家電
暖房器具
2018/11/27 11:00

なぜいま「石油ファンヒーター」なの? 女性家電ライター3人が「本気でほしい」と口をそろえるワケ

省エネ性、暖房性能に優れた石油ファンヒーター。なかでも今年の8月、全国の有力家電量販店における石油ファンヒーター販売台数のメーカーシェアNo.1(※)を誇る「ダイニチ工業」が、フラッグシップモデル「SGXタイプ」を発表し、注目を集めています。北海道出身ながら、寒さが苦手なGetNaviプロデューサー・松井謙介は、ぜひこのSGXタイプのリアルな実力が知りたい…そして、気に入ったら妻の説得が必要となるので、女性の意見も聞きたい! と考えました。

 

ダイニチのSGXタイプを使った女性ライター3人が本音で対談!

そこで今回、女性家電ライター3名の自宅に本機をお届け。実際に使用してもらったうえで、「家電のプロ」という視点から、また家庭を切り盛りする「主婦」としての視点から、忌憚のない意見を語ってもらうことにしました。以下ではその「言いたい放題」の本音トークをお届けします!

※1:2007~2017年度(年度=4月1日~3月31日)石油ファンヒーター メーカー別販売台数シェア ダイニチ(シェア数値/2007年度=49%・2008年度=59%・2009年度=53%・2010年度=49%・2011年度=49%・2012年度=50%・2013年度=54%・2014年度=53%・2015年度=54%・2016年度=52%・2017年度=55%)/全国有力家電量販店の販売実績集計/GfK Japan調べ

 

【対談に参加するのはコチラの4人】

GetNaviプロデューサー 松井謙介(左)

学研プラスのアイテム情報誌「GetNavi」の元編集長で、現在はGetNaviとGetNavi webの両者を統括管理する立場に。すぐに風邪を引くもやしっ子で、常に優秀な暖房器具を求めている。

家電プロレビュアー 石井和美さん(中左)

白物家電や日用品のお役立ちグッズ、育児用品などを中心に製品レビューを行う。今年2018年より家電をレビューするためだけの一軒家タイプの「家電ラボ」を開設。また、自身でも「家電BLOG」を運営する。

フリーライター 田中真紀子さん(中右)

美容家電や白物家電の執筆を得意とするフリーライター。一児の母であり、働く主婦でもある「リアルな女性」の目線で執筆した記事が人気。生活雑貨、家事、住まい、医療など、家電以外にも生活や暮らしに密着した記事を多数執筆。

家電ライター 倉本 春さん(右)
白物家電やガジェット系のレビューや最新情報を執筆。元ドッグカフェオーナー兼シェフという経歴から調理家電の使いこなしや犬用ガジェットなどの記事も得意。また元パソコン編集者ならではの最新技術をわかりやすく解説する記事にも定評がある。

 

【今回試してもらった石油ファンヒーターはコチラ】

動く「トリプルフラップ」で、小火力時も遠くまで温風を届ける!

↑画像と製品名のクリックで製品紹介ページにジャンプします

ダイニチ

石油ファンヒーター SGXタイプ

オープン価格

3枚の動くフラップで足元から効率よく暖める同社のフラッグシップモデル。操作性と視認性の向上のため、使用頻度に応じてボタンを左右に分けて配置したほか、操作パネルに23.4度の角度をつけた。灯油残量が一目でわかる8段階の油量モニター、9Lの大容量タンクなど、給油の負担を減らす機能も充実している。

 

「トリプルフラップ」で部屋の端にいても暖かさが実感できる

松井(以下、敬称略) みなさん、本日はようこそお越しくださいました! ご自宅でダイニチ工業の「SGXタイプ」を数週間、使ってもらいましたがいかがでしたでしょうか? 特に、新製品のウリである「動くフラップ」などはどうでした?

石井 暖かい空気はどうしても上のほうに溜まってしまうから、大きめのフラップで温風を足元に届けるというのは効率的だと思いました。実際に使っていても、部屋の端にいても足元から暖かくなるのが実感できるんですよ。

↑火力に応じて動くSGXタイプの可動式フラップ「快温トリプルフラップ」。使用しないときは閉じていますが(左)、火力に応じて3段階で可動(右)。設定温度に達して火力が落ちたときも、遠くまで温風が届きます

 

田中 火力が最大だと、フラップが中央よりも少し斜め下に向く。逆に、火力が小さいと、フラップの角度がかなり急な角度で下に向きます。温風の勢いが弱いとすぐ熱が上に逃げてしまうので、燃焼量に合わせてフラップが動くあたり、よく考えられているな…と。最小の風力でも、結構遠くまで風が届きますし。

 

倉本 あと、運転していないときにフラップが閉じるのもいいですよね。我が家は抜け毛が多い犬がいるので、運転していないとき、本体に犬の毛が入りこみそうなのが心配で(笑)。使っていないときにデザインがスッキリするのもうれしいです。

↑温風が届く距離を確かめる3人

 

ニオイが少なく、着火スピードも断然速い!

