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2021/10/29 5:45

安本彩花インタビュー「“ありのままの私”という言葉がぴったり」なメモリアル写真集

2021年4月に悪性リンパ腫が寛解し、芸能活動を再始動させた私立恵比寿中学の安本彩花さん。復帰を待ち望んでいたファンへ贈る、10月29日発売のセルフプロデュース写真集『彩 aya』に込めた想いから、毎日を楽しく生きるためのヒントも聞きました。

 

◆今回の写真集は、安本さんが事務所に直談判して制作されたそうですね。

以前から、私の写真集やスタイルブックが見てみたいという声を頂いていましたし、私自身も今の自分の姿を残しておきたい気持ちがすごくあったので、活動再開にあたって、ファンの皆さんに恩返しする気持ちとみんなに喜んでもらえるものとして、写真集がいいなと思ったんです。それで、マネージャーさんに「写真集が作りたいです!」ってお願いしました。

 

◆自ら“セルフプロデュース”という形での制作を決めたことには、どんな想いあったのでしょうか?

これまで誕生日合わせでグッズや簡単な冊子なんかを作っていて、自分自身を表現することにすごく興味があったんです。そんな中で、今回は特に“私の思いをまっすぐ届ける”という意味を持つ写真集にしたかったので、「自分でできることは、全部やろう!」とセルフプロデュースすることを決めました。

 

◆制作作業は、どの部分からスタートしたんですか?

まずは、自分が伝えたいことを明確にするところから始めました。そして、“ファンの皆さんに感謝を伝えたい、恩返ししたい”っていう気持ちを一番大事にしようと。それから、闘病期間も含めていろんな経験をした結果、“ありのままの自分でいる”ということの楽しさや喜びを感じながら今を過ごせているので、そういう部分も表現したいなって。私が今、生き生きと過ごしていることが誰かの自信になったり、勇気を与えられたらいいな…と。

 

◆「これは絶対に外せない!」というテーマやシチュエーションを挙げるなら?

一番撮りたかったのは、黒のドレス姿! 治療で髪の毛がなくなってしまった時、海外のモデルさんや女優さんが坊主できれいなドレスを着てキラキラ輝いている姿に、すごく勇気をもらったんです。そして、それがきっかけで髪の毛がない自分の姿を受け入れることができました。今では、こうして派手髪を楽しめるようになっていたりもして(笑)。だから彼女たちみたいに、黒いドレスでカッコ良く、強い女性をイメージした写真が撮りたかったんです。

 

©︎SDP

 

◆自然豊かなカットも印象的です。

自然には生命力というか、不思議なパワーを感じるので、そういう意味でも自然に囲まれた場所で撮影したくて。それに、撮影時の髪の毛が緑色で、グループ内の私のイメージカラーも緑なので、緑にはすごく縁があるなって(笑)。

 

◆森の中の白いドレスの写真が、すごく素敵でした!

ありがとうございます! あのドレスを見た時、“絶対に着たい!”って思ったんです。途中で、「黒いドレスと白いドレス、どっちか1つにする?」という案も出たんですけど、欲張って両方着ちゃいました(笑)。

 

©︎SDP

◆大正解だったと思います! では逆に、自分の意外な一面が見えたと思うカットを挙げるなら?

プールで撮った写真は、自分では全然想像してなかった雰囲気になったし、新しい魅力を引き出してもらえたなって。ここまで艶やかで大人っぽい雰囲気になるとは思ってなかったので、私としてもすごく新鮮でした。

 

◆“今のスタイルで生み出した、新しい魅力”というのも、今回の写真集のポイントですね。

そうですね。今までとは違う新しい自分の発見が、本当にいっぱいありました。これまでこんなに髪の毛を短くしたことはなかったし、やってみたら意外や意外、こんなにバシっとハマったのも奇跡みたいで! この髪形ってどこも隠せないけど、だからこそ逆に自分の気持ちを開いて前向きになれるような気がするんです。コンプレックスが全然気にならなくなったことも私にとってはすごくプラスに働いたし、それも新しい発見でしたね。

 

◆ヘアカラーは写真集で緑、今はピンクです。他にチャレンジしたい色はありますか?

冬に向けて、薄い水色とか“雪”みたいなイメージの色にしたいなと。今は、どんどん先のことを考えて楽しんじゃってます(笑)。

 

◆いつか、メンバーカラーも全制覇できそうですね!

本当にいろんな色にしてみたいです。あと、派手髪にしたらメイクやファッションも前より楽しめるようになったんですよ。写真集でも眉毛に色を乗せたり、これまで選ばなかったリップを塗ったりして、このスタイルで遊んだりチャレンジしたいことが増えてきて。だから、ここからの私もいっぱい写真に撮って、めっちゃ記録していきたいなって思ってます!

 

◆写真集の制作過程で一番楽しかった作業は?

