エンタメ
2020/11/12 6:10

素晴らしきインドネシアンポップスの世界

国内外から上質なアイテムをセレクトする仲町台町の“洋品店”「Euphonica」のオーナー井本さんが、その時々の気分に合わせてプレイリストを公開。90~00年代の音楽体験を語ってもらった際には同氏のマニアックな一面も垣間見えましたが、はたしていま興味のある音楽は?

 

待望のvol.1は「素晴らしきインドネシアンポップスの世界」。


Euphonicaオーナー / 井本 征志

「個人的に今年一番夢中になったのがインドネシアのポピュラーミュージックでした。ふとしたきっかけでYoutubeを観ていたら、次から次へと凄い曲が見つかって。それからどハマリしてしまいました。インドネシアというと、トロピカルな印象を受けるかもしれませんが、実は非常に洗練された都会的な音楽が多いんです。そして総じて旋律が優しく美しい。一時期日本で流行ったハワイアンAORと通じるものがありますね」

1. Mondo Gascaro/ Naked

「インドネシアのポップスを語るうえでもっとも重要な人物の一人だとか。往時の映画音楽を彷彿させる、知的で豊潤な曲です」

2. Dini / Minor Song of Mine

「声、曲、すべてが至高。ここまでの才能がなぜ日本でそんなに知られてないのか、さっぱり理解できません」

3.Diskoria feat. Dian Sastrowardoyo / Serenata Jiwa Lara

「人気女優のDian Sastrowardayoを起用したDJデュオDiskoriaのキラーチューン。 旋律を抑えるのが世界的なトレンドとはいえ、やっぱりこうしたメロディアスな曲が好きですね」

4.Maliq&D’essentials / Senja Teduh Pelita

「ジャズやソウルを土台とした音作りに定評あるバンドで、さまざまなジャンルを自由自在に操ります。この曲はドリーミーで華やか、でも品はある、そんな不思議なバランスが魅力的」

5. Monita Tahalea / Memulai Kembali

「どこをとっても可愛い歌! それにしても綺麗な声の女性ヴォーカルが多いですよね、インドネシア」

6. Float / Pulang

「なんだか緩くて気持ちの好い、のんびりした休日の夕方のような曲です」

7.Ify Alyssa feat. Gerald Situmorang / Gitar

「もともとアイドルとして活動していた方のようですが、実力派です。インドネシア外でも評価の高いギタリストをフィーチャリングした、可憐な一曲」

8.Payung Teduh / Akad

「大ヒットを記録しこのバンドの名を世に知らしめた、温かみのある曲です。そしてMVが泣けます。凝ったMVが多いのもインドネシア音楽の魅力ですね」

9. Grrrl Gang / Bathroom

「インドネシアはインディギターポップも盛ん。90年代のあの甘酸っぱい感じが独自に進化を遂げて、ここに蘇りました」

10. Vira Talisa / Janji Wibawa

「フレンチテイストのインディーポップと、いわゆるシティポップの融合。アレンジに日本のLampからの影響も感じます」

11.Andien / Let It Be My Way

「どうやら映画の挿入歌らしいですね。どこか昔の香港を想起させる、ちょっと懐かしい感じの歌です」

12. Circarama / Megantara

「浮かれた感じの軽いロックンロールと思わせて、突然美しい旋律を畳みかけてくるから油断なりません。MVでなぜかメンバーの一人が『将太の寿司』Tシャツを着ています」

13. Stars and Rabbit / Man Upon the Hill

「この圧倒的な独自性。インドネシア音楽の懐の深さを感じさせます」

14. Dini feat. Leonardo Ringo / None of You Will Marry Me Through

「好きすぎるのでDini再登板。Leonardo Ringoはミュージシャンとしてのみならずラジオパーソナリティーとしても有名らしく、いい声してますよね」

15. Danilla / Terpaut Oleh Waktu

「専業歌手を自認せず、のんびりと、しかし良質な作品を生み出しているシンガーソングライター。日本の某殺人事件を題材にしたメッセージ性の強い作品なども手掛けていて、意外と硬派」

16. White Shoes & Couples Company / Senandung Maaf

「お洒落なバンド名ですねえ。曲もハイセンス。演奏が意図的なのかそうでないのか不明なくらい不安定なんですが、それもそれで味になってます」

17. The Cat Police / Take Her

「湿度の高い熱帯の夜の街角、そこにたむろする若者たち、寂寞」

18. Garhana / A Long-Short Dream

「ちょっと脱力した、洒脱な曲です。Youtubeでライブ映像も観ることができまして、こちらも実に素晴らしいので、是非ご覧ください」

19. Mocca / My Only One

「〆は渋谷系世代殺しの極上ポップソングで。インドネシアに限らず世界にファンを持つMoccaの、幸せな一曲」