ファッション
2021/9/22 17:45

インテリアショップ「NICK WHITE(青山)」のキャップ #ご当地アイテム見つけました

新ご当地アイテムを探せ。

最近のローカルショップのオリジナルグッズってめちゃくちゃカッコよくない?という気づきからスタートした連載「東京のご当地アイテム見つけました」。編集部が東京を歩き、ローカルなオリジナルグッズを見つけていきます。今回は青山にあるインテリアショップ「NICK WHITE(ニックホワイト)」でカッコいいキャップを発見。


【青山】NICK WHITE

自分の好みに合うインテリアショップを見つけるのは難しい。洋服選びにこだわりを持つ人でも、自分の部屋のインテリア選びとなると、どこに行けばいいか分からないという声をよく耳にする。そもそもインテリアショップは何か目的がないと、訪れる機会自体が少なかったりするものだ。

そんな中、青山にある『NICK WHITE』は欲しい家具がある時だけでなく、特に目的がない時もふらりと訪れたくなるインテリアショップだ。セレクトの中心はミッドセンチュリー(※)と呼ばれる時代の家具だが、雑貨やアートピースも含めると店内のセレクトに垣根はない。

※直訳すると世紀の中間。1940~1960年代にデザインされた家具やインテリア、建築などを指して使われることが多い。

「初めていらっしゃる方は『ここは何屋さん?』みたいな感じで、おそるおそる入ってこられる方が多いです」と笑いながら話すのは、ディレクター兼バイヤーを務める楳澤茂さん。数々のインテリアショップでの経験を経て、2019年の4月に自身の『NICK WHITE』をオープンした。

「ベッドがあって棚があって、みたいな一般的な家具屋さんのイメージとはうちは少し違いますよね。個人的にはデザインショップという言い方がしっくり来るのですが、それはそれで分かりにくい。なので、結局インテリアショップと名乗っているんです(笑)」

使用済みのスケートボードデッキを一本ずつ削り出して製作された靴べらは田宮興氏が運営する〈TAMILAB〉のもの。一点一点表情も違う。
耐熱のミルクガラスで知られる〈ファイヤーキング〉のマグやプレート類。淡い翡翠色が特徴の“ジェダイシリーズ”は特にファンが多い。

元々、学生の頃は原宿にあった老舗の古着屋『VOICE』で働くほど古着が好きだったという楳澤さん。当時はまさに90年代まっただ中。古着ブームを経て、新品のインポートものをミックスして扱うセレクトショップやミッドセンチュリーの年代のインテリアを販売する専門店も出てきた頃だ。

「古い時代のものにはずっと惹かれていたんですが、その興味の対象が洋服ではなく、インテリアのほうに移っていったんですよね。今うちで扱っている家具も50、60年代が中心です。73年に生まれた僕より昔から世にあるものなのに、なぜ目新しく見えるんだろうって不思議に思って掘り始めていたら、なんか面白くなっちゃったんです」

過去には『Mid-Century MODERN』のマネージャーなどを務めた経歴を持つ楳澤さん。インテリア業界でのキャリアは20年以上。

20代の頃の楳澤さんがミッドセンチュリーのインテリアを面白いと思った感覚は今の時代の若者にも通じているようだ。モノ離れが喧伝される、20代の客が同店を訪れることも最近は珍しくないという。

「今の“さとり世代”と呼ばれる若者はモノ自体にもう興味がないんだろうなって、これまでは勝手に思っていたんです。でもそんな子たちが、90年代に流行っていたイームズの椅子が気になるから、一度座ってみたいと言ってお店に来るんですよ。話を聞いてみると、彼らは親からもらったレコードやカセットテープなんかも聴いていたりするらしいんです。そんな意外な発見があるから、お店に立つのは面白いなって思いますね」

1948年に発表されたイームズの「シェルアームチェア」のヴィンテージ(¥220,000)。大量生産された初のプラスチック製チェアという歴史的側面も併せ持つ一脚。滑らかな曲線とFRP(※繊維強化プラスティック)独特の素材感が目を引く。

そもそも、ミッドセンチュリー期にデザインされたヴィンテージ家具は高額なものが多い。現行品ならまだしも、当時のヴィンテージとなるとなおさらだ。どうしても敷居の高さを感じてしまうものだが、楳澤さんは検討のきっかけになる2つのポイントを挙げてくれた。

まず、その価格には市場での需要が反映されているということ。つまり、実際に使ってみて自分の好みに合わない際は潔く売ってしまうというのもありなのだそう。買い取りや委託販売も行う『NICK WHITE』ならではのアドバイスだ。

「洋服なら試着して似合う似合わないが判断できるけど、家具は実際に部屋に置いてみないと分からないじゃないですか。うちで扱うような家具は数年で価値が下がるものではないので、部屋に合わなかったり、好みが変わったりしても、売ってもらえばまた新しいものを買うことができますよっていうのは伝えたいですね」

2つ目は家で過ごす時の自分の気持ちの問題だ。コロナ禍において、部屋で過ごす時間の質に意識が向くようになった方も多いだろう。

「別に高くなくても、本当に気に入って使っている家具なら何でもいいと思うんですよ。大事なのはそれを使っていて、自分の気分が上がるかどうか。部屋で何をしている時間が一番好きなのかを聞かせてもらえれば、それに合うような家具を一緒に探しますよ」

イームズの「アルミナムグループ・マネージメントチェア」はオフィスだけでなく、自宅でも使いやすいデザインのタスクチェア(¥132,000)。リモートワークが当たり前になった今、店頭でも人気がある。

 

ご当地アイテム見つけました!

左2品:“NICK WHITE” Original Camper Cap (¥5,500)、右2品:“NICK WHITE” Original Snapback Cap(¥5,830)

インテリアショップとは思えないほど充実したオリジナルのアパレルグッズをチェックするのも『NICK WHITE』を訪れた際の楽しみだ。特におすすめなのが、店頭で実際に楳澤さんもよく被っているキャップ類。

現在展開しているのは、アメリカの老舗キャップメーカー〈OTTO〉のボディを採用したジェットキャップ、型から特注した5パネルのキャップの2種類だ。特にユニークなのは、“I don`t have a points card”のフレーズが刺繍されたジェットキャップ。「ポイントカードを持っているかどうか、レジで聞かれるのがうっとうしくて作ってしまいました(笑)」という。

“NICK WHITE” Original Tee (¥5,830)

胸元にワンポイントのショップロゴがプリントされたシンプルなTシャツも捨てがたい。デカデカとロゴがプリントされたTシャツに抵抗がある大人でも着やすい一着だ。ボディに採用したのは、新進のTシャツボディブランド〈GOAT〉。短めの着丈と広い身幅の組み合わせは90年代に日本のストリートシーンを席巻した〈ONEITA〉のボディを彷彿させる。同じデザインのロンTも展開中だ。


NICK WHITE
住所:東京都港区南青山6-3-14-203
定休日:水曜日(※火曜日は予約のみ)
時間:12:00 – 19:00
web:nickwhite.tokyo
instagram:@nickwhitetokyo

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