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2022/8/11 21:30

桜田ひよりが語る“原作もの”への向き合い方「ファンが楽しめるポイントを必ず作るように」『生き残った6人によると』インタビュー

『生き残った6人によると』桜田ひよりインタビュー©「生き残った6人によると」製作委員会・MBS

 

山本和音原作のコミックスを実写ドラマ化したドラマイズム『生き残った6人によると』(MBS/TBS 毎週火曜 深夜1時28分ほか)。主人公・水上梨々を演じる桜田ひよりさんに、演じるに当たって意識したことや、好きなシーンなどを聞きました。

舞台は、成田空港に到着した1機の航空機を皮切りに、千葉県内にパンデミックが広がった日本。街中にゾンビがあふれかえる中、ショッピングモールへと逃げ込んだ男女は、極限下で芽生える「こんな時だからこそ、恋がしたい!」という切実な想いにより、つり橋効果も相まって予測不能な恋愛の渦へと巻きこまれていく。

 

◆脚本を読んだ時、どのような感想をもたれましたか?

監督が脚本もされているのですが、初めて脚本を読んだ時に「なんて面白い作品なんだ」と思って、そこで熱が入りました。ゾンビものは非日常な上に、現実味がない代わりに想像力をたくさん膨らませてドラマに挑んでいこうと思いました。

 

◆役柄について教えてください。

梨々ちゃんは何事も真面目に取り組むタイプで優等生。主人公の隣の隣ぐらいにいる普通の女の子という設定です。実際のショッピングモールを使って、深夜に撮影をしていたのですが、キャストの皆さんが面白くて、本当に温かくて素晴らしい方ばかりで毎日撮影に行くのが楽しい現場でした。

 

◆梨々を演じるに当たって、意識したことはありますか?

恋愛に疎く、ジャージでいるような高校生なので、どちらかというと中学生のような気持ちでやっていました。なので、女性らしい動きというよりも、幼い感じが残るような動きだったり、表情を意識していました。

 

◆撮影で大変だったことはありましたか?

営業終了後のショッピングモールでの撮影だったので、館内のクーラーが効いていなくて…。上下ジャージを着こんでいることが多かったので、常に片手に扇風機を持っていて暑さ対策がすごく大変でした。

 

◆苦労したシーンはありますか?

フードコートで食事をするシーンは、台本で7ページぐらいの量を一気に長回しをするスタイルだったんです。みんなの息が合っていないと、ズレが生じてしまったり、ひとたび崩れてしまうと総出で後半の方もリズムが崩れてしまうので、そのシーンは団結していかないと難しいポイントでした。

 

◆そのシーンのために、皆さんで相談することはありましたか?

基本、みんな自由にやっていました。みんなでこうしていこう、ああしていこうとそれぞれが提案をして、それにみんながノリでついていく感じでした。

 

◆桜田さんが好きなシーンはどこでしょう?

この作品の中で心から楽しんだなと思うのは、2話(8月16日放送)のビースト(髙石あかり)とのシーン。予告にも出てくるんですが、ショッピングモールの屋上で梨々がショッピングカートを使ってSOSを作るところは本当に面白かったですし、楽しかったですね。梨々とビーストの掛け合い自体もそうですし、本番で見せたビーストが梨々を振り回す姿は、撮影が進んで距離が縮まったからこそ、このシーンができたんじゃないかなと思います。そして予想外の動きをビーストがするので、カメラマンの方がSOSのカートを崩さないように動いてくださったところは、とても面白くて爆笑してしまいました。

 

◆登場人物の中でシンパシーを感じるキャラクターはいらっしゃいますか?

追い込まれた状況になったら、恋はいいから生きることだけを考えたいと思うはずなので、梨々ちゃんの考えはよく分かります。ただ、そう言っている梨々ちゃんが一番恋愛体質っていうのは、私と違うところかな(苦笑)。

 

◆避難した場所がショッピングモールということで、生活するには衣食住が充実している気がします。

女子部屋も実際の場所をお借りして、毎回美術さんが閉店後に飾り付けをしてくださっていたのですが、ちょっと悪いことをしている気分でした(笑)。梨々ちゃんが使っているベッドはとてもシンプル。一方でちょっと汚かったり、縫いぐるみがたくさん置いてあったりとか、それぞれのキャラが引き立つような個性あふれる装飾になっています。

 

◆共演者との印象的なエピソードを教えてください。

生き残っている6人の中で、3人が同じ誕生日という奇跡のようなことがありました! しかも、髙石あかりさんが私と同じ生年月日だったんです。なので、「占いがどれくらい一緒になるんだろう」だったり、あるあるポイントを休憩時間にしゃべりました。びっくりするくらい一緒のところが多かったです!

『生き残った6人によると』桜田ひよりインタビュー©「生き残った6人によると」製作委員会・MBS

 

◆本作のように原作がある時、役作りの中で気をつけていることはありますか?

原作が忠実に再現されている作品だと、漫画やアニメを熟読して、容姿から何から研究します。ですが、今回のようにオリジナルのストーリーが入っている時は、原作は参考程度で自分のフィーリングでやることが多いです。私も漫画やアニメを見る分、ファンの方の気持ちが理解できるので、原作ファンの方が楽しめるポイントを必ず作るようにしています。

 

◆参考程度と言われていましたが、今回はどのようなスタンスで読まれたのでしょうか?

この作品の中で、いったいこの子はどういうポジションにいるんだろう、どういう役回りをしているんだろうと研究をするためにも、感情移入して読むというよりは客観的に読みました。

 

◆原作がある作品に立て続けに出演されていますが、役と向き合っていく中で、成長を感じた作品はありますか?

