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2021/6/2 5:30

池田エライザ「(綺羅莉の)王者感は自分でもかなり盛り上がりましたので見ていただきたいです」「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」

河本ほむら&尚村透原作による、人気コミックの実写映画版第2弾となる「映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット」が2021年6月1日(火)についに公開。個性的なキャラの中でも圧倒的な存在感を誇る、生徒会長・桃喰綺羅莉を演じる池田エライザさんに、その役作りや独特な撮影現場のエピソードを伺いました。

 

◆前作の映画に続き、オリジナルストーリーとなるわけですが、もともと原作ファンだった池田さんが脚本を読んだ感想は?

とにかく、ファンとしては桃喰綺羅莉と蛇喰夢子(浜辺美波)が賭場で最初にギャンブルをするのが、このような形だったことに、たまらないものがありました! いつも、まるで宇宙で交信し合っているような2人なので、1対1で戦ったりすると、絶対にしゃべらないと思うんですよ。そういう意味では、視鬼神真玄(藤井流星)という新キャラを挟んでの三つどもえの戦いは面白く、それを演じられることがうれしかったです。

 

◆そして、約2年ぶりに綺羅莉を演じる上では、どのようなことを心掛けましたか?

綺羅莉を演じる時は、感情が高ぶりそうな時ほど、それを隠そうとするというか抑えていく。インプットするものを、逆の意味合いでアウトプットするといった作業を心掛けます。そしていろんなものを削いで、最低限の動きをして、1つひとつの動きに意味を持たるようにします。私はもともと目や顔を触ったり、動きやリアクションが大きいタイプなので、それをすることがとても大変です。

 

◆本作では英勉監督が各キャラに対し、“新たなハードル”を与えています。綺羅莉にとっては何だったのでしょうか?

英監督は、いつも私が「どうしよう?」と考えていると「大丈夫!」と励ましてくれる存在ですが、「今回、綺羅莉は動くからね」と言われました。いつもは高みの見物をしているだけというか、もはや別撮り状態だったので、皆さんがいろんなお芝居をしていることをうらやましく感じていたんです。それが今回、綺羅莉なりの最大限の動きというか、歩くことができ、さらにただならぬ空気感を作ることもでき、多少なりともカロリーを消費できたことはうれしかったです(笑)。

 

◆そんな綺羅莉の存在を、藤井流星さん演じる視鬼神真玄が脅かします。

「ハリーポッター」でいうスリザリン同士というか。ヘビとトラがずっとしゃべっているみたいな感じでした。不気味さというか、かみ合ってない感じのお芝居は楽しかったです。そこまで顔に出ていませんが、書記の五十嵐清華(中村ゆりか)に対する視鬼神の態度に珍しくイライラしているので、ファンとしてはたまらない展開でした(笑)。また、これまでの綺羅莉は先手を打って完璧に行動してきたと思うんですが、それが今回視鬼神の存在によって、一瞬崩れたようにもなる。そんな思惑どおりにいかないところにはヒヤリとしました。そういうシーンでは、綺羅莉の感情みたいなものが垣間見れるかもしれません。

 

◆ドラマ『ぼくは麻理のなか』以来、共演も多い中村ゆりかさん演じる五十嵐との関係性も見どころです。

これまでの映画やドラマでは触れられなかった五十嵐との関係性を守ろうとするシーンがあって、そこでは珍しく感動的な感じになっているんです。ゆりかちゃんに関しては、これまでの関係性もあるので、お芝居のすり合わせもないですね。以前、台風だった時に私をすごく心配してくれたみたいで、「大丈夫?」とテレビ電話してくれたんです。私は全然大丈夫だったんですが、ゆりかちゃんが「これ見て!」と見せてきた冷蔵庫にネギしか入ってなかったんです。「ゆりかちゃんの方こそ、大丈夫?」な気持ちになりましたけど、本当に変わった子なので大好きなんです(笑)。

 

◆主要キャラが一堂に会する「指名ロシアンルーレット」のシーンはいかがでしたか?

今回、綺羅莉として初めて賭場に下りたのですが、「これが賭場の緊張感か!」と思いました。独特の静けさがあって、自分がせりふを言っている時でも思わず吸い込まれそうになるんです。「今までみんなここでお芝居していたんだ」と思うと原作ファンとしても感動しましたし、カッコよさも感じました。夢子とはただの敵ではなく、2人らしい関係性が築けたという意味では、演じる上での満足感がありました。

 

◆完成した本作を見た感想や見どころを教えてください。

綺羅莉が出てこない開拓地のシーンは、ある俳優が出てくるという思わぬサプライズもあって大爆笑でした。いきなりミュージカルが始まりますし、「これは何なんだ?」と一度感情がぐちゃぐちゃになりました。新渡戸九(小野寺晃良)がいる報道倶楽部の部屋が豪華になっていたのもうれしかったです(笑)。夢子に対して「楽しませてちょうだい」というせりふがあるように、綺羅莉にとってギャンブルは楽しいものなので、一見冷めて見えながらも心の中では楽しそうにしていることをテーマに演じました。そんな王者感は自分でもかなり盛り上がりましたので見ていただきたいです。

 

◆ちなみに、池田さんにとって綺羅莉というキャラはどんな存在でしょうか? 

毎回毎回、現場に入ってみないと分からないキャラです。正直、自分は綺羅莉と顔の系統も違いますし、最初は「無理があるんじゃないか?」と思っていたほどで、態度で押し切るというか、作り込むしかないと思っていました。集中して頑張って演じて、完成した作品を見ても私にはそれが正解だったか分からないんです。そのため、現場で達成感みたいなものもなく、ファンの子たちの「ゾクゾクした」「良かった」といった反応を見て、ひと安心する感じでした。とにかく、メイク部さんや衣装部さん、美術さんなど、いつも皆さんに支えられて出来ているキャラだと思っています。

 

プロフィール

 

池田エライザ
●いけだ・えらいざ…1996年4月16日生まれ。福岡県出身。最近の主な出演作にドラマ『ルームロンダリング』『きょうの猫村さん』『名建築で昼食を』、映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」「貞子」「一度死んでみた」「騙し絵の牙」など。監督作に映画「夏、至るころ」がある。今後は映画「真夜中乙女戦争」が2022年公開予定。

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