
2019年以降、急速に広まりを見せるキャッシュレス決済。当初はコンビニのレジで「○イ○イ♪」と鳴らすことにアーリーアダプターとしての優越感を抱いたものですが、もはやそんなことはなく。いま気になることと言えば、「結局みんな、どんな財布使ってんの?」ってことではないでしょうか。昨年はキャッシュレス化に伴い「ミニ財布バンザーイ!」なんて声が聞こえてきましたが、実際どうなんでしょう?
というわけで、いつもお世話になっているショップスタッフのお財布をパパラッチ! 愛用している財布はもちろん、生活が垣間見えるカード類も見せてもらいました! まぁこのご時世なので電話でのパパラッチとなりましたが、悪しからず。

古口悠さん
トラッド崩しのリアルクローズ”を掲げる〈Milok〉のデザイナーであり、業界人からの支持も厚いお店「GOOD LOSER(渋谷)」のオーナー。最近は「NiziU」にハマっており、ファンクラブにも入会済み。
Telephone Paparazzi #04
ミロックの二つ折り財布

ーどうでしょう? 古口さんはキャッシュレス、してます?
ほぼキャッシュレスです。クレジットカード、Apple Pay、SUICA。基本的になんでもスマホでかざす系男子っすね。
ーなにやら新しい分類が出てきましたね(笑)。現金で支払う系男子ではないんですか?
だいたい1万円〜2万円を財布に入れてます。ポロッと入った定食屋とか、自販機で飲みものを買うときとか。あとはiPhoneの電池が切れた場合のこと恐れてという感じですね。なので、基本的には小銭入れ兼カードケースという認識で使っています。
ー基本的に現金は予備であると。
はい。
ー財布はいつから使っているんですか?
2年前です。うちの〈Milok〉で財布を細かくオーダーできるイベントをした時に「自分もちょうどいいから」ということで特注で作ってもらいました。
ー特注。なんだかすごそうです。お気に入りポイントはどこでしょう?
これ、周りが特殊な縫い方で、絶対に機械じゃできないんですよ。それこそメゾンブランドの財布にも使われている技術で、日本でもほとんどできる人がいない。

ースペシャルですね。となると、工賃も高そうです。
この財布のサイズをやるだけで一日かかっちゃうんで…、上代で◯万円しちゃいますね。
ーどひゃー。
うちでもお客さん用にオーダーできるようにはしていたんですけど、この編みをお願いしたのは自分だけ(笑)。
ーまぁ、それをお願いするだけでもう一つ財布が買えてしまいますからね(笑)。
そうなんです(笑)。あとはネイビーの分厚いディアスキンを使っていたり、お札がジップに引っかからないようにしていたり、全てのパンツポケットに収まるようなサイズにしていたり、ジップにはラッカーニ社のものを使っていたり…って、あげたらキリがないです(笑)。
ー日本全国津々浦々のおいしい食材を集めた海鮮丼、始めました、みたいな。ぶっちゃけ、相当なお値段になったのでは?
10万円くらいですかね。
ーおぉ、なるほど。でも、そっかそっか。…いい塩梅に収まってますね!
はい(笑)。

ーもはやそうなると、今後財布を買い換えることはないのでは?
いや、実は一つ気になっているのがあって。
ー…!
渋谷に「WAGAMAMA TOKYO」ってあるじゃないですか。あそことうちの〈Milok〉で別注して、33万円の財布を作ったんですよ。
ー…!!
僕のわがまま財布を見てそれを超えるものが作りたいと(笑)。それはもうまさにオーナーの中村さんのこだわり満載で、革やらなんやらを突き詰めたらそんな値段になっちゃったっていう。
ーでもそれが気になるんですよね。
はい。まだ残っていたら買いますね。
ーぜひともその路線を突っ走っていってほしいです!
GOODLOSER古口さんの精鋭カード(個人情報のあるものは除く)

(一番左)シネマイレージカード。
(下から二番目)自宅の鍵。
(下から三番目)楽天カード。
(下から四番目)めっちゃバナナのポイントカード。
(コイン)鹿島アントラーズの記念硬貨。