ゲーム&ホビー
2017/8/14 17:30

「ドラクエXI」に無意味な井戸がたくさんある理由って? 堀井雄二ら開発者が明かした裏話

7月29日に発売され、およそ10日で300万本以上を売り上げた「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」(以下:ドラクエXI)。同作のPS4版には“無意味な井戸”がたくさんあるのだが、この理由を開発者が明かして話題になっている。

出典画像:「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」公式サイトより。
出典画像:「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」公式サイトより

 

無意味な井戸はルーラが原因だった!

8月5日~6日にかけて東京ビッグサイトで開催された「ドラゴンクエスト夏祭り2017」。2日目にはスペシャルトークステージが開かれ、堀井雄二(ゲームデザイン&シナリオ)をはじめ、齊藤陽介(プロデューサー)、内川 毅(ディレクター)、岡本北斗(PS4版プロデューサー)、横田賢人(3DS版プロデューサー)が登壇して「ドラクエXI」の裏話を披露した。

 

“開発中のあんな話やこんな話”というお題に、堀井が「ルーラの話する?」と周りに問いかけ、PS4版は「ルーラの読み込みが遅く、“井戸ルーラ”だった」と明かした。一度訪れた街に呪文で行けるルーラだが、広いマップから広いマップへ移動するにはロードに時間がかかってしまい、対策していないころは読み込みに30分もかかってしまう問題が発生したのだとか。

 

その問題に苦肉の策として生み出されたのが“井戸ルーラ”。これはルーラを使った後、一回井戸に“かませて”井戸を移動中にマップのロードを読み込ませるというもの。しかし、一度かませても結局ロードに時間がかかり、「ルーラで井戸に飛ぶのはおかしい」との意見が上がることに。その後、堀井が“井戸ルーラを実装しない”と決断を下し、プログラマーチームがゲームエンジンを改良するなど奮闘して快適なルーラを実現。PS4版に多く見られる無意味な井戸は、この井戸ルーラの名残なのだという。

 

この裏話にSNSなどでは、「蓋されてる井戸多いと思ったらそういうことか」「こういう話面白いわぁ」「あの井戸は努力のあとだったわけか! 素敵なゲーム体験をありがとう!」「井戸から出てきたらマリオのパクリになるとこだったな」「井戸ルーラ、一度やってみたかったww」「ドラクエにはこういう苦労話多いな」といった声が上がっている。

 

鳥山明へ依頼する設定資料も公開!

ほかにも、スペシャルトークステージでは様々な裏話が。特に裏側が見えたのは“開発からのキャラクター発注”だった。これはキャラクターデザインを担当する鳥山 明に“どのような資料で発注するのか”ということが明かされたもの。

 

例えば今回の主人公は「身長170cm程度で、16歳の男の子」「運命に翻弄される王国より追われし<勇者>」「今までの勇者とは違う<勇者の原石>を思わせるデザイン」といった設定が書かれ、隣にはラフ画も。開発者いわく、鳥山がそのデザインに引っ張られないように「絵は気にしないでください」という注意文を書くのだという。

出典画像:YouTube「ドラゴンクエスト夏祭り2017ステージ生放送!(8/6)」より。
出典画像:YouTube「ドラゴンクエスト夏祭り2017ステージ生放送!(8/6)」より

 

また、「はまりすぎてヤバイ」とそのリアルな演出が話題になっているPS4版カジノのスロットについて、内川ディレクターは「すげぇがんばりました」とコメント。堀井に実装するように相当食い下がったらしく、その理由を「ネタは本気でやらないとお客さんに届かないかと思って」と笑顔で明かしていた。