家電
調理家電
2019/2/4 20:15

象印ってこんなオシャレだっけ…? イメージを裏切る「新ブランド4家電」を期間限定ショップで体験!

象印マホービンが2月1日から発売している同社の新ブランド「STAN.」(スタン)シリーズは、共働き・子育て世帯をターゲットにした調理家電ブランドです。今回、ブランドを構成する4製品の発売に際し、東京・表参道で期間限定のコンセプトショップ「STAN. TABLE」をオープンするとのこと。早速訪れてみると、シンプルで気持ちのよい空間のなか、これはほしい! と思える家電に出会うことができました。以下でレポートしていきましょう。

 

共働き・子育て世帯がターゲットの新ブランドのコンセプトショップが期間限定でオープン

↑象のマークが目印です

 

STAN. TABLEがオープンしたのは、表参道駅のすぐそば。青山の複合文化施設「スパイラル」の向かい側です。2月1日から2月11日の期間限定オープンで、営業時間は11時から19時(最終日のみ17時まで)。ここでは、STAN.シリーズの炊飯ジャー、電動ポット、コーヒーメーカー、ホットプレートを展示するほか、コーヒーメーカーでいれたコーヒーの試飲、ホットプレートを使った料理の試食ができます。また、土日祝日には「ハワイアンパンケーキ」をホットプレートで作る調理体験イベントも実施します(受付は現地のみ)。

 

店内は1階と2階があり、どちらも白い壁に木目のインテリアが映える、ナチュラルで落ち着いた雰囲気。1階のテーブル席ではゆっくりとドリンクを試飲できて、2階では試食と調理体験ができるようになっています。

↑1階のテーブル席でドリンクを楽しめます

 

↑2階ではホットプレートの調理体験ができるコーナーも

 

暮らしの道具としてなじむデザイン、幅広い世帯に好まれる色を意識

STAN.シリーズは黒を基調としたデザインのキッチン家電シリーズです。デザインおよびクリエイティブディレクションを手がけるのはクリエイティブユニット「TENT」。南部鉄器や鋳物の調理道具のように、“暮らしの道具”としてなじむデザインを意識したといいます。

 

そのカラーリングや質感について、象印マホービン広報部・山田周平さんは「黒は、性別・年齢に関係なく幅広いお客様に好まれる色ということで、採用しました。長い期間お使いいただいているうちに、本体に傷などがつくことがあると思いますが、マットな質感にもこだわり、傷が目立たないよう配慮しています」と語ってくれました。たしかに、いままでの象印製品といえば、プラスチックや金属の質感が目立つ「ザ・家電」というデザインでしたが、今回はひと味違いますね。デザインといい、質感といい色といい、かなり洗練させてきた印象です。

↑黒い調理家電だと、空間が引き締まります

 

筆者が個人的に「ほしい!」と思ったのがホットプレート

以下では、STAN. シリーズの4製品を個別に見ていきましょう。筆者が4製品のなかで、個人的に「ほしい!」と思ったのが「ホットプレート EA-FA10」(実売価格1万7150円)です。象印のホットプレートというと、様々な付属プレートを備えたものが人気ですが、本機は深型プレートのみのシンプルなデザインです。

 

会場ではブラウニーや蒸し物を試食できました。フタがついているので、パエリアなどの炊飯もできます。これ1台で焼き物、蒸し物、スープ類など調理の幅が広いのが魅力だと思いました。また、付属の樹脂ヘラが優秀。スプーンのような形状で食材がすくえるので、お好み焼きなどを返すときや、柔らかい食材などを盛り付けるときにも便利です。

↑ホットプレートで作ったブラウニー。4cm深さがあるのでパエリアなども作れます。すくえる形状の付属のヘラも便利

 

↑象のマークがかわいい! また、フチの部分が少々高くなっているのでプレートに手が触れにくい構造になっています

 

デザインでは、アクセントになっている象のマークがとってもかわいい! さらに、収納時にバラバラになりがちな、プラグをしまえるケースが付属しているのもうれしいところ。

↑プレート表面にはダイヤカットディンプルを施してこげつきにくくなっています

 

↑プラグを入れるケースは、レシピブックやタブレットのスタンドとして使えます

 

コンパクトボディながら1300Wの高出力を実現した電動ポット

「マイコン沸とう電動ポット CP-CA12」(実売価格1万7150円)は、1300Wのハイスピード沸騰ができるので、電気ケトルのように使用できます。コーヒーカップ2杯分なら約2分で沸かせるので便利ですね。実は、本体幅17.5×奥行27×高さ25cmのコンパクトなボディに1300Wを沸かす機能を備えるのは難しかったらしく、本機のために内部のパーツをイチから見直したといいます。

