7月4日に放送された「マツコの知らない世界」(TBS系)では、“アニソンの世界”を大特集。番組には音楽プロデューサーの冨田明宏が登場し、時代を彩ったアニソンや業界の現状などを紹介したのだが、視聴者からは「アニソン人気が想像以上だった」と大反響が上がっている。

2017年上半期のカラオケランキングを発表!
冨田はまず最初に「アニソンはいまやJ-POPのど真ん中だ!」と題して、いかにアニソンが昔に比べて市民権を得ているかを説明。その例として、2017年の「上半期 カラオケランキング(20代)」を紹介した。その内容は驚くべきもので、20位まであるランキングのうち、なんと過半数を超える12曲がアニソンとなっているのだ。では、そのランキングを見てみよう。
●1位:「恋」星野源
●2位:「前前前世」RADWIMPS/映画「君の名は。」
●3位:「シュガーソングとビターステップ」UNISON SQUARE GARDEN/TVアニメ「血界戦線」
●4位:「ライオン」May’n・中島愛/TVアニメ「マクロスF」
●5位:「残酷な天使のテーゼ」高橋洋子/TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」
●6位:「君の知らない物語」supercell/TVアニメ「化物語」
●7位:「God knows…」涼宮ハルヒ(CV.平野綾)/TVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」
●8位:「千本桜」WhiteFlame feat 初音ミク
●9位:「アイネクライネ」米津玄師
●10位:「なんでもないや」RADWIMPS/映画「君の名は。」
●11位:「ようこそジャパリパークへ」どうぶつビスケッツ×PPP/TVアニメ「けものフレンズ」
●12位:「ゴーストルール」DECO*27
●13位:「only my railgun」fripSide/TVアニメ「とある科学の超電磁砲」
●14位:「サイレントマジョリティー」欅坂46
●15位:「奏」スキマスイッチ/TVアニメ「一週間フレンズ。」 ※アニメでは藤宮香織(CV.雨宮天)が歌を担当
●16位:「ブリキノダンス」日向電工
●17位:「サウダージ」ポルノグラフィティ
●18位:「シャルル」バルーン
●19位:「unravel」TK from 凛として時雨/TVアニメ「東京喰種トーキョーグール」
●20位:「Butter-Fly」和田光司/TVアニメ「デジモンアドベンチャー」
アニソンがメジャーになったことの弊害とは?
1位は、2016年にヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)の主題歌「恋」だったが、2位にはアニメ映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」がランクイン。その後7位までアニソンが続き、10位以内で7曲もランクインするという結果に。
これにはマツコも感心したようで、「日本のメディアを支えているのはオタクの人たち」としみじみとコメントしている。この結果に驚いた視聴者も多かったようで、ネット上には「確かにこれはすごい割合。独占状態じゃないですか」「アニソンがJ-POPのど真ん中っていうのもうなずけるわ」といった声が相次ぐことに。
また、冨田は「オタクという概念の裾野が凄く広がっていて、日常的にアニソンを歌うことやアニメを見ることが特別ではなくなってきた」と分析。これを受けてマツコは「いま逆にオタクの人たちが危機感を感じてると思うよ。特別だったものが特別じゃなくなってしまったから」「オタクの人たちの喜びの1つはいかにマイノリティーであるかってところ。それがこんなマジョリティーになってしまったわけじゃん」と語っている。
この発言に対して、世間のオタク層たちも大きく反応しており、ネット上には「マツコ、鋭いな」「アニソンがメジャーになったことに一抹の寂しさを感じていることは否めない」といった声も上がっていた。