年々進化を続けるドローン。いまでは空撮はさまざまな用途に利用されているが、今年ついにAmazonがドローンを使った試験的な商品配達に成功した。

Amazonがイギリスでドローン配送に成功!
アメリカのAmazonは、2013年にドローンを利用した配送システム「Amazon Prime Air」を発表。プロモーションの動画も公開した。その動画では、倉庫からベルトコンベアーのようなもので商品がドローンのもとへと流れていき、それをそのままドローンがキャッチし、注文した人のもとへ届けられる様子が描かれていた。しかし当時は「これはまだまだ先の話でしょ」と疑問の声も多数あがるほど。その後、2015年にAmazonは続報動画を公開。そこにはスタイリッシュな「Amazon Prime Air」デザインのドローンが映されており、徐々にドローン宅配の実現を予感させていた。
そしてついに今年12月、イギリスのケンブリッジで「Prime Air」による配達実験が成功。注文から商品の受け取りまでの時間はなんとわずか13分だった。現在、このサービスの対象になるのは2軒の家だけのようだが、今後数か月以内にイギリス内の拠点周辺の数十人に範囲を拡大する予定だという。
日本でも導入されたボタンひとつで商品の注文が完了する「Amazon Dash Button」など、時代に先駆けた取り組みを続けるAmazonに「アマゾンの未来っぷりすごいな!」「ドローンもくるか…日本でも見たい!」と期待が高まっている。
他企業、そして日本の取り組みは?
ドローンの利用を試みる企業はAmazonだけではない。今年7月にはFacebookがインターネット環境のない場所にネット接続を提供するためのインターネット・ドローン「Aquila」のテスト飛行に成功したと発表。また、8月にはGoogleのドローンプロジェクト「Project Wing」がアメリカでのテスト飛行が認められ、ドローン時代は確実に近づいてきているようだ。
もちろん、日本にもドローン宅配の流れはやってきている。ヤマト運輸と楽天がドローンでの宅配事業に挑戦することを表明しており、楽天は「そら楽」と名付けたプロジェクトのサイトをすでにオープンさせている。そら楽の第1弾プロジェクトは、2016年5月から6月にかけて千葉のゴルフ場で行われ、ゴルフプレイヤーにゴルフボールやお菓子、飲み物などを配送した。第2弾プロジェクトも準備中のようなので、今後の動きにも注目したい。