。取り回しはこれまで小さいスマホを使っていたという人には、重く感じるかもしれません。ただしそのぶん、大容量バッテリーを積んでいるので、普段はカバンの中に入れておいて、出先で動画や電子書籍を楽しむ時に出すという使い方に向いています(石井)。

 

【テーマ2】ディスプレイ性能について

画面サイズは6.5インチと格安スマホの中でも大きめで、2400×1080ドットという、フルHDを超える高解像度なTFT液晶ディスプレイを搭載します。ディスプレイ左上には約1600万画素のインカメラを搭載。

 

↑視認性の高いTFT液晶ディスプレイ

 

↑インカメラは左上に設置

 

メイン機派の推し

携帯性の項でも述べた通り、6.5インチサイズは希少です。TFT液晶ディスプレイの色域も広く、写真・動画を見るのにも十分だと感じました。ビジネスでも使うメイン機としてフルHD以上の高画質があるとうれしいのが、ビデオ会議にスマホで参加したときですね。会議相手が画面を共有した際に資料が見やすいので、HUAWEI P40 lite 5Gくらい画質があると非常に助かります(玉造)。

 

サブ機派の推し

6.5インチという大画面ですが縁の幅もかなり抑えられていて、画面の密度が高いので映画を観るにも快適です。テーブルやベッドサイドで映画を視聴するのも不足を感じません。また、電子書籍を目に優しい色で表示する「Eブックモード」もあります。やはり動画や電子書籍の観賞用としてのサブ機として最適(石井)。

 

【テーマ3】カメラについて

背面のメインカメラは、約6400万画素の高画素センサーを筆頭に、4つのレンズ・センサーの組み合わせで超広角からマクロまでさまざまな撮影が可能。レンズを使い分けてポートレートやマクロでの画質向上が図れます。デジタルズームは最大10倍に対応。

↑クアッドカメラは、約6400万画素(F1.8)、約800万画素 (超広角、F2.4)、約200万画素(マクロ、F2.4)、約200万画素(被写界深度、F2.4)という構成

 

↑花のブルーも発色がよく精細に撮影できる

 

↑超広角レンズで撮影。歪みが少なく明るい仕上がりとなった

 

↑暖色も温かみのある発色で料理撮影にも適している

 

メイン機派の推し

スマホのカメラは競争が熾烈なので「高性能なほど良い」という、そもそも論もあるのですがHUAWEI P40 lite 5Gの推しポイントは6400万画素の高画素センサー。画素数の高さは対応できる被写体の幅広さにもつながるので、スマホ1台で済むどころかコンデジの代わりにもなります(玉造)。

 

サブ機派の推し

超広角からデジタル10倍ズームまで、1つのスマホで幅広いシーンに対応できるのがHUAWEI P40 lite 5Gのカメラの良いところ。AIによる補正機能もあって、コンデジに迫る性能のカメラを備えつつ、スマホなのでSNSでその場に写真をアップすることも可能です。そもそも写真・動画もストレージを圧迫するものなので、メインのスマホは別用途で使いつつカメラ兼フォトストレージ代わりに追加で持つのもおすすめです(石井)。

 

 

ファーウェイのカメラと言えば業界屈指の高性能を誇りますが、さらに高画質・高スペックなモデルを求める人にはハイエンドモデル「HUAWEI P40 Pro 5G」もおすすめです。

↑HUAWEI P40 Pro 5Gの市場想定価格は10万8800円(税別)

 

HUAWEI P40 Pro 5Gのカメラ構成は広角(約5000万画素)+超広角(約4000万画素)+望遠(約1200万画素)+深度測定という構成で、メインの画像センサーが1/1.28インチという驚異的なもの。SNS用の写真撮影だけでなく静止画・動画のさまざまな出力に対応できる一台です。

 

後半では、さらにHUAWEI P40 lite 5Gを多角的にチェックしていきたいと思います。

 

【テーマ4】パフォーマンスについて

スマホの性能をつかさどるチップセットには、「HUAWEI Kirin820 オクタコア」を採用し、メインメモリ(RAM)は6GBを搭載します。保存領域(ROM)は128GB。バッテリーは4000mAhと多めで、40Wの急速充電に対応します。5G対応のSIMフリースマホとして発表されている製品は少ないため、希少な選択肢と言えます。またデュアルSIMにも対応しているのもポイント。5Gと4GのSIMカード2枚を入れて、同時に待受が可能です。SIMカードの代わりに、「NMカード」を挿入してストレージを拡張することもできます。

↑SIMスロットは左側面に配置されている

 

メイン機派の推し

チップセットやバッテリー、急速充電対応など推したいところは多いのですが、やはり5G対応について触れたいです。今後、同価格帯で5G対応モデルは急速に増えていくと思いますが、現状で対応モデルを手に入れておくメリットは大きいです。5Gのメリットは、随時更新されるであろう革新的なサービスを気兼ねなく試せたり、安定した高速通信の恩恵を受けられたりと「塵が積もれば」的なものです。利便性と端末価格、通信費などトータルすると「気付かぬうちに恩恵を受けられる」モデルを今から持っておくこと、さらに1台に集約することはコスパ的な意味で重要だと思います(玉造)。

 

サブ機派の推し

メインメモリが6GBと潤沢なだけに、動きもサクサクで不満を感じません。そしてやはりこの価格で5G対応というのも良いところ。バッテリーも大きいので、テザリング用として持ち歩いても良さそうです。microSD非対応で独自規格のNMカードなのは汎用性には欠けますが、写真や動画のストレージも兼ねたサブ機としても使えます(石井)。

