エンタメ
ドラマ
2020/11/29 5:30

小西桜子インタビュー「お芝居は、自分の身を削る覚悟でやるもの」

あいみょん作詞作曲、DISH//が歌う「猫」が原案のドラマ『猫』で、余命宣告を受け自らの死と向き合う女性・金子みねこを演じる小西桜子さん。撮影前はよく「園子温作品を観てから臨みます」と語る小西さんにとって、芝居とは?

◆テレビ東京のドラマは『ふろがーる!』に続いての出演と大活躍ですが、芸能界入りのきっかけはインスタグラムでのスカウトだったそうですね。

そうなんです。もともといろんな芸能事務所に履歴書を送っていたんですが、全部落ちてしまって。そういう時にたまたま声を掛けていただいて、今こうしてお芝居させていただいています。当時は、何のつてもないので自分で調べて履歴書を書いては郵送して…と、がむしゃらで。履歴書に「私はお芝居しかやりたくないです」「人の心を動かしたいんです」って書いていたその時の気持ちを今も大切にしています。

 

◆今回『猫』の出演が決まった時の心境を教えてください。

『ふろがーる!』でテレビ東京さんのドラマに初めてレギュラーで出演させていただいて、『猫』では前田(旺志郎)さんとW主演ということで、決まった時はとてもうれしかったです。「猫」という楽曲もずっと聴いていて、いろんな情景が浮かんでくる、すごくすてきな曲だなって。そんな楽曲が原案のドラマで主演を務めさせていただけることにプレッシャーも感じましたが、楽しみながら頑張ろうと思いました。

 

◆前田さんとの共演については?

前田さんのことはずっとテレビで拝見していて、とてもいい役者さんだなと思っていたので、共演するのがすごく楽しみでした。前田さんの年下感というか、自由で自分のペースを持っているのがなんだか猫っぽくて、今回演じられる天音光司というキャラクターにすごく合っているなと思います。

 

◆ドラマのエンディングには、DISH//の皆さんが出演されています。撮影時は何かお話はされましたか?

残念ながらあまりゆっくりお話しする時間はなかったんです。でも、メンバーの皆さんにごあいさつをさせていただいた時に、私が緊張しているのを察してくれて、優しく柔らかい雰囲気で接してくださいました。

 

◆余命宣告を受けながらも自らの死と向き合うという女の子を演じられますが、みねこという役をどう捉えていますか?

最初にプロットを頂いた時は、みねこの環境や状況が壮絶だったので、悲しい子なんだなと思っていたんです。でも、完成台本を頂いた時に、そういう感情をあまり見せない子なんだというのが分かって。しっかりした芯があって、残りの人生を明るく楽しもうとしているすてきな女の子だなと思いました。

 

◆『ふろがーる!』の愛乃とは正反対のキャラクターですね。

愛乃ちゃんはテンションが高めで天真らんまんだったので、楽しく自由に演じさせていただきました。でもみねこという役は、病気で余命がわずかだったり、壮絶な過去を抱えています。ドラマの中ではそういうつらい状況は描かれていませんが、その分、日常のシーンでその背景がにじみ出るように、映像で描かれない部分も考えて演じました。

 

◆小西さんご自身はどちらのキャラクターに感情移入しやすかったですか?

どちらかというと、私はみねこに似ているんじゃないかと思うんです。みねこは、自分ではそんなつもりはないと思うんですけど、感情にふたをしているようなところがあるので。感情をあまり表に出さないところは私自身も共感できる部分でした。

 

◆小西さんはよく映画を観られるそうですね。中でも園子温監督作品がお好きだとか。

そうなんです。好きな作品はたくさんあるんですけど、「愛のむきだし」と「ヒミズ」が特に好きで。撮影に入る前に「頑張るぞ!」と意気込む時は、毎回観るようにしています。

 

◆大変な撮影に入る前に、そういう重めの映画を見るのはなぜ?

園子温監督の作品は私にとって、役者さんが相当な覚悟を持ってお芝居をされているんだなって感じられる作品なんです。私もお芝居ってそれぐらいの覚悟で、自分が身を削る覚悟でやるものと思っているので、あらためてそれを心に刻んでからいつも現場に臨むようにしています。

 

◆最近観た映像作品で面白かったものは?

たくさんあるんですけど、なんだろう…。『愛の不時着』は面白かったです。主人公のパラグライダーが墜落して北朝鮮に不時着するなんてことある?って最初は思っていたんですが、後半になるにつれてグッとくる場面ばかりで。私が好きだった詐欺師役の人が死んでしまった時は、ショックで大泣きしてしまって。しばらくロスで引きずりました(笑)。

 

◆最後に視聴者の皆さんに見どころやメッセージをお願いします。

『猫』という作品は、原案の楽曲を聴いていた方には想像していた『猫』とまた違う景色を見ていただけると思いますし、曲を知らない方には純粋にこの作品を1つの物語として楽しんでいただけると思います。みねこと光司の日常的なやりとりにクスッと笑えたり、心が揺れ動く瞬間があると思うので、ぜひ見ていただけたらうれしいです。

 

PROFILE

●こにし・さくらこ…1998年3月29日生まれ。埼玉県出身。出演映画「佐々木、イン、マイマイン」「真・鮫島事件」が公開中。

 

番組情報

ドラマ25『猫』
テレビ東京ほか
毎週(金)深0・52~1・23

 

●photo/中村圭吾 text/山村千晴 styling/津野真吾(impiger)衣装協力/OSEWAYA、BRAND SELECT、Wild Lily

 

©「猫」製作委員会

TAG
SHARE ON