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2020/5/29 20:58

ドライヤーが自粛ボディを「復元」する? 40万台売れたナゾのドライヤーの真価をチェック

重心が前に傾きがちだが、使い始めてすぐ髪がしっとり

もう1つ気になったのは重心バランス。重量自体は600gとほかの高級ドライヤーとほぼ同じですが、ハンドルが短く、ヘッドの端についているので、重心が前に傾きがちになり、手首に力がかかってしまいます。ダイソンのDyson Supersonic Ionic ヘアードライヤーやシャープのプラズマクラスタードレープフロードライヤーのようなノーズの短い(ない)ドライヤーは、ハンドルの上に重心が乗っているので重く感じにくい、というのがウリだったので、それに比べるとバランスはいまひとつという印象です。

↑シャープ「プラズマクラスタードレープフロードライヤー IB-WX1」(左)は重量のわりに重く感じにくいというメリットがありましたが、それに比べてFUKUGEN DRYER(右)は重心が前に傾きがち

 

とはいえ、さすがに毎日使い続けると、上手な持ち方もマスターできるようになってきます。基本的には、普通にハンドルを握って使いますが、ときに美容師さんのようにヘッドを持ってみたり、吸い込み口をふさがないようにしながら、握るというより支えるようにすると、安定して持つことができます。場合によっては、後に紹介するスタンドに乗せ、髪を当てにいくようにして乾かすという方法もあり、これも意外とうまくいきました。

↑美容師さんのようにヘッドを持つと、少し安定して持てます。ただし、頭の上のほうに使うときは、腕を高く上げる必要があります。吹き出し口の後ろ側を持つ方法もあり

 

こんな感じで少しクセのあるドライヤーではありますが、育成光線とマイナス電子のおかげなのか、使い始めてすぐに、髪がしっとりしてくるのが分かりました。ドライヤーをかけているうちに、髪が柔らかく、手触りもなめらかになってくるので、手ぐしもスムーズに通ります。髪を乾かし、仕上げに冷風で整えると、しっとりまとまりました。

↑裾にパーマがかかっているので少しうねりがありますが、頭頂部周辺はツヤツヤに。ふつうのドライヤーでは乱れがちな髪質も、しっとり仕上がりました

 

温風を浴びながらローラーを使うとなかなかの気持ちよさ

さらに使っているうちに気づいたのは、温風を浴びていると、リラックスした気持ちになれることです。やはり遠赤外線のおかげで、内側から温まっているからでしょうか。FUKUGEN DRYERは、LOWモードの低温を顔やボディに当ててケアできるというので、こちらも試してみたところ、まるでお風呂に入っているようなほんわかした心地に。温熱効果は血行促進や疲労回復など、身体にさまざまな良い影響があると聞くので、そのような効果が期待できるかもしれません。

 

温風を浴びながら、付属のビューティーローラーでコロコロするのがおすすめとのことで、こちらも試してみました。付属の本体スタンドにドライヤーをセットすると、ドライヤーを持たずにコロコロできます。

↑ビューティーローラーと一緒に使えば、しっかりケアできそう

 

私の場合、特に顎まわりの筋肉が硬くなりやすく、コロコロするとイタ気持ちよくほぐれていく感じ。ちなみにビューティーローラー自体にもイオンパウダーが使われていて「マイナス電子」が出ているそうで、単体で使ってもいいそうです。

↑自粛が長すぎて、しゃべることも少なくなったせいか、ほうれい線が気になる! というわけで、せっせとローラーを転がしました

 

温風&ローラーはボディに使ってもOKで、例えばウエストのくびれを作るようにローラーを転がしながら、ドライヤーの温風を当てるという方法もあるようです。私の場合、お腹に温風を当てるととても気持ちよかったので、ローラーを転がしながら冷え対策と便秘対策に活用しました(笑)。

 

使い始めて1か月、当初は謎だらけのドライヤーでしたが、アラフォー世代の私の髪もしっとりまとまり、使い続ける価値がある! と感じました。顔やボディを内側から温めるという使い方は、美容面でも健康面でもよい効果が得られそうな期待感もあります。しかも聞くところによると、育成光線には髪の根元の立毛筋を収縮させ、髪が立ち上がりやすくなる作用もあるそう。これは年々、髪のボリュームがなくなってきたと感じる我らの世代にもうれしいところです。少々クセはありましたが、髪とボディをケアしたい人には使ってみてほしい1台だと感じました。

 

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