倉本 ウチの場合、ニオイも気になる問題でした。犬がいるので、部屋が灯油臭くなるのが犬にとってかわいそうかな、と思ったんです。でも、SGXタイプはあまり匂わなかったですね。やっぱり点火時のニオイがぜんぜん違います。

 

松井 石井さん、ニオイについて、お子さんは何か言ってなかったですか?

 

石井 最初はちょっと言ってましたけど、途中で慣れちゃったんで。昔に比べたら、ホントにニオイが少なくなっていました。そういうイメージをお持ちの方も、ぜひ最新のものを使ってほしいなと。

↑消火時にガスの噴射を瞬時に遮断するとともに、消火時にファンが大風量で回転する時間を延ばしてバーナの高温時間を延長。残留ガスを燃やし切り、ニオイを抑えます

 

田中 あと、着火スピードが断然速い! (※着火スピードは予熱なしで35秒) その点、ウチの実家のものは古いからか、着火までに2分半くらいかかっていたので、このスピード感はびっくりですよね。

 

石井 ウチの実家もそう。タイマーを使って、朝にすぐ使えるように予熱しておかないとダメでした。予熱をしておくと10秒かからずに着火するんですよ。ただ、予熱中は断続的にカチカチ音がするし「これ、絶対に予熱中も電気食ってるな」と思っていました(笑)。その点、ダイニチさんのは素早く着火できるし、予熱の不安もないのがよかったです!

SGXタイプの詳細はコチラ

 

ライター3人が個人的に気に入ったポイントは?

松井 次に、マニアックでもいいので、個人的に気に入ったポイントを知りたいんですが。石井さん、いかがでしょう?

 

石井 結構細かいことなんですけど、私はフィルターが掃除しやすいのが気に入りましたね。パカっと取れやすくて。意外にここはゴミがたまりやすいんですが、コレ、掃除しやすいんです。この辺りのメンテナンスがすごくラクです。

 

倉本 ウチも1週間使っただけで、犬の抜け毛がスゴイんですよ。だからこれはありがたいですね。

田中 マニアックじゃないですけど。私が「おお!」と思ったのはこの「8段階油量モニター」の表示ですね。 灯油の残量が分かるのは本当に便利です。夜中に灯油がなくなったら泣くに泣けないので、残量が少なくなったら火力を下げるとか、いろいろ工夫できますから。この、灯油残量がわかるというのは、かなり大きいと思います。

石井 結局、石油ファンヒーターの面倒さは灯油の補充に尽きますもんね。ただ、灯油残量がわかると少なくなった時にソワソワするかも。次は誰が補充するのか!? 私? それともアナタ? …みたいな腹の探り合いが家族で発生しそう(笑)

 

倉本 私のお気に入りは、このタンク。取っ手が2つある「Wとって」なんですよ! 本体から取り出すときは上の取っ手を持って、持ち運ぶときは側面の取っ手を引き出せば、両手でガッチリ持てます。灯油が満タンの9L入ると重いから、持ちやすいのはありがたい。取っ手の位置もよく考えられていて、本体から出すとき、持ち運ぶとき、給油のときに角度を変えるのが本当にやりやすいんです!

田中 昔のものは取っ手は1つしかなかったじゃないですか。ひっくり返すときに、どうしたらいいのかわからなかった。でも、コレは実家の父も感動していました。「コレいいよぉ」って、その便利さを実演しながら説明してくれました(笑)。

 

倉本 あと、タンクが9Lと大きいのはいいですよね。1回1回は重いんですけど、満タンで1週間はいけると思えば。ポリタンクは18Lサイズが多いので、2回ぶんがピッタリ入るという点も気に入りました。

SGXタイプの詳細はコチラ

 

エアコンとの違いは「1回使えばわかる」

松井 あと、読者のみなさんが気になるのは、「エアコンとの違い」ですよね。別にエアコンでいいじゃん、どうして石油ファンヒーターである必要があるのか? という。そのあたりはどうでしょう?

