ゲーム&ホビー
2018/8/7 20:30

NEOGEO miniの「携帯ゲーム機」、「据え置きゲーム機」としての真価を堪能してみた

「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」のヒットを皮切りに、最近はレトロゲームが大人気。’90年代の格闘ゲームブームを舞台にした、押切蓮介先生原作のラブコメディーアニメ「ハイスコアガール」も絶賛放映中です。そんななかレトロゲームマニアが泣いて喜ぶ手のひらサイズのゲーム機「NEOGEO mini」が7月24日についに発売されました。

 

↑「NEOGEO mini」(1万2420円)。ゲームパッド、モバイルバッテリー、イヤフォンはもちろん別売り

 

すでに公開済みの製品レビューはこちら。

 

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“ミニ版懐かしゲーム機”ブームの中で「NEOGEO mini」が持つ意味。ミニファミコン、ミニスーファミとはここが違う!

 

本記事ではモバイルバッテリーで屋外プレイ、プロジェクターに接続して大画面プレイなどの応用的な遊び方を試してみましょう!

 

モバイルバッテリーで「NEOGEO mini」を屋外プレイ

「NEOGEO mini」は「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」と異なり3.5インチ液晶ディスプレイを搭載していますが、残念ながらバッテリーは内蔵されていません。そのため動作させるためには、USB出力ACアダプターまたはモバイルバッテリーが必要となります。

 

↑背面には給電用のUSB Type-C端子が用意。ACアダプターは付属されていないが、給電用の電源ケーブル(2m)は同梱されている

 

使用できるUSB出力ACアダプター、モバイルバッテリーは5V/1.0A以上に対応している製品。よほど古いACアダプターでなければ条件を満たすはずですが、念のため接続する前にスペックを確認しておきましょう。

 

↑古いACアダプターのなかには、5V/500mA、5V/750mAという製品もある

 

今回屋外でプレイするために筆者が用意したモバイルバッテリーは「cheero Power Plus 3 Premium 20100mAh」。出力5V/4.4A(合計)、3A(最大)と余裕で条件をクリアーしていますし、なによりカラーがホワイトで、なおかつフットプリントが広くて、いい感じに「NEOGEO mini」を乗せられます。

 

ただこのモバイルバッテリーは生産が終了しており、Amazonなどでもプレミア価格がついて売られています。またcheeroによれば再版の予定はないとのこと。

 

「NEOGEO mini」に合わせてモバイルバッテリーを購入するのなら、cheeroの最新モバイルバッテリー「cheero Power Deluxe 20100mAh」などをご検討ください。奥行きが長いほうで合わせれば、それなりに安定します。

 

↑「cheero Power Plus 3 Premium 20100mAh」、実売価格は5480円

 

↑「NEOGEO mini」の底面積は108×135mm、「cheero Power Plus 3 Premium 20100mAh」の底面積は101×117mm。ちょっと奥行きが足りないけれども、安定して重ねられる。なお接続する電源ケーブルは短めがオススメ

 

↑Cheeroの新モデル「cheero Power Deluxe 20100mAh」と組み合わせるとこんな感じ。幅が足りないですが、ゴム足はぎりぎり接地した。ズレるのが気になったら、バッテリー側にゴムシートなどを貼っておくといい

 

屋外で「NEOGEO mini」をプレイした感想ですが、日陰なら意外に画面はしっかり見えますね。画面サイズは3.5インチと小さいですが、視認性はスマホと大きく変わりません。「NEOGEO mini」自体がそれなりに大きいので公共の場でのプレイはちょっと恥ずかしいですが、携帯ゲーム機としてつねに持ち歩きたくなります。

 

なお「NEOGEO mini」もモバイルバッテリーも直射日光下で長時間利用しないようにと説明書で警告されています。屋外では必ず日陰でプレイしましょう。

 

↑屋外でも日陰であれば一定の視認性が確保されます。なお液晶ディスプレイに直射日光を当て続けることは避けましょう

 

↑「NEOGEO mini」の底面にはゴム足があるので、モバイルバッテリーを重ねても、意外と滑らずに安定して持てる。でもできれば確実に固定できる専用品がほしいところ

 

↑専用ケースが付属した「NEOGEO mini & アートリュックサックセット」を買いそびれた筆者は、100円ショップのSeriaで「トート型キルト風バッグ」を購入。このバッグのサイズは190×200×100mm。NEOGEO miniを入れるのにちょうどいいサイズ

 

「NEOGEO mini」をプロジェクターに接続して大画面プレイ

モバイルバッテリーを接続すれば屋外でも遊べる「NEOGEO mini」ですが、リビングのテレビなどに接続して大画面で楽しむことも可能。せっかく家でじっくりプレイするので、今回はプロジェクターと組み合わせることにしました。使用したのは下記の機材です。

 

↑Android搭載モバイルプロジェクター「Anker Nebura Capsule」。実売価格は3万6790円

 

↑HDMIケーブル(miniHDMI to HDMI)

 

↑専用ゲームパッド「NEOGEO mini PAD (白)」、実売価格は3000円

 

↑84インチスクリーン「サンワダイレクト プロジェクタースクリーン 84インチ 三脚式 自立式 100-PRS004」、実売価格は1万5800円

 

設置には苦労しましたが、その体験は控えめに言ってもサイコーです。実は「NEOGEO」は学生時代の友人が買っており、夜な夜な集まって朝まで対戦プレイしていた懐かしのゲーム機なのですが、大画面で愛してやまない「真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変」をプレイしていると、そのときの思い出がありありと蘇ってきます。音信不通の友人たちを呼び出して、対戦格闘ゲーム大会を開催したいぐらいの勢いです。

 

↑「NEOGEO mini」本体のコントローラーもまあまあ使いやすいが、操作性は「NEOGEO mini PAD」のほうが断然上。友人との対戦格闘ゲーム大会を開催する前に、まずは品不足の専用コントローラーをもうひとつ入手しなければ…

 

アラが見えやすい大画面でNEOGEOをプレイしていても、いまだ「100メガショック」を味わえるのは、思い出補正を備えた’90年代ゲーマーならではの特権かもしれませんね。

 

「買わない理由はありません!」と締めくくりたいところですが、現時点でAmazonは予約不能、公式オンラインショップもほぼ完売です。一刻も早く品不足が解消されることを期待したいところです。