ヘルスケア
2018/3/14 11:00

触るだけで食物アレルギーに!?「ガッテン!」で紹介されたアレルギーの新事実

アレルギーを持っている人は食事の管理に一苦労。特に外食や加工食品は自分で食材を変更できないので、製品表示に神経を尖らせなくてはいけません。今回は、そんな食物アレルギーの”新常識”を見ていきましょう。

 

 

アレルギーの原因は“触りすぎ”!?

 

 

アレルギーは先天的な症状だと思われがちですが、大人になってから発症することも珍しくありません。1月31日放送の「ガッテン!」(NHK)では、40代に入ってから突然アレルギーを発症した例が紹介されました。発症者も“ある日突然発症した”と語るほど急だったこのアレルギー。実は、食事ではなく皮膚が原因でアレルギーが引き起こされたのです。

 

イギリスで10年前、“ピーナッツアレルギーを持つ人の91%は生後半年以内にピーナッツオイルが含まれた保湿クリームを使用していた”という論文が発表され話題になりました。論文では、原因がクリームの製造過程にあるとの結論に。現在ではピーナッツを使用した製品のほとんどが製造過程で精製され、人体へアレルギーの影響が出ないようになっていますが、過去には精製しきれていない商品も多かったのです。

 

また、アレルギーは主婦や調理師など日常的に食材に触れている人の方が発症率が高いというデータも。さらに、湿疹や炎症のある肌で食品に触れると、アレルギーを引き起こす危険性が増すという調査結果も紹介されました。レストランに勤務し魚を触るようになってからアレルギーを発症した例もあり、食べものに触れる頻度や量にも気をつける必要があります。

 

全国3,500人以上の調理師や主婦を対象とした調査では、手に重度の肌荒れがある場合のアレルギー発症率が、主婦で7%、調理師で32%というデータに。一般成人のアレルギー発症率は1~3%なので、いかに高い数字であるかが分かります。食べものに触れてかゆみが出たら初期症状かもしれないので、その際はアレルギー専門の皮膚科へ行くと良いでしょう。

 

子どものアレルギーにも新たな事実が


では、子どものうちから始めるアレルギー予防にはどういった方法があるのでしょうか。実はここ10年ほどでアレルギーの常識には大きな変化が。「日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会」のガイドラインでは、アレルギーの原因となる食べ物を避けるのではなく、安全な範囲で摂取することをすすめています。少量ずつ食べる「経口負荷試験」という治療も浸透しはじめていますが、実践の際は家庭の判断ではなく専門医の指導の下でおこなってくださいね。

 

番組では子どものアレルギー治療専門医を取材し、牛乳アレルギーのお子さんを持つ2つの家庭に密着。半年前から経口負荷試験をおこなっているという家庭は、半年前に比べ、飲んでも安全な量が40mlから50mlに増加したことが分かりました。

 

2つ目の家庭では、50mlの牛乳を2杯飲ませたあと時間を空けて100mlを摂取。その後2時間様子を見ますが変化はなく、計200mlの摂取に成功しました。医師からは“入浴や運動の後はアレルギー反応が出やすいので、帰宅後も注意が必要”と注意事項を説明されこの日の試験は終了。放送を見た視聴者からは「子どもにとって牛乳アレルギーは深刻… これでよくなればすごくいいことだね」「給食にアレルギー物質入ってる日はお弁当つくったり、お母さんも大変だもんね」と、子どもの食生活に気を揉まなければならない親の苦労に共感する声が上がっていました。

子ども時代の対策も、大人になってからの予防も大切な食物アレルギー。これからも研究が進んで、新たな治療が生まれていくことに期待したいですね。

 

 

 

文/プリマ・ドンナ

 

 

 

TAG
SHARE ON