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調理家電
2019/9/10 19:45

やっぱりアイリスオーヤマ、調理家電も「細かい芸」に注目! 宅飲みが盛り上がる3つの新作をレポート

今回は、食欲の秋を満喫するアイリスオーヤマの調理家電を紹介します。リーズナブルな価格、かつ個性的な機能を持っていて、「そうそう、こんなのが欲しかったんだよ!」というなんとも同社らしい商品ばかり。できたての料理の試食レポートもあるので、ぜひよだれをためてご覧ください!(笑)

 

専用容器を使えば、食材の両面に焦げ目がつけられるレンジ

最初に紹介する製品は、9月6日発売の焼き物調理もできる単機能レンジ「かんたん両面焼きレンジ IMGY-F181-B」(実売価格2万300円)です。単機能レンジなので、基本的にマイクロ波によるレンジ機能しかありませんが、専用容器を使うことでフライパン調理のように焦げ目のついた調理ができるのです。実は同社は2015年に同様の機能を持つ「グリルクックレンジ」を発売しましたが、当時は片面焼きしかできず、両面を焼くには調理途中で一度ドアを開けて食材をひっくり返す必要がありました。この手間を省くため、新製品ではフタを工夫することで自動で両面焼きができるようになったのです。

↑かんたん両面焼きレンジ IMGY-F181-B。手前が付属のシリコン製の専用容器。レンジの仕様は、外寸:幅457×奥行き347×高さ272mm、庫内寸法:幅320×奥行き330×高さ185mm/約18L、重量:約13.5kg、専用容器サイズ:直径207×高さ65mm/1.5L

 

容器の底とふたに搭載したプレートが発熱して両面を焼く

仕組みとしては、シリコン製の専用容器の底とふたに搭載した2枚の発熱体プレートが、レンジのマイクロ波を受けることで発熱して食材を焼くというもの。食材を上下のプレートで挟んで焼くから、両面に焦げ目ができるのです。片面焼きにしたい場合は、フタを閉める角度を90°変えればフタが浮き、食材との間に隙間ができて上面には焦げ目ができません。

↑専用容器の底とふたの内側に発熱体プレートを搭載。これがレンジのマイクロ波を受けて発熱し、食材を加熱します

 

↑両面焼きポジション。ふたがしっかり閉まって食材の上面にふたの裏がくっつきます

 

↑片面焼きポジション。ふたが浮いて食材との間に隙間ができます

 

前モデルに比べ、両面焼き自動メニューが増加

この専用容器の開発により、前モデルでは自動メニューが片面焼き6種類のみだったものが、両面焼き11種類/片面焼き7種類の合計18種類に増えました。両面焼きはハンバーグやステーキ、しょうが焼き、焼き魚、お好み焼きなど、片面焼きはハムエッグや焼きおにぎり、餃子などです。

↑レンジ機能として自動あたためメニューを5個、焼き物調理メニューを18個用意しています

 

では実際に調理してみましょう。スーパーで買ってきたハンバーグのタネを専用容器に入れて自動メニューを選んでスタート。これだけです。あとはほったらかしで、約7分後にはハンバーグができました。焼きたてを食べてみると、肉汁がじゅわーっと溢れ出し、肉の甘味も味わえました!

↑シリコン製なので触っても熱くなく、ミトンを使わず素手でそのまま容器を取り出せます

 

↑ハンバーグのタネを乗せて自動メニューでハンバーグを選んでスタートを押すだけ。6分半後にハンバーグが出来上がり

 

↑上面にも焼色がついています。割ってみると、中までしっかり火が通っていました。肉汁が溢れ出てきて美味しかったです!

 

裏返しが不要になることで、フライパン調理に比べて1/2~1/3の時短になるのもうれしいところ。本機は単機能レンジなので主に一人暮らし用で、一人暮らしでもコンビニ弁当や外食ばかりでなくちゃんと自炊したい、でも時間がない、作るのは面倒…という人にぴったり。最近のスーパーには、ハンバーグのタネのように加工済みの食材が豊富なので、本機を使えば作りたてのおかずがカンタンに食べられますね。

 

65種類もの自動調理メニューを備え、卓上鍋にもなる電気圧力鍋

2つめは9月12日発売の少人数用の調理家電、「電気圧力鍋 KPC-MA2-B」(参考価格1万8800円・税別)です。特徴としては、最高圧力70kPaの圧力調理だけでなく、無水調理、鍋調理、低温・発酵調理、蒸し調理などもできること。鍋調理はフタを外して鍋モードにすることで寄せ鍋やチーズフォンデュといった卓上鍋として使えるものです。また、30~100℃までの温度設定ができるので、ヨーグルトや甘酒といった発酵調理、蒸し鶏やローストビーフといった低温調理が可能です。蒸し調理は付属の蒸しプレートを使用。これらにより、煮物25/米5/カレー・シチュー6/鍋3/発酵調理5/スープ8/低温調理2/蒸し6/お菓子5と、合計65メニューもの自動調理メニューを搭載することができました。

