エンタメ
音楽
2018/11/20 15:15

『からくりサーカス』EDテーマ曲担当・ロザリーナにインタビュー!作品に寄り添った2曲はあの人物をイメージ!?

2018年10月より放送がスタートしたTVアニメ『からくりサーカス』。本作のEDテーマ曲「マリオネット」を歌唱するのは新進気鋭のアーティスト・ロザリーナである。超!アニメディアでは作品を見事に彩る本曲の魅力に迫るべく、ロザリーナにインタビューを敢行。本曲の聴き所に加えて、本人のアニメ事情やアーティストを目指したきっかけなどパーソナルな部分についてもお話いただいた。

 

 

唯一続いた音楽

――超!アニメディアでは初めてのインタビューになりますので、少しパーソナルな部分もおうかがいできればと思います。

よろしくお願いします。

――まず、今回『からくりサーカス』のEDテーマ曲を歌唱するアーティストとして抜擢されましたが、そもそもアーティストを目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

私、熱しやすく冷めやすい性格で、何をやってもあまり長続きしなかったのですが、唯一続けられたのが音楽だったんです。と言っても、小学5・6年生の頃にゆずさんを観てギターを始めてから、飽きては物置に置いてまた引っ張り出してを繰り返していたんですけど(笑)。それでも中学生になっても高校生になっても音楽は趣味として続けていて、気が付けば進路を考える時期になっていました。周りが志望校を決めていくなか、私は大学の名前すら知らなくて……。だんだんと焦っていくなかで、将来はマッサージ師かアーティストになりたいと思うようになったんです。

――ずいぶんと幅がありますね!

そうなんです(笑)。その二択で悩んだのですが、今しかできないことはアーティストだと思い親に相談したところ、「それならやってみたら」と後押ししてくれたので、アーティストを目指すようになりました。

――親からは特に反対されなかったんですね。

最初は「できるの?」と聞かれましたが、「やるって決めたから!」と強く伝えると応援してくれるようになりました。

――なるほど。そんな親からの後押しもあってアーティストを目指すことになったロザリーナさん。ご自身で作詞・作曲もされていますがそれはいつ頃から?

アーティストになると決めてからなので、高校3年生くらいですね。当時はイントロ、Aメロ、Bメロなどがあるって知らなくて、サビという言葉しか分かっていなかったんです。そんな状態だったので、最初の頃は落ち着いたメロディーで始まって、段々と盛り上がっていってサビにいく、という感じで曲を作っていましたね。本当に適当にコードを並べて口ずさんでいました。

――ほとんど音楽知識がない状態で作詞・作曲されていたんですね。

ほぼゼロでした(笑)。それでも曲が作れないとアーティストにはなれないと個人的に思っていたので、何をすればいいか分からないけども取りあえずやってみるか、という感じで曲を作り始めました。

――行動力と思い切りがすごいですね! 普段はどのようなときに歌詞やメロディーが思い浮かびますか?

リラックスしているときが一番多いです。あとは海外ドラマやアニメを長時間観るのが好きなので、そういうときに思い浮かぶこともあります。

――アニメはどのようなものを見られますか?

進撃の巨人』や『東京喰種トーキョーグール』、あとは『マギ』にハマりました! 最近友達に勧めたのは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。感動するお話でとても惹かれました。『ソードアート・オンライン』も全部見ていますね。マンガは『ONE PIECE』や『NARUTO -ナルト-』など少年誌系の作品を読むことが多いかな。

――色々な作品を見ていらっしゃいますね!

本当に大好きなんですよ!

――アニメ媒体としては色々とおススメしたいし語りたいところです(笑)。今期は『からくりサーカス』はもちろん、個人的には『SSSS.GRIDMAN』もおススメです。

今度、観てみます!(スマホにメモ)。

――ぜひ! ちなみに、曲はどういうのを聞かれますか?

バンドサウンドが好きですが、幅広く聞いています。昔はみんなが聞いているものを知っていたほうがカラオケで盛り上がるし、友達とわいわいするのが好きだったので、流行りの歌をよく聞いていました。あとは、年齢によって何となくの風潮ってあるじゃないですか。例えば高校生になったら洋楽を聞いていたらカッコいいみたいな(笑)。

――ありますね。私の周りでも高校生くらいから洋楽を聞くようになった人が多かったです。例えばOasisとか。

私もOasis聞いていました! あとはBECKとか!

