ファッション
2020/11/22 10:30

【今年履いているスニーカー教えてください!】vol.6 HUNKY DORY OSAKA 塚本康博

ダッドスニーカーのトレンドは落ち着いたけれど、スニーカー自体の人気は衰えることを知りません。毎週のように新作やコラボモデルが発売されていますが、結局レアなスニーカーを履いたからといって決して=お洒落になるわけではないんですよね。

やっぱりファッションが好きな身としてはスニーカーヘッズ目線ではなくファッション目線で選ばれているスニーカーが知りたい!ということで、ショップスタッフたちの今年の足元事情を探る連載がスタート。今回は大阪「HUNKY DORY」店主の塚本康博さん。


塚本康博さん
大阪・南堀江にあるセレクトショップ「HUNKY DORY」大阪店の店長。今年42歳、スニーカーは“キレイに履く”派。

VANS / OLD SKOOL(Pig Suede)

ーはじめまして、本日はよろしくお願いします!さっそくですが、塚本さんってスニーカーはどれくらいの頻度で履かれてますか?

僕は結構少ないですね。週2〜3くらい。最近はブーツを履くことが多くて、クラークスのデザートブーツとかを履いてますね。

ーおお、結構スニーカーのイメージだったので意外でした。じゃあ、所有されているスニーカーの数も少なめですか?

数えるのは怖いので数えてないんですけど…まあ50足以上はあると思います。それでも結構減らした方なんですけどね。CONVERSEとadidas、VANSが特に好きなんで、持っているのもその三本柱が多いです。

一まさに一足目もVANSですね。このOLD SKOOLはHUNKY DORYでも取り扱いのあるモデルですよね?

まさにそれです。先月発売したピッグスエードのモデルで、うちも取り扱っています。一番惹かれたのはカラーリングですね。今までオールブラックに似せたモデルはあったんですけど、ここまで真っ黒っていうのはなくて。あとは単純にスエードが好きなんで、なおよしですね。

ーオールブラックに白のジャズストライプが渋いです。他に所有されているOLD SKOOLもブラック系が多いんですか?

OLD SKOOLは5〜6足ありますね。ただ、真っ黒のモデルはこれが初めてです。他のやつはVANSの歴史の中で出てきたような明るいカラーリングのものが多いんですけど、履くとどうしてもヤングな感じが出るんですよね(笑)。それはそれで嫌いじゃないんですけど、もうちょっと落ち着いたスタイルでも使えるようにって、これを買いました。今月だと週2くらいのペースで履いてますね。

 

New Balance / 996

ー2足目はNew Balanceですね。

New Balanceは好きなのは好きなんですけど、そんなに頻繁には履かないです。ただ、やっぱり立ち仕事なんで、楽なスニーカーってなるとNew Balanceかなって(笑)。

ーNew Balanceの中でも996を選んだ理由ってありますか?

20歳くらいのときに、生まれて初めて買ったNew Balanceがまさにグレーの996なんです。これは2〜3年前くらいに復刻したやつなんですけど、当時と同じアメリカ製。買ってから2年くらい履いてなかったんですけど…最近New Balance人気じゃないですか?993辺りを筆頭に。

ー今年は人気ですね。特に993、992はよく見かけます。

ダッドスニーカーって僕的には若い子が履くからカッコいいなって思うんですよね。僕くらいの年齢の人が履いたら本当のダッドスニーカーになっちゃうから(笑)。やっぱり、僕と同世代の人は996みたいにすっきりしたクラシックモデルの方が、スタイリング的にも年齢的にも良いと思いますね。

ーなるほど、996以外ではどのモデルがおすすめですか?

996、1400、あとは998。New Balanceは7〜8足くらい持ってるんですけど、それ以外はあまり履かないですね。やっぱりサイドのNが大きくて、ENCAPのモデルの方が好きなんですよ。

ーそれはデザイン面がってことですか?

こっちの方がスマートな印象がありますよね。歩きやすさでいうとABZORBの方がソールの幅が広いんで上だと思います。クッションの柔らかさはENCAPの方が好きですけど。

ーちなみにNew Balanceのクラシックモデルは合わせも少し難しいイメージです。塚本さんは996には普段何を合わせていますか?

このモデルに限っては濃いめのデニムにしか合わせないぐらいですね。カーゴパンツを合わせるのも定番ですけど、そうすると野暮ったさ感が一気に増すので。やっぱり濃い目のデニムでちょっとロールアップして合わせるくらいが一番スマートな印象になるかなと思いますね。

 

adidas / SUPERSTAR 2

ーお次は真っ黒のSUPERSTARですね。

これは「SUPERSTAR 2」という海外モデルです。日本で売っているSUPERSTARはフランスメイドのヴィンテージモデルを復刻したものが多いじゃないですか? ベロ薄めで、細身のスッキリした形というか。SUPERSTAR 2は海外で売られている廉価版みたいな感じなんですけど、逆にぽってりした形で好きなんですよね。

ーSUPERSTAR 2は初めて聞きました。シルエット以外にも通常モデルと違うところはあるんですか?

SUPERSTAR 80’sとかだとスリーストライプス(サイドの3本ライン)がフェルト素材になるんですけど、SUPERSTAR 2はレザーです。あと「SUPERSTAR」の文字も入ってないですね。

ーこのモデルを知ったきっかけは何だったんですか?

