必要な音、不要な音、環境に合わせて静寂をコントロール。ココロやすらぐ癒やしのひととき。
#04/田中理恵さん(元体操選手)
6歳から体操を始め、2010年の世界体操競技選手権大会では日本人女子選手として初めて「ロンジン・エレガンス賞」(個人総合決勝に出場した選手の中で最もエレガントな選手に贈られる賞)を受賞した田中理恵さん。
2012年のロンドンオリンピックでは、兄・和仁さん、弟・佑典さんとともに3人揃って五輪出場という日本体操史上初の快挙を果たし、団体8位入賞、個人総合16位という成績を挙げた。
2013年に現役を引退した後は、テレビやイベントなどに精力的に出演するほか、日本体育大学児童スポーツ教育学助教や2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事も務めている。
―現在はアスリートとしての現役生活を離れていることもあり、田中さんには日常生活での使用に適したボーズのワイヤレスイヤホン「QuietControl 30 wireless headphones」を試してもらったが、新鮮な驚きがあったという。
「私は現役時代から音楽を聴くのが大好きで、今でも毎日聴いています。日本全国、仕事で飛び回っているので、飛行機や新幹線、現地に着いた後のロケバスの中でもイヤホンをつけています。ただ、正直に告白しますと、今のイヤホンは前に使っていたものがなくなってしまい、空港で急遽買ったものなので、特にこだわりがあるわけではありません。そのイヤホンと比べると、こんなにも性能が違うものなんですね。つけ心地も聴き心地もすごく快適ですし、音質も比べ物になりませんね」
―音楽を聴くのは大好きだが、機械操作に苦手意識があり、これまではBluetooth接続などの高機能ワイヤレスイヤホンに手が伸びることはなかったという。ところが今回、初めて使ってみて、まったく戸惑うことなく操作できたことに驚いたようだ。
「コードがないイヤホンがあるっていうことはもちろん知っていたんですけど、実際に使ってみるとこんなに快適なんですね。それと、スマートフォンにアプリをダウンロードすることで、ノイズキャンセリングレベルがスマホで簡単に12段階調節できるっていうのもスゴイですね。レベルを上げると周囲の音が完全にシャットアウトされるので、自分だけの世界に入り込むことができます。レベルを下げると周囲のザワザワした音も聞こえるようになります。今どきのイヤホンにこんな機能があるなんて知りませんでした。これなら電車に乗っている時でも、手元のスマホで車内アナウンスが聞こえるように調節できるので便利ですね」
―従来のノイズキャンセリング機能は、ノイズを消すか消さないかという二者択一だったが、この機種では12段階で調節できるようになった。しかも、機械に対して苦手意識を持つ女性でも簡単に操作できるとなれば、男性向けブランドというイメージが強かったボーズが女性にとっても親近感が湧くきっかけになるだろう。
―実際、この商品は多くの女性にも使ってもらえるよう、ネックバンドの軽さや肌触りなど細部にもこだわっているという。
「ネックバンドを首にかけた時、もう少し重さを感じるのかなと思っていたのですが、まったく気になりませんでした。こんなに軽いんですね。ネックバンドが素肌に直接触れても違和感がありませんし、大げさに言ったらネックレスのような感覚でつけられます。これだったら音楽を聴かない時でも、アクセサリー感覚で首にかけて街中を歩いてもカッコイイですよね」
―商品のデザインに関しては、黒を基調としたボーズ独自のシンプルな路線を追求しているが、この点も田中さんには好印象だったという。
「女子の体操選手は赤やピンクの衣装を着る機会が多いですけど、私はプライベートでは白や黒といったシンプルな色彩のほうが好きなんです。ファッションとしても、シンプルな色やデザインのほうが、体につけた時にガチャガチャすることなく、自然に溶け込みますよね」
―さらに、イヤホンの柔らかな装着感と密閉性能の高さにも驚いたという。
「イヤホンのつけ心地って、こんなにソフトなんですね。いつも使っているイヤホンは、長い時間つけていると耳が痛くなることがあるのですが、これだと長時間つけても痛さを感じないです。それと、当たり前なのかもしれませんが、音量を大きくしても音がまったく外に漏れませんね。今のイヤホンは音を大きくすると外に漏れるので、人がいる場所では常に気を遣っています。こだわりを持って作られている商品はやっぱり違いますね」
―ボーズ独自の特徴であるシリコンイヤチップにウイングがついていることで、耳の中に強く入れなくても、疲れにくいしズレにくいという効果を体感したようだ。
「あまりにもしっかりと耳に固定されているから、『これだったら逆立ちしながらでも音楽が聴けるんじゃないか』と思いました。まだ試していませんけど(笑)」
―逆立ちしながら音楽を聴くという発想は、元体操選手ならではのユニークな着眼点だが、体操選手のウォーミングアップは他のスポーツよりも体を大きく動かす機会が多いのかもしれない。その際、耳にしっかりフィットするうえにコードがないというのは、このうえなく快適であることは間違いない。
「私が現役時代は、iPodなどをポケットの中に入れながらストレッチを行ったり、準備体操を行ったりしていましたが、コードが手や足に引っかかったりして、音楽が途切れることがありました。このイヤホンであれば、好きな音楽を聴きながら気持ち良くウォーミングアップできるので、最高の状態で試合に入れるんじゃないかと思いました」
―現役時代の田中さんが、最高の状態で試合に入るために好んで聴いていた音楽は、なんとオルゴールだったという。
「試合前の緊張する場面でオルゴールの音色を聴くと、すごく癒されて演技のことを考えやすくなるんです。今でも生放送の仕事の前にはオルゴールを聴きますよ。そうすると気持ちが落ち着きますね」
―そのオルゴールの音色も、このイヤホンで聴くと、まるで違った音に感じたという。
「ものすごくきれいな音だったので驚きました。これからは仕事の移動時間にも生放送の本番前にも、このイヤホンでオルゴールを聴きます。新幹線や飛行機の中では周囲の音を遮断できますし、駅のホームや空港などでは案内アナウンスを聞き逃さないようにできますからね。実は私、乗り物酔いもするので、移動中にイヤホンをつけて音楽を聴いていると気が紛れてラクなんです。このイヤホンなら状況に応じてノイズキャンセリングレベルを調節できるので、すごく助かります。そして生放送の本番前は、ノイズを完全に消して集中力を高めるようにします」
―QuietControl 30 wireless headphonesによって新しい音楽体験を満喫した田中さんは、仕事でもプライベートでもワンランク上の充実した癒しの時間を手に入れることができそうだ。