家電
冷蔵庫
2018/8/28 19:30

三菱電機の冷蔵庫おすすめ3モデルを家電のプロが徹底比較!

冷蔵庫は高い買い物。どうせなら省エネ性能の高い冷蔵庫に買い替えたいところですが、長く使うものだけに選択の失敗は許されません。そこで今回は、業界のトレンドリーダーとして知られる三菱電機の「置けるスマート大容量」から、4~5人の家庭で一般的な450~500Lクラスをピックアップ。家電のプロ・戸井田園子さんにお願いし、3つの価格帯別でオススメ3モデルを選んでもらいました。紹介する3モデルは電気代から機能の有無まで、表組みでわかりやすく比較しているので、ぜひ参考にしてみてください!

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

三菱の冷蔵庫の特徴とは?

「切れちゃう冷凍」など多くの独自技術を生み出し、「コンパクトで大容量」を定着させた

「三菱電機は、機能・ハード面ともに数々のトレンドを生み出してきた冷蔵庫のトレンドリーダー的存在です。三菱の冷蔵庫は、『切れちゃう冷凍』や光合成で鮮度を維持する野菜室、部屋別に冷却をコントロールする省エネ設計など、他社にない独自性のある技術が特徴。ミネラルウォーターを使える『自動製氷』を初めて展開したのも同社です。

 

ハード面でも『コンパクト大容量』にいち早く着手し、685mmで600L台を達成し、高い支持を得ました。以後、他メーカーもこれに続き、『685mm・600L』『650mm・500L』は、現在のスタンダードになりつつあります」(戸井田さん)

 

三菱電機の冷蔵庫おすすめ その1 ハイエンドモデル

野菜室が真ん中で出し入れしやすい新シリーズ

画像と製品名クリックで楽天市場の最新の価格比較情報ページにジャンプします(以下同)

MXシリーズ

MR-MX50D

実売価格28万1650円

野菜室を中段に配置することで、腰をかがめずに野菜を出し入れできる2018年発売の新モデル。約-7℃で凍らせる「瞬冷凍室」と製氷室も腰の高さに配置されているため、調理の際に便利です。独自のウレタン発泡技術と薄型断熱構造「SMART CUBE」採用により、野菜室が中段でも高い省エネ性と大容量を実現しました。カラバリは新色のグラデーションブラウンと清潔感のあるクリスタルホワイトの2色でインテリアに調和します。

※()内は「瞬冷凍室」を冷凍庫としてカウントした場合(以下同) 1年間の電気代目安は1kWhとして計算

 

↑野菜室を真ん中に配置したのがMXシリーズの特徴(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

MXシリーズ 戸井田さんのレコメンド

多彩な温度帯があり、食品を計画的に管理したい人最適

「三菱はいままで冷凍室が真ん中にあるタイプのみでしたが、2018年3月に野菜室が真ん中の『MXシリーズ』が追加されました。選択肢が増えたのは消費者にとっては朗報です。

 

野菜室のなかにLEDを設置した『クリーン朝どれ野菜室』は、1日の太陽のサイクルを再現し、成長を促すことで鮮度を維持する独自機能。切り花もつぼみの状態で花瓶に入れて光を当てれば、花を咲かせるのと同じ原理です。葉野菜を多く使う人には最適ですね。野菜室の底には、ハイブリッドナノコーティングをしたトレイがあり、野菜クズや土などの汚れがくっつきにくく、お手入れがしやすいのも◎。

 

また、凍らせずに生のまま鮮度を維持する『氷点下ストッカーD』、過冷却の原理を利用して食材を瞬間的に凍らせる『切れちゃう瞬冷凍』が可能な『瞬冷凍室』など、保存の温度帯がいろいろ選べるのも特徴です。保存期間に合わせて、すぐに使う食材は冷蔵、1週間以内なら氷点下ストッカー、2~3週間なら瞬冷凍、4週間以上なら冷凍室……と食品を計画的に管理したい人にはうれしいですね。『切れちゃう瞬冷凍』は半凍結で、肉や魚が包丁でそのまま切れたり、作り置きの食材やスープなどがスプーンですくえるので、お弁当に少量使いたいときなどに便利。解凍する時間がいらず、料理の時短にもなります。

↑「切れちゃう瞬冷凍」のイメージ。サクッと切れて、そのまますぐに使えるのが便利です(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

扉は高級感のあるガラスドア。触れると光って操作アイコンが浮かび上がるパネル『タッチdeアシスト』仕様なので、操作ボタンが扉デザインの邪魔にならずキレイ。製氷皿から給水経路まで、全て洗える仕様や静音設計で静かなのも好評です」(戸井田さん)

三菱電機の冷蔵庫 おすすめその2 中位モデル

517Lの大容量でしっかり入り、機能も充実!

