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2020/1/21 19:30

黒ビール…? いやコーヒーです! 贅沢な「泡」を楽しむ「まったく新しいシステム」が日本上陸

いま、家庭用のカプセル式コーヒーマシンがアツい!  昨年12月には日本コカ・コーラが「&Drip」を一般発売し、1月24日にはUCCが「ドリップポッド DP3」を発売と、非常に盛り上がっています。そんななかで、新たにビッグネームが動きました。カプセル式コーヒーマシンの世界的ブランド「NESPRESSO(ネスプレッソ)」がものすごい新作を投入してきたのです。その名は「VERTUO(ヴァーチュオ)」。発売は1月30日です。先行の情報では“新抽出テクノロジーを搭載した日本初上陸のコーヒーシステムを発表!”ということで、筆者の期待は爆アガリ。いったいどんな新しいテクノロジーが搭載されているのか? 発表&試飲会の様子とともにレポートしていきます!

↑新製品の「VERTUO」。どうやら、ただ新商品が発売されるというわけではないようで……

 

マシンやカプセルを含む「まったく新しいコーヒーシステム」が満を持して日本上陸

「ネスプレッソ」は1986年に日本市場で販売を開始して以来、カプセル式コーヒー市場のパイオニアとして活躍してきました。その同社が今回展開する「ヴァーチュオ」とは、マシンだけではなくカプセルなどを含めたまったく新しいコーヒーシステムを指しています。

 

「ヴァーチュオ」は、2014年からアメリカとカナダでスタート。現在は21か国で展開し、満を持して日本に上陸したというわけ。そこには「新機軸」といえる特徴がいくつもあり、なかでも最大のポイントはコーヒー上部の泡の層、「クレマ」にありました。このクレマがきめ細やかなのはもちろん、量が多く厚みがあってやわらかいのです。

↑ブラックで抽出。ぶ厚い泡の層を伴うそのビジュアルは、まるで黒ビールのよう

 

また、ラインナップされているカプセルが25種類(海外では最大28種類)と豊富で、そのうち12種類は約230mlと多めの容量となっているのもポイント。これは、日本では約86%の人がラージサイズでコーヒーを飲んでいるという調査結果をもとにしたものだそうで、さらに25種類のうち2つは「トラベルマグ」などに重宝する約414ml用にカプセルが設定されています。

↑カプセルは、大容量のものからアルト(約414ml)、マグ(約230ml)グランルンゴ(約150ml)、ダブル・エスプレッソ(約80ml)、エスプレッソ(約40ml)と5サイズで分類され、その味わいも多彩

 

バーコードを読み取ることで、カプセルに適した量や淹れ方を自動で設定

泡がハイクオリティで味わいも多彩にそろっている一方、マシンの機能性も秀逸です。なんと、25種類ものカプセルがありながら、調整や設定変更は一切不要。ワンタッチでそのカプセルに最適な抽出条件を自動で設定してくれるのです。

↑ボタンはひとつしかありません。これは、まるでiPhoneをはじめて操作したときのような新体験

 

では、どうやって抽出設定を自動化しているのか…? これはカプセルのふちに記されたバーコードに秘密がありました。マシンがこれを読み取ることで、カップサイズ、回転数、注入湯量、湯温、蒸らし時間などを計算し、カプセルに適した一杯を抽出するのです。

↑カプセルのふちの部分に、各フレーバーに適した情報がバーコードとなって記されています

 

クレマをコーヒーに混ぜ込むと、余韻までやわらかな味わいに

コーヒーの味もチェックしてみました。一杯目は「ジョルニオ」というカプセルを試飲。苦味や酸味のバランスがよく繊細なタイプのフレーバーとのことで、これをブラックで頂きました。

↑抽出時に横から撮影。マシンのデザインはかなりスマートかつ、シンプルな設計となっています

 

ちなみに、「ネスプレッソ」ではスプーンを使って「ヴァーチュオ」の抽出する厚みある豊かなクレマとコーヒーを混ぜ込み、一緒に楽しむ飲み方を“新作法”と定義しています。これによってさらに芳醇な香りが広がり、やわらかい口あたりをもたらすとのことで、やってみました。

↑撮影に手間取って少々時間が経ってしまいましたが、泡のモコモコ感はかなりのもの。グラスを手にし、コーヒーを飲んだときの感触は非常にクリーミーです

 

「ジョルニオ」は全体的にあっさりですっきりしているぶん、フローラルな香りが華やぐ印象。そこにシルキーな泡のニュアンスが加わり、ファーストタッチから余韻まで、やわらかな味わいが感じられました。

 

ミルク入と合わせると、甘やかな風味が口いっぱいに広がる

二杯目は、ミルク入りで試飲。25種類のカプセルにはミルク専用のフレーバーもあるなか、「今回はあえてミルク専用ではない『マスターオリジン コロンビア』でどうぞ」ということで飲んでみました。「マスターオリジン コロンビア」は、25種類のなかで最も酸味が強調されたフレーバー。ミルクと合わせると、フルーティなコーヒーの味と溶け合って、甘やかな風味が口いっぱいに広がりました。

↑50mlほどミルクを入れたグラスマグを用意して抽出。ミルクと混ざっても、クレマの層はしっかりたっぷりとのってきました

 

↑ミルク入りの「マスターオリジン コロンビア」

 

カプセルを1分間で最高4000回転させる独自のテクノロジーがふわとろの泡を生む

「ヴァーチュオ」最大の特徴である豊かなクレマは、「セントリフュージョン」と名付けられた遠心力抽出法に秘密があります。これは、カプセルを1分間に最高4000回転させながら遠心力を使ってコーヒー豆全体にお湯を行き渡らせる独自のテクノロジーで、その過程で大量の空気を含ませることから、ふわとろの泡が実現されるのだとか。

↑「セントリフュージョン」は圧倒的な遠心力によってコーヒー豆をしっかり蒸らし、泡とともに香りと味わいもしっかり引き出すスゴい技術

 

なお、コーヒーマシンは「ヴァーチュオ ネクスト」という商品名で全4色展開。価格は2万900円〜2万7500円。そしてカプセルは各種10個入りで、フレーバーごとに864円〜1080円となっています(価格はすべて税込)。また、この新発売を記念して、「ヴァーチュオ」の体験イベントが発売日の1月30日から2月2日までの4日間、六本木ヒルズの「ヒルズ カフェ/スペース」で開催予定。自宅で極上のコーヒーを飲みたい人はぜひチェックを!

↑コーヒーメーカーの「ヴァーチュオ ネクスト」

 

↑抽出後のカプセルは、マシンのフタを開けると自動的に内部のダストボックスに排出される仕組み。手が汚れないのも魅力です

 

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