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2019/9/30 20:00

初代ルンバから17年、劇的な進化を振り返る! 5分でわかるロボット掃除機「ルンバ」の歴史

ロボット掃除機の代名詞「ルンバ」。ルンバを開発したアイロボットは1990年、マサチューセッツ工科大学(MIT)のロボット学者たちにより創設されました。以降、同社は、火星探査や地雷撤去などの産業ロボットを開発しながら技術を培い、2002年には初代ルンバを発売。現在では世界で累計2500万台以上(※)、国内では累計300万台以上を販売するまでに成長しました。以下では、そんな絶大な人気を誇るルンバがいかにして進化してきたか、その概要と現行の注目モデルをチェックしていきましょう!

※ルンバ、ブラーバ等を含むホームロボット

 

1990年 アイロボット設立

アイロボット社は、MIT(マサチューセッツ工科大学)で人工知能の研究をしていた科学者ロドニー・ブルックス、コリン・アングル、ヘレン・グレイナーの3名により共同設立されました。

↑アイロボット社の創業メンバー。左からヘレン・グレイナー、ロドニー・ブルックス、コリン・アングル(現CEO)

 

↑MIT時代のコリン・アングル氏

 

2002年 初代ルンバを発売

初の家庭用ロボット「ルンバオリジナル」を発売。円形のスタイルやゴム製のバンパーなど、現在のルンバに通ずる特徴を持っていました。2003年には部屋の一部だけを掃除できる「スポットモード」を搭載した「ルンバ プロ」も発売しました。

↑ルンバオリジナル

 

2004年 「ルンバディスカバリー」「ルンバスケジューラー」を発売

自分で部屋の大きさを判断でき、充電できるようになった「ルンバディスカバリー」を発売。スケジュール機能がついた「ルンバスケジューラー」を発売しました。

↑ルンバディスカバリー

 

2005年 ロボットメーカーとして初めてNASDAQに上場

 

2007年 以降のルンバの基礎となった「ルンバ 500シリーズ」を発売

初代発売からの5年間に、自動充電、掃除の予約といった主要な機能の開発も進み、あらゆる性能を向上させた「ルンバ 500」シリーズを発売。本体中央のボタン1つを押すシンプルな設計になり、現在に続くルンバの基礎が形作られました。「ルンバ 500」シリーズは世界中でベストセラーを記録。食洗機や乾燥機付き洗濯機とともに“家電の新・三種の神器”と呼ばれるようになりました。

↑「ルンバ500」シリーズ

 

2011-12年 より賢くなった「ルンバ 700シリーズ」「ルンバ 600シリーズ」発売

多彩な住環境に応じて動作を速やかに選択する「高速応答プロセスiAdapt(アイ・アダプト)」を搭載した「ルンバ 700シリーズ」を発売。2012年には、手ごろな価格でシンプルな機能の「ルンバ 600シリーズ」も発売しました。

↑「ルンバ600」シリーズ(写真はルンバ630)

 

2013年 「ルンバ」の国内出荷累計台数100万台突破。ルンバを含む世界の家庭用ロボット累計販売台数が1000万台を突破

 

2014年 新テクノロジーを搭載したハイエンドモデル「ルンバ 800シリーズ」を発売

新開発の「AeroForceクリーニングシステム」を搭載したことで、従来より吸引力5倍、清掃性能も最大50%向上した「ルンバ 800シリーズ」を発売。

↑ルンバ800シリーズ(写真はルンバ880)

 

2015年 間取りを把握するナビゲーション機能を搭載したルンバ900シリーズ発売

フラッグシップモデル「ルンバ980」を発売。本体のカメラや多彩なセンサーでフロア全体の間取りを正確に把握できる独自のナビゲーションシステム「iAdapt(アイ・アダプト) 2.0 ビジュアルローカリゼーション」を搭載。「iRobot HOME アプリ」を介したスマホでの操作も可能となり、端末からのスケジューリングや清掃状況の確認などが行えるようになりました。清掃履歴や稼働範囲などもアプリ上で閲覧可能に。