JXシリーズ

MR-JX52C

実売価格19万1430円

幅650mmとスリムながら517Lの大容量を実現したミドルクラスモデル。「クリーン朝どれ野菜室」「切れちゃう瞬冷凍」「氷点下ストッカーD」などの目玉機能は、ハイエンドモデルのMXシリーズと同等です。MXシリーズと違い、冷凍室が中段に配置されているので冷凍食品を多く使う家庭向き。ドア素材は鋼板になっています。庫内を部屋別に最適な状態で運転する「部屋別おまかせエコ」もハイエンドモデルと同じく搭載され、省エネ性も高くなっています。

 

↑「氷点下ストッカーD」のイメージ。低温の約-3℃~0℃で保存し、肉は約7日、魚は約5日間鮮度をキープ(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

JXシリーズ 戸井田さんのレコメンド

便利な「動くん棚」や鋼板のドア扉が特徴

「最上位のWX・MXシリーズと基本性能は一緒です。『タッチdeアシスト』も搭載されていて操作性も良好。他シリーズとの違いは、指1本で棚が上下できる『動くん棚』が搭載されている点です。手前にあるつまみを左右にスライドさせるだけで、食品をのせたまま棚が上下に動かせます。こちらは長いこと人気のあった機能ですが、現在『動くん棚』を搭載しているのはこのモデルのみ。ケーキの箱やスイカ、大きい鍋などをそのまま入れる機会が多い家庭にオススメです。

↑つまみを左右にスライドさせると棚が上下する「動くん棚」(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

なお、上位機種はガラス扉が主流になっていますが、本機は扉に鋼板を採用しているため、マグネットが使用可能。ゴミの日カレンダーなどを冷蔵庫に貼っておきたい人には便利ですね。価格面で手ごろになっているのも魅力のひとつです」(戸井田さん)

三菱電機の冷蔵庫 おすすめその3 コンパクトモデル

600mmのスリム幅でコンパクトなキッチンに最適!

Bシリーズ

MR-B46C

実売価格14万5800円

「置けるスマート大容量」シリーズの幅600mmのスリムモデル。冷蔵室が観音開き(フレンチドア)ではなく、片開きになっている5ドアタイプです。455Lと他のモデルと比べて容量はやや減りますが、「クリーン朝どれ野菜室」「切れちゃう瞬冷凍」「氷点下ストッカーD」など基本性能は上位モデルと同等。スリムモデルながらドアにはガラス素材を採用し、インテリア性の面でも見劣りはしません。

 

Bシリーズ 戸井田さんのレコメンド

ほどよいサイズ感でリビングダイニングにもなじむ

「幅600mmと狭いスペースに置けて、しかも400L後半の容量なのがウリ。スペースの都合で設置寸法に制約があるけど、フルスペックのモデルが欲しいという人にピッタリです。また、高級感があるガラスドアに静音設計となっていて、キッチンがオープンでリビングダイニングに冷蔵庫を置くような間取りでも、生活感が出ずインテリアの一部として馴染みやすくなっています。

 

こちらも『氷点下ストッカーD』など、基本性能は最上位と一緒。『タッチdeアシスト』も搭載されていて、操作性も良好です。ただし、片開きタイプなので、冷蔵室の扉が半開きの時に自動で閉まる『オートクローザー』機能はありません」(戸井田さん)

↑アイコンにタッチして操作するタッチdeアシストを採用(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

三菱電機の冷蔵庫、おすすめモデル徹底比較 総括

機能はほぼ同等なので、サイズ、野菜室の位置、ドア素材で検討を!

「MXシリーズは、『置けるスマート大容量』シリーズの最上位モデル。冷凍室真ん中のWXシリーズとグレードは同等で、2018年3月発売で半年が経ち価格面では安定してきています。10年ほど前は“野菜室真ん中”が主流でしたので、買い替えても同じレイアウトが良いという人にオススメ。本シリーズは、今のところ容量展開が572Lと503Lの2展開のみですが、幅685mmと650mmの最も使いやすいサイズが用意され、一般家庭のニーズはほぼカバーできそう。もし、600L~700Lなど、より大きい容量が必要ならWXシリーズ内での選択となります。カラーはクリスタルホワイトとグラデーションブラウンの2種類。

 

JXシリーズは、グレードではセカンドラインになりますが、基本機能は上位のWX・MXシリーズと同等。違いは扉が鋼板タイプになることと、WX・MXと比べ手ごろやや年間消費電力量が多くなる点のみ。三菱ならではの性能をもれなく手に入れつつ、本体価格を下げたい人にオススメです。冷蔵庫が見えにくい位置にあり、オシャレなガラス扉にこだわる必要がないという場合にも向いています。容量は売れ筋の『幅685mm・600L』と『650mm・517L』の2展開。カラーはローズゴールドとロイヤルウッドの2色展開で、ホワイトはありません。

 

Bシリーズは、幅600mmで455Lと、スリムながら大容量を実現。搬入経路が狭く大きな冷蔵庫が入れにくい状況でも、置ける可能性があります。色はクリスタルピュアホワイトとクリスタルフローラルの2色展開。狭い空間に向くタイプなので、主張しない薄めの色味が合っています。これより下のグレードになると『クリーン朝どれ野菜室』がなくなり、また容量300L台に入るとぐっと機能が落ちるので、価格が許すならこのグレード以上を検討して下さい!」(戸井田さん)

協力:楽天市場