ファッション
2021/11/15 17:45

はじめての〈パラブーツ〉。アパレルのプロは断然シャンボード推しでした。

パラブーツデビュー”の前に

スニーカーブームも落ち着きを見せる今日この頃、代わりに気になるのが革靴です。中でも、多くの人が今熱い視線を注ぐのが〈パラブーツ〉。そこで、今回は同ブランドの看板モデルである「シャンボード」を実際に長年愛用しているというショップスタッフさんにその魅力をたっぷりと聞いてきました。お店に買いに走る前にぜひご一読を。


大井勇人 / ZABOU TOKYO スタッフ

“紳士をつくる”をコンセプトに国内・海外問わずオーセンティックなアイテムをセレクトする大阪のショップ『ZABOU』の東京店スタッフ。いつも素敵な笑顔と関西弁で迎えてくれる同店のフロントマン。スニーカーは〈ヴァンズ〉のオーセンティック派

 

大井さんにとって初めての本格的な革靴だったシャンボード。大学生の頃に購入したそう。

大井さんは大学4年生の時にシャンボードを購入したとのことです。学生としてはかなり大きな買い物だったんじゃないですか?

でも買う時に迷いは全くなかったんですよ。シャンボードは〈パラブーツ〉といえばコレというような代表的なモデルですからね。他モデルの「ミカエル」や「ランス」の場合だと、スタイリングがやや限られる部分がありますが、シャンボードにはそれがない。汎用性というのは大きく惹かれる部分でしたね。

―色はブラック一択だったんですか?カフェと呼ばれるブラウンカラーもありますけど。

僕はその頃すでにZABOUの大阪店でアルバイトをしていたんですけど、上司のスタッフたちが黒好きばかりだったんです。彼らに洗脳されて選んでしまった部分はありますね(笑)。とはいえ、僕もはじめてシャンボードを買うという方にはブラックをお薦めします。ブラウンに比べて足元を引き締める効果が強いんですよね。

―確かにブラックの靴が足元にあるとスタイリングが締まります。そもそもですが、〈パラブーツ〉は大井さんにとってどんなブランドですか?

安くないブランドではありますが、めちゃくちゃ高級ではないという立ち位置がいいですね。あくまで質実剛健なシューズブランドです。とはいえフランス発という背景のせいか、小ぎれいな雰囲気もある。あと、アッパーだけでなくソールまで自社で生産している信頼感というのも大きいですね。革靴メーカーの中でも唯一無二の存在です。

―ソールまで自社で開発というのはあまり聞きません

基本的にソールメーカーは別で存在するものですからね。ちなみにこれは“パラテックソール”というアウトソールで、弾力性やクッション性が高いソールになります。他メーカーの革靴によく使われるリッジウェイソールやコマンドソールはもっと固い履き心地です。

〈パラブーツ〉の代名詞であるラバー製のアウトソール。シャンボードに使われるパラテックソールは創業者リシャール・ポンヴェールの頭文字の“RP”が目印。

―シャンボードの歩き心地はいかがですか?

スニーカーと比べてしまうと固定される感じはありますが、それでも決して固いという感触ではないですし、クッションも効いています。アッパーのレザーも比較的馴染みは良いですね。いわゆる革靴でよく言われる「慣れるまで最初は修行」みたいな感覚はほとんどありません。

―とはいえ、やはりスニーカーに比べると、扱いには気を使いそうです。

うーん…。僕にはそういう意識はほぼないんですよ。もちろん傷などを付けずに、気を使ってキレイに履く方もいらっしゃいます。ただ、元々登山靴というルーツがあるブランドですし、ある程度ズボラに扱ってもサマになります。そういう部分も僕の性格に合っているんですよね。

普段のケアはブラッシングする程度。平常の使用時に避けられない軽度のキズなどは全く気にならないそう。

―どちらかというと、大井さんはワークブーツを履く感覚で接しているんですね。そういう使い方を許容する一足なら、普段はスニーカー派という方も取り入れやすそうです。

そう思いますよ。ただ、普段のスニーカーとは選ぶサイズが違います。そこは気をつけたほうがいいですね。アッパーの革が伸びてくる余地を考慮して選んだほうがいい。実は僕もこれ、微妙にサイズ選び失敗しているんですよ(笑)。

―えっ、そうなんですか?

全然履けますけどね。ただ、思っていたよりも革が伸びてインソールも沈んできたので、今思うとハーフサイズ下でもよかったなと思っています。ちなみに普段スニーカーは大体26.5cmで、これはUK7です。

―ということは、今ならUK6.5でもよかったと…。革靴はサイズ選びが難しそうというイメージもあります。

確かにサイズ選びを失敗している方は多くいらっしゃいますね。実際に直営店などの実店舗に行って、いろいろフィッティングしてみるのが一番かなと。ECで買うより、きちんとアドバイスを受けられる直営店に行くのをおすすめします。

―そうすると〈パラブーツ〉の直営店と比べて、ZABOUさんでシャンボードを買う意味というのはどこにあるのでしょう?

僕らは靴単体ではなく、コーディネートありきの提案なんです。僕らが靴を扱う意味はそこですね。純粋な靴屋さんでは提案しきれない部分をカバーしています。もちろん、お手入れやフィッティングの部分もしっかりアドバイスさせていただきますよ。お店でも〈パラブーツ〉は長く扱っていますし、僕を含めて実際に所有しているスタッフも多いです。フィッティングに関しても、履き続けた人間にしかわからない感覚があるので、安心してうちで試していただければなと思っています。

左が大井さん私物。右はお店で販売している新品。同じモデルでも全く表情が違う。履き込むことによって出てくる味わいも魅力的。

―合わせるパンツなどもその場で提案してくれるのは洋服屋さんならではのメリットですね。ちなみに今ならどんなパンツを合わせるのがおすすめですか?

僕らのスタンスとして、アイテムのセレクトは極端には変えないんですよ。いつの時代もメンズカジュアルの基本はデニムにチノパン、ミリタリーパンツの3タイプ。そのどれにでも合う一足です。今なら、例えば〈プロッパー〉のBDUパンツなんかに合わせてもいいですね。

―シャンボードに合わせて特別なパンツを持っておく必要はないと。今日もシンプルにデニムに合わせていただきました。

キャップにパーカー、デニムというカジュアルなアイテムには普通はスニーカーを合わせますよね。でもシャンボードはこういうスタイリングにも馴染むんですよ。むしろコーディネート全体をちょっと格上げしてくれる。普段はスニーカーをメインで履かれるという方にもぜひ挑戦してみてほしい一足ですね。

 

\ 紹介したのはこの一足/

自社でソール生産まで手がける〈パラブーツ〉の代表的モデル「シャンボード」。登山靴などに多く用いられる伝統のノルヴェイジャン製法で作られる。アッパーには油分を多く含むリスレザーを採用しているため、雨にも強い。Paraboot / CHAMBORD(71,500円)


ZABOU TOKYO
住所: 東京都渋谷区神南1丁目5番2号 川村ビル 2F
TEL: 03-3461-7773
営業時間: 12:00–19:00

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