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2019/7/1 22:00

主要5メーカーの「高級電気シェーバー」はどう違う? 5項目徹底検証で見えてきた結論がコレだ!

その2

ブラウン

シリーズ9 9295cc

豪快な剃り味ながら、実は肌にもやさしくなっていた!

ブラウンの最上位モデルであるシリーズ9の魅力はその豪快な剃り味……だと思っていましたが、今回の検証で、実は肌への負担軽減にも多くの工夫が施されていることが実感できました。

 

4枚刃による肌への圧力分散に加え、皮膚を震わせ、毛穴の奥のヒゲも露出させて深剃りする「音波振動」技術や、ヒゲの濃さに合わせたモーター駆動のパワー制御で、肌のひりつきを抑えながら爽快にヒゲをカット。シェービング中に肌に不用意に圧力をかけてしまった場合も、前後に大きく可動するヘッドと上下に深くフロートする外刃がその圧力を逃すので、シェービングが多少下手でも、剃り残しもひりつきもない深剃りが実現できます。

↑ヘッド部分の4枚の刃は、それぞれ3mmほど沈み込みます。それぞれの刃は左右斜めにも沈み、ひとつの刃がある程度沈み込むと、隣の刃も連動。また、刃の逆側に圧力がかかれば連動解除してその方向に沈みます。こうしてあごなどの複雑な形状にも対応し、肌に密着することができます

 

特に興味深かったのは、シェービング中にヘッドが激しく振動するため、実際以上に「肌に圧力がかかっている」感覚があったことです。この心理効果は大きく、筆者は肌にヘッドを押し付けるのを無意識に避け、より肌への負担を減らすことができました

 

シリーズ9はそういう意味で、「豪快な剃り味」を求める人の要求にも答えながら、実は肌への負担がとても少ない電気シェーバーといえます。

 

アルコール洗浄システムによるシェーバーの清潔さ維持性能はピカイチ!

メンテナンス面でも、同機には大きなアドバンテージがあります。それは洗浄充電器にアルコール洗浄システムを採用していること。これによりヘッドや内刃、外刃を99.9%除菌でき、水道水で洗うより10倍衛生的なのだとか。洗浄3分、乾燥40分という手入れ時間も今回検証したモデルのなかでは最もスピーディ。洗浄液で刃の潤滑化もできるうえに、洗浄~乾燥後のヘッドからはほのかにレモンの香りも漂い、毎回清潔さを実感しながらシェービングを行うことができます。

 

洗浄充電器には洗浄液交換時期を知らせるランプも搭載。公式サイトの「よくある質問」の回答によれば、週に二度洗浄システムを利用する場合は2~3か月に一度の洗浄液カートリッジの交換でいいそうです。量販店では2個入りが1300円前後で購入できるため、1か月のコストは200~300円とリーズナブル。清潔なシェービングにこだわる人には選択肢の第一候補となるモデルといえます。

↑洗浄充電器にシェーバーをセットし、ボタンを押して自動洗浄を開始。正面パネルに洗浄プログラムが3段階で表示されます。ランプひとつが「短時間洗浄」、ランプ2つが「通常洗浄」、ランプ3つが「強力洗浄」です

 

ちなみに、充電時間はわずか1時間。万一バッテリーが切れていても、5分の充電で1回分のヒゲ剃りが行えて安心です。

 

シリーズ9は、深剃り性能と肌へのやさしさに加え、豪快なシェービング感やより清潔なシェービングを求める、「欲張り」なユーザーに最適な1台だといえるでしょう。

 

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