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2017/5/22 18:30

単価200円で月収は6万円……『オイコノミア』が“新人アニメーター”の生活を調査し又吉直樹も絶句

世界に誇れる日本文化のひとつである“アニメ”。しかしアニメ業界を支える人たちの中には、厳しい労働条件にあえいでいる人も少なくない。5月17日に放送されたNHKの番組『オイコノミア』では、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹がアニメのキャラクターなどを描くアニメーターの生活を調査。なかなか知ることのできない、アニメーターの衝撃の生活が明らかとなった。

出典画像:『オイコノミア』公式サイトより。
出典画像:『オイコノミア』公式サイトより

 

新人アニメーターの厳しすぎる生活

又吉が番組で訪れたのは、新人アニメーターが暮らしているとある寮。就活支援を行うNPO法人により、3年前から開設されたという。築47年の2階建ての一軒家に、就職してまだ月日の浅いアニメーターが入居している。アニメーターの年齢は22歳から25歳ほどで、アニメーター歴はいずれも3年以下だ。家賃は光熱費・水道代・ネット代込みで月3万円程度。1人に与えられたスペースは狭く、3畳程度しか割り当てられていない人もいる。その暮らしぶりには又吉も驚いたようで、椅子の下敷きになっている布団を見て「え!? ここで寝るんですか?」と信じられない様子を見せた。

 

それでも入居希望者は多く、2年前にもう1軒の寮が増設されると、入居希望の申し込みが殺到。半分以上は断らざるを得ない状況だったという。

 

11時間働いて月収6万円!? 厳しすぎる懐事情

新人アニメーターの懐事情について、NPO法人の代表は「3年目までの新人は本当に食べられない」と説明。「1枚いくら」という単価で仕事をしているそうなのだが、1枚で得られる金額は大体200円ほど。量を描けるアニメーターは月に300枚も描くというが、それでも月収6万円ほどにしかならない。これには「月収6万円で家賃3万円ってどうやって生活してるんだ」とネット上でも驚きの声が上がった。

 

また、番組では一昨年の調査でアニメーターの平均労働時間が11時間にも及んでいたことを説明。長時間働いているにもかかわらず、新人アニメーターの平均年収は111万円ほどだという。こういった厳しい現実からアニメーターの道を諦めてしまう人も多く、新人アニメーターの3年以内の離職率はおよそ80%にも及ぶ。

 

新人アニメーターが低賃金で働かざるをえないのは、アニメ業界全体の不景気も関係しているようだ。番組によると、経営難に陥っているアニメ制作会社が多いそうで、2011年には20%近くの会社が赤字に。そこから少しずつ赤字の会社が増え、2013年には20%を越えてしまう。2014年には16%ほどに下がったものの、翌年の2015年には25%を上回ってしまった。

 

このまま赤字の会社が増え続ければ、さらにアニメーターの待遇が悪くなるのは明らか。番組では現状打破のポイントとして、“専門性を極めること”や“作業内容の改善”を上げていたが、新人アニメーターが相応の賃金を得られるようになるまでに、一体どのくらいの時間がかかるのだろうか。