 

【テーマ5】機能性について

セキュリティ面では電源ボタン一体型の指紋センサーを搭載。インカメラを使った顔認証にも対応します。外部端子ではUSB Type-C端子のほか、3.5mmも搭載します。急速充電にも対応し、付属の充電器では最大40Wの高速充電が可能です。

↑電源ボタンを兼ねた指紋認証は、少し凹みがあり押しやすい仕様。デザイン的には控えめで一体感がある

 

↑USB Type-C端子とイヤホンジャックは両方とも底面にある。スピーカーも右側に配置

 

メイン機派の推し

1台持ちはセキュリティ面にもメリットが大きいです。スマホには大事なデータや個人情報が詰め込まれているため、このセキュリティの高い1台さえ管理していれば大丈夫という安心感が欲しいところ。その点、HUAWEI P40 lite 5Gは顔認証、指紋認証ともに搭載しているのでバッチリの対応です(玉造)。

 

サブ機派の推し

最近のスマホでは少なくなった3.5インチイヤホンジャックもしっかり搭載していたり、USB Type-C端子を載せていたりと、配慮が行き届いている印象です。スマホとしてはかなり高速な、最大40Wの急速充電が使えるのもポイント高いですね。大容量のバッテリーをすぐ満充電にできるので、メインのスマホ優先で充電しつつ、本機は充電の頻度が低くなったとしてもいつでも活躍してくれます(石井)。

 

【テーマ6】アプリケーションについて

HUAWEI P40 lite 5GはAndroid 10ベースのEMUI 10.1を搭載しています。ただし「Google Play」などのサービスには対応していません。代わりに、ファーウェイ独自のアプリストア「HUAWEI AppGallery」がインストールされています。

※HUAWEI AppGallery、AppGalleryはHuawei Technologies Co.,Ltd.の各国における商標登録又は商標です。

 

Google Play非対応を補う術としては、「Amazon アプリストア」を導入するというワザもあります。Amazon アプリストアはAndroidスマホなら導入できるアプリストアで、ファーウェイのスマホでも使用可能。同ストアではInstagramやFacebook、Twitterなど主要なSNSアプリや、マインクラフトや刀剣乱舞のようなゲームアプリが配信されています。

↑LINEはHUAWEI AppGalleryからインストールできる

 

メイン機派の推し

Google Play非対応については気になる人がいると思いますが、実際に使ってみてビジネス、プライベートともに対応できる術は十分にあると感じました。どちらの用途でもLINE、メールの使用が最低限必要になりますが、LINEアプリは対応していますしプリインされているメールアプリではGmailが連携できます。またYouTubeなどの動画視聴はブラウザを活用することで対応可能。現状でも実用に支障はない範囲だと感じました(玉造)。

 

サブ機派の推し

メイン機として使うとなると、HUAWEI AppGalleryのアプリの品揃えはやや物足りないのですが、Microsoft OfficeやLINE、動画配信のU-NEXTなど日本のアプリのラインナップは拡充されつつあります。やはりAmazonアプリストアの併用をおすすめしたいですが、HUAWEI AppGalleryと組み合わせて使うとHUAWEI P40 lite 5Gの利便性がさらに向上、特にエンタメ用途では活用しがいのあるスマホになりますよ(石井)。

 

【総論】HUAWEI P40 lite 5Gはどんなスマホ?

各項目でメイン機、サブ機それぞれの観点で見てきましたが、いくつかみなさんにも刺さるポイントがあったかと思います。最後に総評も見てみましょう。

 

メイン機派のまとめ

端末の総合力としてはかなりの高水準であることは感じられたはず。全方位的に満足度の高い仕上がりになっているのと、メイン機として使う原点に立ち返ると、大画面ディスプレイ、カメラ性能の高さ、そして総合的なコスパの高さがやはり評価として大きいと思います。端末費用や通信費を抑えたいのは万人に共通するはずですし、その中でどれだけ幅広いニーズに対応するかという観点で言うと、現行機種でHUAWEI P40 lite 5Gを超えるモデルはなかなか見当たりません(玉造)。

 

サブ機派のまとめ

5Gが使えるスマホの中ではおそらく最安クラスのHUAWEI P40 lite 5Gですが、パンチのあるデザインや、カメラ、ディスプレイなどの出来はお値段以上です。メインのスマホと組み合わせて、弱い部分を補ってあげるのに最適な1台と言えます。たとえば、大容量バッテリーと安定したモバイル通信性能でテザリング用にも快適ですし、大画面で動画鑑賞や電子書籍も楽しめます。小回りの利くカメラもあるので、コンデジ代わりに使うのもアリです。他のスマホと組み合わせて、いろいろな可能性が追求できるベストなパートナーになるでしょう(石井)。

 

繰り返し「ハイコスパ」「お値段以上」と言ってきましたが、その価値あるコスパもすべてはハイスペックだからこそ。オールマイティなメイン機としても、用途を限ったサブ機としても対応できるモデルなのは間違いありません。それでもまだコストを抑えたいという方には、さらにコスパ重視な「HUAWEI P40 lite E」も含めて検討してほしいところ。

↑トリプルカメラ仕様の「HUAWEI P40 lite E」、市場想定価格は2万4800円(税別)。とにかくコスパ重視の人はこちらも検討してみよう

 

ぜひ本記事を参考に、自分に適しているのが1台持ちなのか複数台持ちなのか考えつつ購入検討してみてください。

 

 

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