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2021/6/25 5:30

恒松祐里「乃木真梨子を演じ切れたということは、確実に自分の中で大きな自信に」全世界配信開始『全裸監督 シーズン2』

2年前、破天荒な主人公・村西とおるを演じた山田孝之さんの怪演も大きな話題になったNetflixオリジナルシリーズ『全裸監督』。全世界待望となる、続編『全裸監督 シーズン2』の配信がスタート。新たなヒロイン・乃木真梨子を演じる恒松祐里さんが、新境地となる役柄に対する思いについて、率直に語ってくれました。

 

◆出演オファーが来た時の率直な感想を教えてください。

お話を頂いた時は、「なんで私なんだろう?」とびっくりしました。それで頂いた仮台本を読んだのですが、私が演じる乃木真梨子は包容力や人を許す力もあり、愛情に満ちあふれたすてきな人だなと思ったんです。私にとってこの役はチャンスと思ったのですが、ラブシーンがあることもあり、両親に相談しました。両親は芸術として理解してくれたこともあり、「別にいいんじゃない?」と賛成してくれたんです。そんな支えも大きかったです。

 

◆前シリーズを見た時の感想を教えてください。

シーズン1が話題になっていた時、両親や周りの役者さんが見ていたことは知っていたのですが、私はオファーを頂くまでちゃんと見ていなかったんです。そのため、あらためて見させていただいたんですが、人間の良いところも悪いところも余すことなく出し切っているところがカッコよく、そこに魅力を感じました。

 

◆恒松さん自身、乃木を演じることに対する戸惑いはありましたか?

自分が脱いでラブシーンを演じることに対する不安は、かなりありました。ひょっとしたら大切な人を傷つけてしまうんじゃないか。例えば将来自分が結婚して生まれてくる子供が学校でいじめられたらとか…。ただ今のコロナ禍で、何が起こるか分からない世界で、このようなチャンスがくることはありがたいことですし、私が演じたい役を演じないことはもったいないと思い直し、正式にオファーを受けさせてもらいました。

 

◆乃木真梨子という役を、どのように演じようと思われましたか?

最初に私が登場する時は乃木真梨子ではなく、人生に物足りなさを感じていた化粧品会社の美容部員・千葉みゆきです。彼女が1本のビデオを手にしたことで運命が変わっていくのですが、最初のころは「村西さんに近づきたい」「村西さんに見てもらいたい」といった彼女の本能的な衝動が重要になるので、そこを意識して演じるよう心掛けました。後半では彼女の願いがかない、乃木真梨子になるのですが、やっぱり黒木香の魅力にはかなわないと思い始めるんです。そういう意味では、私も黒木を演じられた森田望智さんの存在の大きさを意識し、その焦りみたいなものを役にリンクさせながら演じていきました。

 

◆村西とおる役の山田孝之さんや、映画「タイトル、拒絶」でも共演された伊藤沙莉さんらとの現場はいかがでしたか?

前シリーズから出演していた沙莉ちゃんが現場にいてくれたことで、すぐなじむことができました。コロナ禍での撮影だったので、ある程度の距離を取りながら、皆さんとは和気あいあいと、よく世間話をしていました。そのため、私もマイペースでいることができました。山田さんは毎日大変なシーンがあって、常に集中されていたので、あまりお話をする機会がありませんでした。ちょっとだけミュージカルのお話をしたことだけは覚えています(笑)。

 

◆セットのスケール感など、これまでの作品との違いは感じましたか?

「ダイヤモンド映像」の会社など、セットや内装がとても豪華でしたし、エキストラさんの数も尋常じゃなかったです。例えば渋谷駅のハチ公前を再現したシーンを撮った栃木のオープンセットでは、何千人ものエキストラの方が集まってくださったのですが、皆さん30年前のファッションとメイクをしていて、本当にすごかったんです。そのように、毎回毎回、驚かされることが多かった現場でした。

 

◆完成した作品を見た時の率直な感想は?

とても見やすく、楽しんで見ることができました。1か月で1日しか撮影しない時があったり、撮影期間が半年もあるという異例のスケジュールの中、ずっと集中しなければいけないことは、とても大変でした。自分がちゃんと乃木として映っていたことに安心しました。私がお気に入りシーンは、偶然、高架下で村西と再会して、お話するシーンです。それまで監督と女優という関係性だった2人が、1人の男性と女性として描かれていていいんですよね。

 

◆前シリーズと比べては、いかがでしたか?

まるで打ち上げ花火のようなシーズン1から一転して、線香花火のようにテンションを抑えつつ、そんな切なさや儚さ、今まで一緒にいたメンバーが離れていくことで見えていくヒューマンドラマが、すごく魅力的に思えました。なので、より人間の本音が見えてくる作品になったかなと思います。

 

◆ちなみに、キャスティングが発表された後の周囲の反応はいかがでしたか?

私が出演するという情報が解禁された後、ほかの作品の現場では、「えっ、出るの?」「すごい!」「楽しみ!」といろんな方に言われました。それだけシーズン1を見た同業者の方は、皆さんシーズン2を楽しみにされているのがよく分かりました。

 

◆配信直前となった、今の心境について教えてください。

どの作品もそうですが、私自身は不安よりも楽しみやワクワクの方が大きいです。新たな一面を見せることができるし、私のことを知ってくれる人が増えることはとてもうれしいこと。そして乃木を演じ切れたということは、確実に自分の中で大きな自信になりました。

 

PROFILE

恒松祐里
●つねまつ・ゆり…1998年10月9日生まれ。東京都出身。B型。連続テレビ小説『まれ』、大河ドラマ『真田丸』、『女子高生の無駄づかい』、映画「スパイの妻」「タイトル、拒絶」などに出演。現在は連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK総合ほか)、『泣くな研修医』(テレビ朝日系)に出演中。

 

作品紹介

Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」
2021年6月24日(木)よりNetflixにて全世界独占配信!

(STAFF&CAST)
総監督:武正晴
監督:後藤孝太郎
原作:本橋信宏「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版・新潮文庫)
脚本:山田能龍、小寺和久
出演:山田孝之
満島真之介、玉山鉄二、森田望智、恒松祐里
柄本時生、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範
渡辺大知、MEGUMI、西内まりや、笠松将、増田有華
吉田栄作、伊原剛志、宮沢りえ、石橋蓮司
室井滋、小雪、ピエール瀧、リリー・フランキー、國村隼

 

(STORY)
平成の始まりとともにアダルトビデオ業界の頂点に立った村西(山田)は、企画シリーズものを大量に制作していた。だがそれらは、黒木(森田)と作り上げた「SMっぽいの好き」のような伝説的な作品には遠く及ばない。黒木は再び村西との作品制作を切望するが果たされず、二人の間には少しずつ溝が生まれ始めていた。そんな時、村西は衛星放送事業への進出を勧められる。「空からエロを降らせる」という大きな夢に向けて、さらに金をかき集める村西。そんな村西に疑問を抱く川田(玉山)。しかし、苦楽を共にした川田の意見にも聞く耳を持たず、ついに決別した村西は新会社・ダイヤモンド映像を立ち上げ、乃木真梨子(恒松)ら新たな女優たちのプロモーションを始める。いっぽう、古谷(國村)の下でヤクザとなったかつての相棒・トシ(満島)は、村西に対して複雑な感情を抱いていた。

 

●photo/金井尭子 text/くれい響 hair&make/横山雷志郎 styling/武久真理江

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