 

倉本 一回使ったらわかります。明らかにエアコンより、断然暖まるのが速いんです。

 

田中 そうそう。久しぶりに使ってみて「コレコレ、この暖かさ」と思い出すんですよね。エアコンとはまったく暖かさの質が違うというか。

 

石井 確かに! 去年、東京は記録的な寒さで、茨城(石井さんのご自宅)も寒くてエアコンが全然効かなかった。ちょうどそのとき、ダイニチさんのモデルを借りていて、これがすごく良くて。だから、テストの仕事が終わったあと、返すのがイヤになって。「春に返します」と連絡しました(笑)。

倉本 近くに行って温風に当たれるっていうのもいいよね。

 

田中 そう。エアコンの風って、当たっても暖かさを感じにくいし。

 

石井 上ばっかりあったかくなって、下が全然暖まらないんだよね。特に、子どもは大人より低い位置にいるから、寒いんです。だから、子どもたちは朝起きたらすぐ、勝手にダイニチをつけるようになって。その良さが身体でわかったんですね。

田中 ウチの場合、ペットの犬が本能的に気に入ったみたいで。もう、ダイニチをつけたとたんに走ってきて、その前で寝そべるんですよ。けっこう暑いと思うんですけど、温風で「ハタハタハター」と毛をなびかせながら(笑)。その感覚はわかりますよ。やっぱり気持ちいいんですよね。寒~い日に、あったかいお風呂に浸かっているような。

倉本 あと、使って1時間くらい過ぎたあたりで、湿度が上がりません(※)? このSGXタイプをテストしようとして、エアコンで温度を下げたら湿度が40%を切っちゃって。でも、これを併用したら、湿度が50%近くまで上がったんですよ。これなら、加湿器がいらなくなるなあって。

※石油ファンヒーターには加湿効果があります

 

石井 ウチは子どもが乾燥肌だから、かなり湿度にこだわっていて。エアコンだけだと、すごく大きい加湿器をガンガン回すんですけど、これがあればそこまでしなくていい。その手間がないのはすごくラクでした。

SGXタイプの詳細はコチラ

 

速暖性を活かして、寒さが厳しい朝晩に使うのもオススメ

松井 ちなみに家電のプロとして、エアコンとの併用でオススメの使い方みたいなものはありますか?

 

倉本 電気代を考えたら、エアコンを「送風」にしてサーキュレーターとして使うとか。

 

田中 あとは、エアコンで暖まり切る前に、先にダイニチを使って部屋を暖めれば、速暖性が活かせる。「朝、30分しか部屋にいない」とかいうときに、ガーっと暖めたいときは、こっちのほうがいいよね。

石井 我が家では、日中はエアコンをつけて、寒さが厳しい朝晩はダイニチを使う、という使い分けはしていましたね。

 

倉本 正直、コレをずっと使ってると、灯油交換の手間が増えるので。だから、「ダイニチで気温を上げて、上がった気温をエアコンでキープする」というのが現実的な使い方ですね。ウチの場合、キッチンがつながった「うなぎの寝床」のようなリビングなんですが、コレを設置した反対側のキッチンでも、15分もあればキッチンまで暖まっていました。最初30分コレで、あとは小火力にして、寒い人だけそっちに行くとか。

 

田中 それだと、確実に犬や猫はそっちに集まるね(笑)。

SGXタイプの詳細はコチラ

 

灯油を扱う知識からもっと丁寧に教えてほしい

松井 いままでは、「いい」という意見が多かったですが、逆に改善してほしいところはありますか?

倉本 ペットのために「風力を下げる」という操作をしたかったんですが、説明書を読んでようやく、「温度の設定ボタンを長押し」で風力を調節できることがわかった。ボタンに小さくでもいいから、「長押しで風量調整」と書いてくれればいいのに。

 

松井 確かに。説明書を捨てちゃうような人は、一生知らないかもしれないですね。

↑温度の設定ボタンは、長押しで風量調整も可能ですが、特に表示はされていません

 

石井 あと、「灯油をどうやって購入するか」とか、そういう基本的な情報も含めて、店頭で伝えてくれたらうれしいな。

 

松井 確かに、そもそもわからない人が絶対にいますよね。普通はガソリンスタンドで買うんでしょうけど。

 

倉本 え? でも、冬になると、トラックが音楽を流して灯油を売りに来ますよね。

 

松井 灯油って、トラックで売りに来るものなんですか? 知らなかった!