↑ルンバ980

 

2016年 床拭きロボット「ブラーバ ジェット」発売

 

2017年 ルンバを含む世界の家庭用ロボットが累計販売台数 2000 万台を突破。アイロボットジャパン合同会社設立

 

2018年 ルンバe5(後述)を発売。ルンバおよびブラーバの国内累計出荷台数が300万台を突破

 

2019年 ルンバi7およびルンバi7+、ブラーバ ジェットm6(後述)を発売。サブスクリプションサービス「Robot Smart Plan」を開始

月額制のサブスクリプションプラン「Robot Smart Plan」を開始。こちらは「ルンバi7+」「ルンバ980」「ルンバ641」を月額1200円から試せて、36か月後には所有権がユーザーに移行するという新サービス。

 

【現行機種の注目モデル】

ゴム製のデュアルアクションブラシでゴミを確実に取り除く

ルンバe5(2018年10月発売)

実売価格4万9880円(税抜)

ロボット掃除機の「一家に一台」の普及を目指すべく、税抜4万円台の戦略的な価格で投入されたモデル。従来の800シリーズに代わるシリーズ。ゴム製のデュアルアクションブラシを搭載し、フローリングやカーペットなどさまざまな床にピッタリと密着しながら、ゴミを確実に取り除きます。最大稼動時間は約90分と長く、スマホやスマートスピーカー操作にも対応。また、ダスト容器を水洗いできるのも特徴です。

 

各部屋ごとに清掃スケジュールを指定できる

ルンバi7(2019年2月発売)

実売価格9万9880円(税抜)

900シリーズに代わる最上位「iシリーズ」のモデル。制御プログラムには新技術の「iAdapt 3.0 ビジュアルローカリゼーション」を採用。部屋の間取りや家具の配置を学習して記憶・認識する「Imprintスマートマッピング」を搭載し、最大10の異なるフロアマップ(間取り図)を作成・記憶します。記憶した各部屋は「キッチン」「リビング」など名前をつけて、清掃時間を指定することも可能。

 

クリーンベースでゴミ捨ての手間が劇的に減る

ルンバi7+(2019年3月発売)

実売価格12万9880円

「iシリーズ」の最上位モデル。本体の基本性能はルンバi7と同じですが、充電ステーションを兼ねたクリーンベース(自動ゴミ収集機)が付属します。クリーンベースは、掃除が完了するとルンバ本体のダスト容器のゴミを吸い取り、クリーンベース内の密閉された紙パックにゴミを自動で排出。紙パックにはダスト容器の30杯分のゴミが入るので、数週間以上はゴミを捨てる必要がありません。

 

【床拭きロボット「ブラーバ」にも注目】

床に水を噴き付けてベタベタ汚れも美しく拭き上げる

ブラーバ ジェットm6(2019年7月発売)

実売価格6万9880円(税抜)

ルンバi7+と同等の頭脳を持った床拭きロボット。部屋の間取りを学習し、効率的なルートで一度に最大60畳まで清掃します。床に水をスプレーしてピカピカに拭き上げるため、皮脂汚れやキッチンの油ハネなどに有効。水拭き・から拭きが選択でき、それぞれ使い捨てタイプ、洗えるタイプのパッドを用意しています。タイルや大理石など幅広い床材に対応するのが便利です。

 

3つのモードで拭き掃除する税抜2万円台の手ごろなモデル

ブラーバ ジェット250(2019年6月発売)

実売価格2万9880円(税抜)

iRobot 床拭きロボット ブラーバ ジェット 250 (B250060)

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税抜2万円台と、手ごろな価格の床拭きロボット。規則正しい動きでフローリングやタイルを効率的にしっかり掃除できます。2種類の水拭きおよび、から拭きの3モードに対応。使い捨ての専用クリーニングパッドのほか、洗濯して繰り返し使えるパッドも用意しています。

 

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