↑電気圧力鍋 KPC-MA2-B。仕様は、外寸:幅282×奥行き286×高さ213mm、重量:3.6kg、満水容量:2.2L、調理容量:1.4L、最高圧力:70kPa(1.7気圧)

 

↑上ぶたを外せば卓上グリル鍋として使えます。内鍋を浅めに作ってあるので、おでんや鍋料理も少人数なら取り分けやすいですね

 

表示されたQRコードを読み取ればレシピサイトにアクセスできる

面白い機能としては、自動調理メニューを選んだとき、本体の液晶画面に同メニューに対応したQRコードが表示されること。これをスマホのカメラで読み取ると、専用レシピサイトにつながり、自動メニューのレシピがスマホに表示されます。もちろんレシピブックは付属しますが、最近ではキッチンに大きなレシピブックを持ち込むことを嫌がり、スマホでレシピ検索する方が増えています。本機の場合は、QRコードを読み取るだけでレシピサイトにアクセスできるのが便利。

↑メニューを選ぶと液晶画面に大きくQRコードが表示されるので、スマホのカメラで読み取れば専用サイトでレシピが読めます(写真は開発中のモデルのため製品化する際に液晶表示は変更されます)

 

野菜のうまみがたっぷりの無水カレーが完成

実際に無水カレーを試してみました。食材を内鍋に入れてスイッチを押せば55分ほどで出来上がり、調理が終わってからルーを入れて完成です。トマトなど野菜から出る水分で調理しているだけあって、野菜のうまみが出ていて美味しいです。

↑無水カレーに使う食材はこれだけ

 

↑野菜から出た水分でしっかりと仕上がっています。ルーを入れてかき混ぜたら完成

 

↑油で炒めていないので、さっぱりとしたのカレーができました

 

左右を独立して温度調節できるファミリー用ホットプレート

最後は8月に発売されたファミリー向けの卓上調理家電「左右温調ホットプレート WHPK-012」(実売価格2万1380円)です。昨年、同社は「両面ホットプレート DPO-133」を発売し、プレートの左右を独立して温度調節できるうえ、折りたたんでコンパクトに収納できることで人気となりましたが、プレート面積が小さく2~3人分用にしか使えなかったことから、もっと大きなモデルが欲しいとの要望が寄せられていました。本機はDPO-133の約1.8倍のプレート面積を持ち、家族で使うだけでなくパーティ料理にも使用できます。

↑左右温調ホットプレート WHPK-012。仕様は使用時寸法:幅589×奥行き397×高さ94mm、商品総質量:約約8.4kg、定格消費電力:1350W(シーズヒーター675W×2)、収納用バックル×2付属

 

プレートは平面プレートとたこ焼き+平面プレートの2枚が付属

火力は左右ともに、保温・弱・中・強の4段階に調節できるので、右で作ったお好み焼きを左で保温する、ということができます。プレートは平面プレートと、たこ焼き+平面プレートの2枚のプレートが付属。たこ焼き+平面プレートでは、たこ焼き側でチーズを溶かしたりオリーブオイルを温めて、平面で野菜や肉を焼いてチーズフォンデュやオイルフォンデュもできます。平面でホットケーキ、たこ焼きでベビーカステラといった使い方も。家族と過ごす休日が楽しくなりますよ。

↑平面プレート(手前)と、たこ焼き+平面プレート(奥)の2枚を付属

 

また、平面プレートには予熱が完了すると模様が変化する「焼きごろお知らせマーク」を搭載。調理のタイミングが分かって便利です。

↑平面プレートは、調理適温になると「準備中」の文字(左)が消えて調理のタイミングを教えます(右)

 

アツアツのふたが一時置きできる工夫も

ふたにもひと工夫あります。ふたの取っ手が左右に2つあり、ふたをひっくり返して置くとフタが浮くようにできているので、テーブルを焦がすことなくフタを一時置きできます。焼きそばやお好み焼き、餃子など蒸し焼き料理の時に便利ですね。

↑ふたは取っ手部分が台となり、ひっくり返して置いてもテーブルに接触しない構造

 

近年、家族や友人たちと過ごす時間を大切にしようと、宅飲みが流行っています。今回紹介した同社の最新調理家電を使えば、ちょっと凝った料理も簡単に出来上がり、食卓が楽しくなること間違いなし。10月から消費税が上がってしまうので、それまでに購入を検討してみてはいかが?

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