今回、写真のセレクトを初めて自分でやったんですが、すごく難しかったけど楽しかったですね! いい写真はたくさんあるけど、バランスやページ数も考えなきゃいけないし、表紙の写真1枚決めるのも悩みに悩んで。昼間から作業を始めたのに、気がつけば夜になってる…みたいな(笑)。楽しいことをしてると、本当にあっという間に時間がすぎていくんです。振り返ると、準備期間から完成するまで、ずっと楽しかったし、充実してましたね。

 

◆“楽しい”という気持ちは、活力になりますよね。ちなみに、今は何をしている時が一番楽しいですか?

何でもない一瞬一瞬が奇跡みたいに大事だって気づかされたので、今は何をやっていても本当に楽しいです。例えば、お散歩するだけでも「楽しいな、幸せだな」って心から思います。闘病中は、体調や免疫の関係でたくさんのことが制限されて、やりたくてもできないことだらけだったんです。特に治療中の私が一番やりたかったのは、ステージに立つこと。それまで10年間、当たり前に続けてきたことが急にできなくなってしまったから、復帰した時は爆発するくらいうれしかったし、“当たり前って、当たり前じゃないんだ”って強く感じました。

 

◆ステージ復帰や写真集の制作など、復帰に向ける気持ちが闘病中の支えになっていた部分もあったんですね。

治療中は復帰後の自分を想像することが一番楽しみだったし、それがすごく糧になっていました。自分が戻りたいと思える場所や、やりたいと思えることがあったことは、本当に心の支えでしたね。そういう場所や待っていてくれる人がいて、本当に良かったなと思います。

 

◆写真集では、そうした想いがロングインタビューの中で語られています。あらためてご自身の言葉で振り返ったことで、何か得た物はありますか?

闘病期間って、私にとってはすごく長かったようで、今思うとあっという間だったなっていう感覚もあるんです。本当に必死だったから。だから今回のインタビューで、「当時はこう思ってたけど、今はちょっと変わってきたな」って自分の変化に気づいたり、考えを整理することができました。それがすごく良かったし、きっと今後の私にも繋がっていくので、あの振り返りにはすごく意味があったなって思います。

 

◆完成した写真集を見て、ご自身では今、どんな感想を抱いていますか?

ここまで納得いく物が作れるとは思っていなかったので、すごくうれしいです。そして、今回こうして私のまっすぐな気持ちをそのまま形にできたのは、支えてくださった方々のお陰なので、とても感謝しています。私が迷った時はいつも、「彩ちゃんの作品だから、彩ちゃんがやりたいことをやればいいよ。自分が思うほうを選択したらいいんだよ」って、私の気持ちを尊重してサポートしてくださって。その結果、“ありのままの私”という言葉がぴったりな作品になったのが、すごくうれしくて。自分の経験をこうした形で残せたことは私にとって財産だし、5年後、10年後の私がこの写真集を見てどんなふうに感じるのかも、今からすごく楽しみです。

 

◆では、セルフプロデュースで完成した写真集『彩 aya』に点数を付けるなら?

正直、200点だと思ってます!(笑) 今回は、本当にいろいろなパズルがガチっとハマったような感覚が、自分の中にあるんです。自分がやりたいことと周りが求めてることのズレって結構あるし、あって当然だと思うけれど、今回は全てが合致して、私が入れたいことを100%詰め込むことができた自信作ですね!

 

◆安本さんの“ありのままの姿”は、きっとたくさんの人の心に響くと思います。

私のファンの方はもちろんなんですけど、例えば、今辛かったり、苦しかったりする方の元にも届いたらうれしいなって思ってます。私自身、一番辛い時に見たSNSの写真から勇気や刺激を受けて、「いつか自分にも同じようなことができるんじゃないか?」っていう思いから、この写真集を作った経緯もあるので。だから、今の自分に自信が持てなくて前に進めてない人たちにその気持ちが伝わったらうれしいし、いつか勇気や自信がたくさんの人に届いたらいいなって思います。

 

◆最後に、安本さんが考える“毎日を楽しく生きるためのヒント”を教えてください!

“自分が強く思ったことは、周囲の環境に左右されずにやる”…かな? 例えば、今はコロナで暗い気持ちの人も多いから、いつの間にかその空気に影響されて、自分まで悪い思考に流されそうになったりしますよね。でもそこで、“こんな時だからこそ、助け合ってみんなで良くしていこうよ!”って思えたら、すごくすてきだと思うんです。もちろん簡単にできることではないけれど、前向きな意識を強く持ち続ければ毎日を明るく過ごせるだろうし、私自身、そうやって生きていきたいなって思ってます!

 

PROFILE

安本彩花
●やすもと・あやか…1998年6月27日生まれ。東京都出身。O型。2020年10月に悪性リンパ腫と診断され、所属している私立恵比寿中学の活動を休止。2021年4月に寛解し、グループ活動に復帰を果たした。

 

商品情報

©︎SDP

安本彩花 1st写真集『彩 aya』
2021年10月29日(金)発売
価格:3080円(税込)
発行元:SDP

 

photo/松下茜(エントランス) text/今里ハル hair&make/田中陽子(Lila) styling/高野夏季

 

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