――なるほど! 色々なアーティストの曲を聴いてきたかと思いますが、なかでも一番影響されたと感じるアーティストさんは?

こういう風になりたいと思ったのは「OWL CITY」さんです。アレンジも好きだし、ソロアーティストなのに名前が「OWL CITY」っていうのもオシャレ。全体的な世界観が好きですね。

――インスピレーションを受けた?

受けました。いまでも新譜が出るとチェックするようにしています。

――なるほど。プロとして活動を始めてからまだそれほどの月日は経っていませんが、何か変化はありましたか?

昔とやっていることはほとんど変わっていません。曲を作ってレコーディングをして、ライブをして、というスタイルは変わっていないですね。ただ、今まで以上に歌を届けられる人の範囲が広がったというのは大きく変わったと思います。

――そういうお客さんを意識して歌うようになった?

なりましたね。観に来てくれる人が応援してくれているのって、すごく伝わってくるんです。それが本当にありがたくて。こういう人たちに私の歌を届けて元気になってほしいなと思うようになりました。皆さんへの感謝の気持ちを伝えるには歌を届けるしかないと思っているので、これからも歌で恩返しをしていきたいですね。

ロザリーナ

 

「マリオネット」はしろがね、「タナトス」はあの登場人物をイメージ

――アーティストを目指したきっかけなどお話いただきありがとうございました。そんな活動をしていくなかで今回、TVアニメ『からくりサーカス』のEDテーマ曲を担当することとなりました。元々原作のマンガはご存知でしたか?

元々は知らなかったのですが、EDテーマ曲を担当すると知ってから全巻読みました。『うしおととら』も全巻読みましたよ。

――そうなんですね! 作品を読んだときの感想は?

こういう作品が元々好きだったので、ハマりました! 同時にこの作品のEDテーマ曲を作って歌えるかもしれないのが嬉しくて仕方なかったです。光栄なことすぎて読み進めていく度にどんどんテンションが上がっていきました。

――本曲でも作詞・作曲を担当していますが、どのような想いをこめられましたか?

「マリオネット」は作品に登場するヒロイン・しろがねの目線で書き下ろした曲です。

――しろがねがテーマなんですね。

そうです。しろがねは人形使いのエキスパートとして育てられ、人形のようになりなさいという教育のもと育っていきます。ただ、(才賀)勝や(加藤)鳴海と出会うことで、誰かを守りたい、誰かのために何かしたいと思うようになる。そういう彼女の想いや変化を歌に込めました。一方で自分が思う「マリオネット」というのも意識しています。世の中を生きていくうえで誰かに操られているような感覚、例えば上の人から言われたからやるしかなかったことや自分の思うようにやれなかったこと、そういう自身の想いと「しろがね」の想いを併せて歌詞を組み立てていきました。

――メロディーで特にこだわった部分は?

サビの頭のメロディーはもうこれじゃないとダメというくらいしっくりきています。この曲はそこから作っていきました。あとはAメロに出てくる落ちる部分にもこだわっています。コードに対して、このメロディーしかない、これが一番合っていると思えた部分なので、ここは気に入っているし、個人的に変えたくない部分でした。

――冒頭部分の楽器も印象的です。

サーカス感を意識しています。曲をアレンジしてくださったTeddyLoidさんも『からくりサーカス』が好きで、作品に寄り添ったアレンジにしてくださいました。

――歌い方で気を付けたところは?

実はこの曲、もっとテンポが遅い曲だったんです。ただ作っていくうちにテンポが速いほうがいいとなって……。そうすると言葉が詰まるようになっちゃったんですよね。レコーディングでもできるだけ早口で、でもしっかりと言葉を伝えるということは意識しました。

――カップリング曲についても教えてください。まず「タナトス」はストーリー性のある歌詞が印象的ですね。

「タナトス」というのは精神用語でも使われる言葉で、死へ向かおうとする衝動を指します。そしてネガティブシンキングだとその「タナトス」が自身を支配しようとする。人間って落ち込めばどんどん落ち込んでいっちゃう人が多い気がするんですよね。そのネガティブさん目線で、一人でいるときの闇みたいなことを歌っています。

――なかなかハードな曲ですね。

ただ、結局人間は光も闇も両方ないと成り立たないと思うんですよ。それも曲のなかで歌っています。実はこの曲、昔に作っていたものだったんですよ。ただ、『からくりサーカス』を読んでいるとき、ある登場人物の目線にピッタリだなと思って引っ張り出してきてアレンジを加えてメイン曲の候補として挙げたんです。