そもそもSUPERSTARってモデルとしては癖があると思っていて、一番人気の白に黒のスリーストライプスのモデルってどうしてもオールドスクール感が強いんですよね。かと言って、シェルトゥが白い黒のモデルはあんまり気に入った復刻がなくて。そんなときにたまたまトミー・ゲレロがSUPERSTAR 2を履いているのを見て「これだ!」って思ってすぐに買いました(笑)

ー先ほどのVANSともカラーリングが似ていますよね。

このスリーストライプスもさっきのジャズストライプも、ブランドを象徴する一つのポイントじゃないですか? やっぱり、それが際立つようなカラーリングにはすごく惹かれますよね。

 

CONVERSE / Chuck 70(通称:CT 70)

ーconverseのこれはCT 70ですか?

そうです、一番定番の黒ですね。一年くらい前に買ったんですけど、買ってから履いてる期間は一番長いです。元々はCTよりもアメリカ製の方が好きで持ってたんですけど、数年前から一気に値段上がって…。4~5年前までは、90年代の最終モデルはデッドストックで1万弱くらいで買えたんですけどね。

ー今だと1万は確実に超えてきますね…。

デッドストックだと2万超えてくるんですよね。それも90年代の最終のモデルがですよ? そこに2万出すのはちょっと高いなと思って、CTを買い始めました。こっちの方が丈夫だし、長く履けるし。今では7〜8足は持ってますね。

ーちなみに1年くらい履いているにしては、状態はかなり良くないですか?

僕はスニーカーだけじゃなくて服も大事に扱うので物持ちはいいです。スニーカーが好きな人って、やっぱりキレイに履いてなんぼみたいなところがあると思うんで。昔AIR FORCE 1の真っ白が流行ったときも、やっぱりファッショニスタの人らはキレイに履いてましたね。

ーキレイに履くためには手入れも頻繁にしてます?

これはそんなに手入れしてないんですけど、他のやつは汚れたら軽く汚れとったりとか、それくらいですかね。あとはヘビーに履かないように、絶対何足かでローテーションして履くようにしてます。

 

VANS / SLIP ON(CHECKER BOARD)

ー最後はVANSのSLIP ON。これは定番の黒白のチェッカーフラッグですか?

これ、実はネイビーなんです。日本のライセンスなんですけど、ネイビーって10年前くらいに一回しか出てないんですよ。意外とありそうでないカラーリングなんで相当履きましたね。

ーたしかに言われてみるとネイビーは珍しいですね。赤白とかはありますが。

ライセンスなんで少しぽってりしていて、あんまり好きな形ではないんですけど(笑)。まあ色は気に入ってるんでよく履きましたね。チェッカーボードのVANSのスリッポンって本当に持っていて損はない一足だと思っていて、新品の黒白は家に2足ストックしてます。

ーチェッカーフラッグはVANSのアイコンとして他のモデルでも展開されていますが、特にSLIP ONが好きというのに理由はあるんですか?

単純に履きやすい(笑)。あとは何となくイメージがそうなのかな。僕は観てないけど「初体験/リッジモント・ハイ(1986年)」で俳優さんが履いて一気にブレイクしたんですよね。今年はその映画のモデルも出てましたね。

ーあー出てましたね!ソールにプリント入ってるやつですよね。

そうそう。あと、みんなチェッカーフラッグって言いますけど、本当は「チェッカーボード」ですよね。OLD SKOOLもチェッカーボードは持ってるんですが、やっぱりSLIP ONの方が圧倒的に履きます。


ー今回持ってきたいただいたスニーカー、全体通してすごく統一感がありましたね。

たま〜に衝撃的なカラーのスニーカーとか、派手なやつも履いたりするんですけど、結局今年通してよく履いてるモデルはオーソドックスなスタイルのものが多かったですね。コーディネートの邪魔をしないというか、最終的にコーディネートを仕上げるための一足として履くことが多いので、そこから脱線するようなスニーカーは履かないです。

ーなるほどです。だから自然とオーセンティックなモデルが多くなるんですね。

限定スニーカーで街を歩いてる人より、なんてことないスニーカーを履いていてスタイル全体がカッコいい人の方に目が止まるんですよ。変に力を入れてないくらいのほうがカッコいいかなと思いますね。「自慢のスニーカー」みたいな企画であれば、もっといろんな珍しいものは持ってこれるんですけど(笑)。

(笑)。今回はいわゆるレアスニーカー紹介みたいな記事とは違ったリアルなものをやりたかったので、趣旨を理解していただけてありがたいです。スニーカー選びでいうと、去年と変わったところなどはありますか?

国産のスニーカーを履くことは増えましたね。うちで取り扱っているASAHIは当然履くんですけど、SOLSとかちょっと上のコレクションのものとかも買ったりしてます。日本で作られるスニーカーっていうのにちょっとずつ興味がわいてますね。

ーそれはどこに惹かれてるんでしょう?それともコロナ禍などの影響で国内に目を向けるようになったとか?

それは全く無いです(笑)。ただ、いま日本の市場で発売されてる大御所ブランドのスニーカーに全く興味がわいてないからかな。「あ、これ欲しいな」っていうのがないんですよね。ストリート路線じゃなくて、昔ながらのデザインを忠実に今の時代に出してくれたら買うんですけど。

ーたしかに今年はストリート路線のスニーカーばかりですよね。

その路線で今DUNKの人気がストリートで盛り上がってますけど、そこに乗っかって履こうとは思わなくて。それが落ち着いた頃に昔に買ったDUNKとかを出してきて履く、天邪鬼だけどそういう方が好きなんですよ(笑)。


Info
HUNKY DORY OSAKA
住所:〒550-0015 大阪府大阪市西区南堀江1丁目20-20 アンシャンテ南堀江1F
営業時間:12:00 ~ 20:00

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