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2019/7/6 20:15

【ムー的アニメ】イースター島のモアイ像との関連は? 「おどるモワイくん」の疑惑と謎

おどる巨石像が意味するもの

 

朝からモアイが踊っている。

モアイではなく「モワイくん」なのだが、ともあれイースター島の巨石像を思わせる〝それ〟が動き出す映像がテレビで放送された。テレビ東京系列「おはスタ」にて、それは唐突に始まり、わずか2分の間にいくつもの謎を残していった。

 

7月2日の放送にて。翌日は放送がなかったが、火曜日だけの放送なのか?

 

公式サイトも確認したところ、タイトルは「おどるモワイくん」だ。草原に佇む巨石像が「モワイくん」ということが察せられる。

 

両者は似て非なる存在なのか?

 

映像を見るにつけ気になる点を以下に記しておこう。

 

もちろんシュール、ナンセンスといった表現ジャンルは理解しているが、それは真意を隠す演出の可能性がある。

 

映像をおさらいしておく。

 

――冒頭、モワイくんは微動だにせず宙を見つめているのだが、やがてじわりと動き出し、地中から両手を伸ばす。大きく手を広げ、周囲にいた小動物を叩き潰したのち、踊るように歩き出す。たどり着いた海辺から彼方を見やれば、海に夕日が沈む。その背後には、同じく動き出した巨石像がずらりと並んでいる--。

 

というものだ。

 

小動物との関係性も気になる

 

手があることについては、驚くようなことではない。モアイ像はもともとお腹を抱えた手があり、これは南米の巨石像に共通する特徴だ。

 

踊るように体を揺らし、歩く(移動する)様子も、「モアイは自ら歩いて移動した」伝説に基づく描写だろう。

 

初期に造られたモアイ像。手があり、かがんだような姿勢で足も作られている

 

気になるのは赤い体毛の小動物の存在だ。イースター島にはモアイ崇拝とは別に、翼がなくクチバシのある鳥人(タンガタ・マヌ)が祀られていた時代がある。この小動物がタンガタ・マヌをイメージしたキャラクターだとすれば、同じ場所で異なる時代に崇敬されたものどうしの関係性に倣って、両者は実は穏やかならざる間柄かもしれない。叩き潰す描写もある種、ご愛嬌である。

 

また、モワイくんと鳥は謎の言語で意思を通じ合わせているが、これはイースター島に残されている謎の言語、ロンゴロンゴなのではないだろうか。

 

1919年発行の『 The Mystery of Easter Island』(キャサリン・ルートリッジ著)でも鳥人タンガタ・マヌが報告されている

 

このような、映像に示されたいくつものヒントから、「モワイくん」の制作者が、実際のモアイについて熟知したうえで、モワイくんを造形していることがわかる。

 

だが、だとすれば、締めくくりとなる「海を眺める」展開には疑問が残る。ご存じのとおり、イースター島のモアイ像はほぼすべてが山のほうを向いており、現在、海を向いているのはアフ・アキビに立つ7体のみである。同地においては山が神の降臨する場所であり、神を模したモアイ像によってその再来を期したといわれているのだ。

 

アフ・アキビのモアイ像。この7体は海のほうを向いている

 

モアイが海を向いているというイメージは根強いため、それに基づいた演出だと考えることもできるが、本作で、そんな「よくある勘違い」があるだろうか?

 

おそらく、この場面によって、制作者は「モワイくんはただのモアイ像ではない」ことを暗示している。

 

モワイくん(たち)は海を見つめているが……

 

「おどるモワイくん」の映像は沈みゆく夕日を眺める巨石像群で締めくくられている。これらの総称が「モワイくん」なのかすら現段階では判然としないが、意味ありげな余韻のある場面だ。舞台がイースター島そのものではないにせよ、太平洋から西、しかも太陽を見る場面が意味するものは、それは日本列島への視線にほかならない。

 

はたしてこれが単なる偶然なのか、モアイとモワイによって何者かが仕組んだものなのか?

 

今後の放送と調査によって真実は明らかになるだろう。

 

 

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