 

石井 ウチは「たきび」のメロディが聞こえてくると、来た来た! みたいな。

 

(突然カメラマンが) ウチは「月の沙漠」です。

 

松井 なるほど(笑)。灯油のトラックの音楽にも、地域性があると。これは調査したい(笑)。

石井 先に申し込むと、定期的に灯油を届けてくれるサービスを頼む人も多いですね。あとはホームセンター。おじさんがズラーっと並んで灯油を待ってる、みたいな(笑)。

 

倉本 ああ、いま、ホームセンターで灯油が買えるのか。

 

石井 そう、ホームセンターは灯油がメチャメチャ安いんですよ。だから、みんなそっちへ買いに行く。

田中 そうそう、秋になると、ホームセンターに灯油コーナーできる。でも私、あの赤い石油タンク(※)を持って買いに行きたくないと、ネットでめちゃくちゃ探したんですよ。そしたら、結構オシャレなのがあるんですね。スリムで、モスグリーンで、雑貨風の(笑)。そういうのを探すのも面白いですよ。

※西日本では青い石油タンクが主流

石井 あとは、「長期間使わないときは灯油を抜いてください」とあるけど、スポイトですぐ吸えるだろうと思っていたら、吸っても吸っても延々と出てくる。その取り出す手間も大変で。季節の変わり目に、灯油を出し切れる機能とか、そういうのをつけてほしいなと。

 

倉本 灯油が切れるまで焚きました? そのうえで、本体を傾けて、スポイトで取るのがいいみたいですよ。

 

石井 え、そうなの? 私、知らなかったから、まだある、まだある! って(笑)。やっぱり、灯油を扱う知識から教えてほしいよね。

田中 あとは、デザインかな。商品を箱から出したときに「あ、これ昔ウチで使ってた……」みたいな既視感を感じました。

 

石井 色の問題かな。もっとインテリアに溶け込むような色があれば。

 

松井 なるほど。カラバリにはホワイト(※)があるので、そちらを選ぶという手もありますね!

※出力3.7kWタイプではコズミックブルーも用意

SGXタイプの詳細はコチラ

 

段違いの暖房能力に、全員が「ほしい」で意見が一致

松井 …と、いままでいろいろと出ましたが、そろそろまとめに。最後はいい話にしなければいけないんで(笑)。どうでしょう、今後も使い続けたいですか?

 

石井 ほしいです! 今年、本気で買おうかな、と思っているくらい。

 

倉本 私も、買おうかなって思いました!

田中 でも、来年オシャレになるかもよ(笑)

 

石井 そう、そこは悩むところだよね(笑)

 

松井 とはいえ、みなさんからそんなに本気の「ほしい」が出るとは、意外です(笑)

 

倉本 でも、明らかに性能としては、エアコンを越えているんですよ。

 

田中 そう、使っていない人こそ、改めて使ってみて欲しいよね。特に寒くなればなるほど、効果がわかる。

倉本 一週間使えば、「買おう」って思いますよね。地方の人だけじゃなく、東京の人でも、これは使ったらほしいと思いますよ。1分以内に足が暖められるって、やっぱり全然違います。

 

田中 ホッとする暖かさなんだよね。私も久しぶりに、あ、そうだった、こんな暖かさだった、って思い出しました。

 

石井 あと、昔のモデルに比べて、着火の速さから、ニオイの問題から、最新モデルはまったく違う。買い替えの人もこれから5年、10年使おうと思うんだったら、最新の最上位モデルを買ったほうがいいですね。ニオイがイヤだっていう人も多いんですけど、これだけニオイが抑えられているなら、ハードルも高くないと思います。

 

倉本 使ってみたら、「やっぱりいいな」と改めて思いますよね。本当にオススメです!

 

松井 最後は良いコメントで締まって良かったです(笑)。みなさん、ありがとうございました!

 

女性ライター3人は、ダイニチのSGXタイプを使って、暖房器具としての本質的な部分、「本能的に心地よいと思う暖かさ」に感銘を受けた様子。ニオイの抑制や着火スピードの面でも目を見張る進化があり、給油の問題にしっかり配慮されている点もしっかり語ってくれました。家電のプロ3人に「ほしい!」と言わしめたSGXタイプ、この冬、あなたの大きな味方になるのは間違いありませんね。

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