この作品に入る直前まで撮っていた『彼女、お借りします』は、人生で初めて王道のラブコメでヒロインとして、今までにない経験をたくさんさせていただきました。ラブコメは視覚からキュンキュンすることもあるじゃないですか。そういうシーンはカットがかかった後、欠かさずモニターチェックをするようにしていました。俳優として一歩前に進めた感じがします。

 

◆今回の作品もキュンキュンするシーンがあります。

好きになる相手が女性ということで、梨々ちゃんとしても戸惑いがあるんですが、その中で梨々ちゃんとして気づかされることがあったり。そこは自分の中で吸収できたなと思います。

 

◆桜田さんご自身は、もしこの作品のような状況になったらどうしますか?

恋愛よりもまずは食料の確保ですよね。みんなが気づく前に早めに食べて、(中村)ゆりかさん演じる雫みたいに秘密の部屋を作って、そこに好きな食料を全部詰め込んで、何事もなかったかのように過ごしたい。でも正直、みんなで平和に暮らせていたらいいやって思っちゃうかもしれないです。

 

◆知らない人と共同生活する上で、桜田さんが気にしてしまうことはありますでしょうか?

これも食料一択ですね。例えば冷蔵庫に入っている自分の楽しみにしていたプリンが取られないようにするとか。兄がいるんですけど、私が楽しみに取っておいた食べ物を食べられてしまい、ムカつくみたいなことがあって。そういう時は食べた本人に買いに行かせるしかないんですけど。そういった食べ物にまつわる争いが起きそうで怖いです。

 

◆梨々はソフトボール部員で、実際に素振りをするシーンもありますが、桜田さんご自身は体を動かすことはお好きですか?

小学生、中学生の時は木登りとかを毎日するような子で、いつもけがしては怒られていましたが、いつの間にか引きこもりに(苦笑)。でも体を動かすこと自体は嫌いではないですし、走ったり、誰かに追いかけられたり、森の中で迷ったりする役が多いんです。今回のようなソフトボール部員だったり、陸上だったり。結構スポーツをやるような役が多いので、意識せずとも体を動かしています。

 

◆生き残った6人にとって、避難中の生きるエネルギーの一つが恋愛なのかなと思うのですが、桜田さんご自身の生きる上でエネルギーになっていることは何でしょう?

愛犬ですかね。いなくなった時のことは考えられないし、仕事がどれだけ忙しくても、おかえりとしっぽを振ってくれる姿を見ると、本当に疲れが吹き飛びますし、私の働くエネルギーですね。

 

◆では、ゾンビがはびこる町を避難中することになったら、どんなアイテムを持っていたいですか?

生き残るために武器ですね。銃は弾の数が限られているから、日本刀。刃先が長い分、程よく距離もとれて、動かしやすいですし、遠くからでも攻撃できるので、日本刀にします。

 

◆これまで、桜田さんご自身が極限状態になったことはありますか?

今回、撮影が深夜帯だったので、家に帰るのが朝の9時くらいだったんですが、朝なのですごくおなかが空くんです。撮影中は、空腹にとらわれることはないのですが、家に帰ってくると一気におなかがすくんです。そこに、眠気もきちゃって(笑)。睡眠を取るか、食事を取るかという究極の状態になっていました。食べることは起きていたらいつでもできるけど、寝ることは家でしかできないし、顔色が悪くなってきちゃうので、ちゃんと寝た方がいいなと、おなかがすいていても睡眠をとった自分がいました。

 

◆最後に本作の見どころをお願いいたします。

ゾンビ×ラブコメという異色の組み合わせになっています。今回は6人のシェアハウスということで、一人ひとりにスポットが当たっていて、どういう人物なのか、梨々ちゃん目線で描かれていて、人間味のある面白さが楽しいポイント。観てくださる皆さんがハラハラ、ドキドキ、キュンキュンしたり、ちょっと涙が出るような場面もたくさん出てくるので、一日の終わりの楽しいひと時として見ていただければと思います。

『生き残った6人によると』桜田ひよりインタビュー©「生き残った6人によると」製作委員会・MBS

 

PROFILE

桜田ひより
●さくらだ・ひより…2002年12月19日生まれ。千葉県出身。『彼女、お借りします』(ABCテレビ)に出演中。

 

番組情報

『生き残った6人によると』©「生き残った6人によると」製作委員会・MBS

 

MBSドラマイズム『生き残った6人によると』(全6話)
TBS:2022年8月9日(火)深夜1時28分スタート
MBS:2022年8月9日(火)深夜0時59分スタート
配信:Huluにて見放題独占配信、TVer&MBS動画イズムにて見逃し配信

原作:山本和音『生き残った6人によると』(ハルタコミックス/KADOKAWA刊)
出演:桜田ひより、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中村ゆりか、倉悠貴、髙石あかり、八木アリサ、田中光輔、佐々木舞香(=LOVE)/大貫勇輔
監督・脚本:二宮健(「真夜中乙女戦争」「とんかつDJアゲ太郎」「チワワちゃん」他)
制作:スタジオブルー(『アンダードッグ』『犬部』『百円の恋』ほか)
プロデューサー:上浦侑奈(MBS)、瀬島翔(スタジオブルー)

公式Instagram:dramaism_mbs
公式Twitter:dramaism_mbs
公式TikTok:drama_mbs
公式HP:https://www.mbs.jp/ikiroku/

 

©「生き残った6人によると」製作委員会・MBS

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