 

赤ちゃんがいる家庭に便利なのがお湯を70℃に保つ「70℃保温」機能です。これなら、夜中、ミルクを作るときに、お湯を沸かして、溶かして冷まして……という作業がラクにできそう。本体が傾いても湯漏れを防止するなど、安全に配慮しているところもうれしいですね。

↑生活感が出そうなポットも、この通りすっきりしたデザイン。ステキです

 

↑「70℃保温」と「90℃保温」を搭載しています

 

夫婦2人にちょうどいいコンパクトなコーヒーメーカー

「コーヒーメーカー EC-XA30」(実売価格1万1210円)は、夫婦2人での使用を想定したコンパクトなフォルム。水をヒーターで2回加熱して、熱湯と蒸気でコーヒー豆全体を蒸らしてドリップします。ガラス容器とバスケットが一体になっているのですぐにコーヒーをカップに注げる「シンプルジャグセット」や、上から外せて手入れがしやすい「はずせる水タンク」など、使いやすさに配慮してい点が良いと思いました。

↑幅15cm×奥行 22.5cm×高さ23.5cmのコンパクトなサイズ。容量はマグカップ2杯分

 

↑一体型なので、コーヒーを注ぐとき、上部のバスケットの置き場所を探さなくてイイのがうれしいです

 

↑タンクは上からはずすので、幅が狭い場所でも作業がしやすいです

 

炊飯器は「はっきり目盛」と「ベビーごはん」メニューがおもしろい

最後は炊飯器。「IH炊飯ジャー NW-SA10」(実売価格3万7670円)は、圧力炊飯なしのIH炊飯ジャーです。

↑NW-SA10の炊飯容量は5.5合

 

ごはんを試食してみると、白米はふっくらと炊き上がり、タコの炊き込みごはんは味がしっかり染みておいしい! 同社の最上位機種と比べると、もっちり感、甘みが少ない気がしますが、お米の素直な味を楽しみたい人には好まれそうなごはんです。

↑白米(上写真)とタコの炊き込みごはん(下写真)を試食しました

 

本機でおもしろいと思ったのが、お米をセットして水を入れると目盛の色が変化する「はっきり目盛」と、「ベビーごはん」メニューです。

 

ごはんを炊くときは、内釜の水位線にぴったりと水の量をあわせることがおいしく炊くポイント。しかし、そのためには目線を低くし、目盛りに顔を近づけて確認しなくてはなりません。急がしい時などは、つい上からのぞき込んだだけで炊飯してしまい、正確な水の量でないことも……。そんな時にも安心なのが「はっきり目盛」です。実はこれ、水を注ぐと目盛の色が変化して、水位線が鮮明に見えるので、水の調整がしやすくなるんです。

↑水を注ぐと色が変わる「はっきり目盛」

 

一方、「ベビーごはん」メニューは、離乳食用のごはんを炊くのに便利な機能。内釜の専用水位線を使って柔らかさを調整して、専用メニューで炊き上げます。大量に柔らかいご飯を炊けるので、冷凍してストックしておくのに便利です。

 

筆者が離乳食を作っていたときは、毎回、レンジで柔らかいご飯を炊いたり、鍋で個別に炊いていたので、この機能があればもっとラクだったのに…! と思いました。これから離乳食がはじまる方には同じ苦労をさせたくない…というわけでオススメしたいです。

↑内釜に「ベビーごはん」と書かれた専用の水位線があるので、これを使うだけで離乳食用のごはんがカンタンにできます

 

この機会にSTAN. TABLEで試食・調理体験をしてみては?

と、忙しい共働き・子育て世代向けの機能が満載のSTAN.シリーズ。コンパクトで落ち着いたデザインなので、夫婦世帯のみならず、「キッチンの場所をとりたくない」「統一したデザインのものが欲しい」という人にもぴったりだと思いました。炊飯器は3万円台、そのほかのアイテムは1万円台と、それほど家計に負担をかけないお値段もうれしいですね。

 

そして、今回訪れたSTAN. TABLEは、STAN. シリーズの展示だけでなく、試食・調理体験ができるのが魅力。特にごはんは毎日食べるだけに、自分好みの炊き上がりかどうか、気になる人は多いはず。ぜひ、この機会に試食をしてみては? また、週末には調理体験ができるので、子どもと一緒に使ってみるのも楽しそうです。特にホットプレートは、実際に使ってみると、ひっくり返しやすさ(焦げ付きにくさ)なども分かるので、期間中にぜひ!