――なるほど。

『からくりサーカス』の黒幕とも呼べる人物なんですが、彼も歯車が狂ってしまって取り返しがつかなくなる。まさにこの曲が当てはまるなと個人的には思っています。

――もう一方のカップリング曲「Stereo」に関しては他の二曲と方向性が違い、ストレートなラブソングです。

世の中に出ている恋の歌のなかで、片思いの歌や失恋の歌、付き合いたてのカップルの曲などはありますが、長く付き合っている恋人の曲ってあんまりないと思って、この曲を書きました。こだわりは歌詞のタイトル通りのステレオ感。LとRのイヤホンで聞くと左と右でサウンドがちゃんと分かれるようになっています。あとはサビの頭の部分の歌詞にこだわりました。

――どのようなこだわりが?

ここの部分はある洋楽を聞いたときに「アイム スティル ヒアー」という言葉が「愛してるよ」に聞こえたことから生まれたんです。

――えっ!?

洋楽なのに「愛してるよ」と言っているように聞こえちゃって、私もそういう曲を作りたいなと思って(笑)。

――いわゆる「ソラミミ」ってやつ?

そうです(笑)。実際、この曲を友達に聞いてもらったとき「愛してるよ」って聞こえたと言われたんですよ! そのときは「やったー!」という気持ちでした(笑)。

――ズバリだったんですね。最初は歌詞を見ずにこの曲を聞くと、その時にしか味わえない楽しみ方ができそうです。

ぜひ試していただきたいです!

――今回、『からくりサーカス』のEDテーマ曲を担当されましたが、今後の目標は?

色々な人と曲をゼロから作ってみたいです。私、何か創っている方がすごく好きで、その人と一緒に作ることで刺激を受けたいんですよね。曲以外でもいいので、何かを一緒に創ってみたいです。あとは全国ワンマンライブツアーをやってみたいですね。上から下までを巡るツアー。そして、沖縄で打ち上げをする(笑)。やり切った後に思い切り遊びたいです。

――ロザリーナさんにとっても素晴らしいツアーになること間違いないですね(笑)。ここまでいろいろとお話いただきましてありがとうございました。最後にこれまで歌と寄り添ってきたロザリーナさんにとって、「歌」はどういう存在になりましたか?

元々歌うことはストレスを発散する手段のひとつでした。家で叫ぶことなんて普通はないじゃないですか。でも大きな声で歌うと、例えどんな歌詞であってもスッキリする。だから叫ぶ代わりに歌ったり、家でギターを弾いたりしていました。そういうストレスの発散というのは今でも変わりませんが、昔とは違って自分の考えを整理してくれるものにもなった気がしています。私は悩み事があると曲を書き始めるのですが、書き終えたころには正解が見つかっているんですよ。文字にすることで正解が見えてくる。曲を作ることで感情をコントロールしているのかもしれません。私にとって歌はそういう存在になりました。これからもさまざまな感情を曲にして、歌っていきたいと思います。

 

 

プロフィール
【ロザリーナ】2018年、小袋成彬率いるTokyo Recordingsプロデュースのシングル「タラレバ流星群」でメジャーデビュー。全国40を超すラジオ局でパワープレイを獲得し、鮮烈 なデビューを飾る。デビュー前の2016年にはキングコング西野亮廣作絵本「えんとつ町のプぺル」テーマ曲歌唱、2017年7月にはTVアニメ『妖怪アパートの幽雅な日常』OPテーマ曲「Good Night Mare」、同年10月にはTVアニメ『妖怪アパートの幽雅な日常』第二期EDテーマ曲『音色』(ねいろ)を歌唱。その可能性・才能に早くから注目され、デビュー前から大抜擢・大舞台でのパフォーマンスを繰り返す。

 

リリース情報
・通常盤(初回限定仕様有)
仕様:CD only
値段:1,204円(税別)

・期間生産限定盤(アニメ盤)
仕様:CD+DVD ※アニメ書き下ろし絵柄デジパック仕様
値段:1,667円(税別)

<CD収録内容>
1.マリオネット (TVアニメ『からくりサーカス』エンディング・テーマ)
2.タナトス
3.Stereo
<DVD収録内容>
TVアニメ『からくりサーカス』エンディングムービー ノン・クレジットver

通常盤
期間生産限定盤(アニメ盤)

 

ロザリーナオフィシャルWEBサイト
http://lozareena.com/