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2019/2/1 10:45

村上龍「すごい会社ですよ」と語った新潟の「ダイニチ工業」何を作ってる? 「カンブリア宮殿」に登場した製品をチェック!

テレビ東京で毎週木曜22時から放送されている「日経スペシャル カンブリア宮殿 ~村上龍のトークライブ~」は、旬の経済人をゲストに迎える人気番組。1月31日の放送で招かれたのは、新潟県新潟市に本社を持つ、ダイニチ工業の社長・吉井久夫氏でした。

↑ダイニチ工業の社長、吉井久夫氏

 

このダイニチ工業は、11年連続で石油ファンヒーターのトップシェアを守る企業。番組の予告編では、メインインタビュアーの村上龍さんが、同社の技術開発に取り組む姿勢に触れ「すごい会社だと思うよ」と語る姿も見られました。では、そんな「すごい会社」ダイニチ工業は、いったいどんな製品を製造しているのか? 番組では、石油ファンヒーターだけではない、意外な製品の存在も明らかに。以下では、番組に登場した5製品を振り返っていきましょう!

 

その1

保温なしの状態から40秒で着火するスタンダードモデル

石油ファンヒーター FW-3218S

実売価格1万770円

 

注文が入ってから4時間で出荷できるという「ハイドーゾ生産方式」の実例として番組に登場したスタンダードモデル。保温なしの状態から40秒で着火するスピード着火が特徴で、「パワフル秒速消臭システム」により、消火の際のイヤなニオイも抑えます。燃焼量を自動でコントロールし、省エネに貢献する「ecoおまかせモード」のほか、タンクが空になると「予告」サイン、間もなく消火というときには「給油」サインが点滅する「給油2段階サイン」など便利な機能を搭載しています。

 

その2

3枚の可動フラップで温風をより遠くまで届ける

石油ファンヒーター SGXタイプ

実売価格3万730円(木造10畳/コンクリート13畳タイプのFW-3718SGXの場合)

 

番組内で、吉井社長が社長室で使っていたフラッグシップモデル。同社としては初となる3枚の可動フラップを搭載。火力に応じてフラップを動かし、温風をより遠くまで届けます。従来機種より5秒短縮した35秒のスピード着火に加え、室温が15℃になるまで自動で最大火力をアップする「オートターボ運転」で速暖性は抜群。「秒速消臭システムプレミアム」により、消火時のニオイも抑えます。8段階の油量モニター、給油回数が少なくて済む9Lの大容量タンク、タンクの上下に取っ手が2つあって安定して持ち運べる「Wとって」などにより、給油のストレスも軽減しています。

 

その3

二酸化炭素を発生させ、作物の光合成を助ける

光合成促進機 RA-43K

実売価格14万円

 

灯油を燃やして二酸化炭素を発生させ、作物の光合成を助けます。番組内では、新潟いちご「越後姫」の栽培に使われ、いちごの果実が通常の3倍に成長し、糖度が従来の9.0から10.7に上昇するという驚きの実例が紹介されました。

 

その4

高い静音性を誇り、清潔性もさらにアップ

ハイブリッド加湿器 RXシリーズ

実売価格1万9860円(木造住宅12畳まで/プレハブ洋室19畳のHD-RX718の場合)

 

実はダイニチ工業は加湿器でも5年連続業界シェアNo.1。本機はその主力となる新モデルで、従来からの静音性や国内生産・3年保証などの特徴を踏襲しつつ、より一層の清潔性が図られたのがポイント。空気取込口・トレイ・気化フィルターに抗菌加工を施した従来の「トリプル除菌」に加え、もうひとつの水の通り道であるタンクのキャップに着目。キャップに「Ag+抗菌アタッチメント」を取り付けることで抗菌成分の銀イオンが水中に溶け出し、タンク内の雑菌の繁殖を抑えます。

 

その5

安定したスモークが「キレイに舞う」アイテム

スモークマシン PS-2006

実売価格23万7600 円

 

ボトル入りの専用液をセットして、安定したスモークを噴出させるアイテム。主に消防・防災訓練のほか、気流や風洞試験、舞台演出などに使われます。番組内では、吉井社長が「泥棒の目くらましにもなる」と紹介。仕事柄、スモークマシンはよく見るという出演者の小池栄子さんは本機のスモークを体験し、「ぜんぜんむせない。キレイに(煙が)舞いますね」と語りました。

 

番組では、製品の部品作りから塗装、組み立て、梱包まで新潟の工場で行っていることも紹介。さらに、吉井社長が「自分だけが儲かるのではなく、仲間が喜んでくれるのが生きがい」と語った通り、社員には出産祝い金や入学金を支給し、「子育て専用ライン」を設け、妊娠中の社員が働ける環境づくりを推進するなど、従業員や協力会社を大切にする姿勢も描かれていました。実際に、正社員率90%以上、離職率2%という数字は、製造業としては異例だそう。習熟度の高い従業員が国内でしっかり生産した製品なら、品質が高いのも納得ですね。みなさんも、この冬はダイニチ工業の製品に注目してみては?