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2020/10/16 18:00

家族が集まるしかけを満載! 最新システムキッチン「Idobata スタイル」が世に問う「新しい家族の形」

コロナ禍で家族が自宅にいる時間が増えた家庭も多いのではないでしょうか? 家族が増えると、どうしても増加するのが調理の手間と時間。しかし、せっかく家族が家にいるから……と手伝いをお願いしても、狭い台所ではお互いぶつかったり、移動がしにくくなったりで「むしろ手伝われると邪魔!」という家庭も多いのでは。

 

そんななか、パナソニックから「Idobata スタイル(いどばたスタイル)」というシステムキッチンが登場。このキッチン、たとえ台所スペースが狭くても複数人が同時に快適に作業できる工夫が詰まっています。

↑Idobata スタイルはキッチンの大きさにあわせて幅などは自由に変更可能。写真はショールームの展示品で、このプランで希望小売価格は約260万円(税抜)

 

シンクの左右に作業エリアが2つあり、2人同時に作業が可能

Idobata スタイルは今年9月に発売されたシステムキッチンで、Idobata (いどばた=井戸端)の名前の通り水場(シンク)を中心に設計されています。

↑Idobata スタイルはキッチンの中心がシンクという、ちょっと変わったデザインが特徴

 

複数人が同時に作業できる工夫は大きく2つあります。ひとつは独立した作業スペースが2か所あること。一般的にコンロとシンクが一列に配置された「I字型」システムキッチンは、コンロとシンクが両端にあり、その間が作業スペースとしてデザインされます。このため作業スペースは1エリアしかなく、大人が並んで作業すると肘がぶつかったり、移動時に身体がぶつかったりという問題が起きるのです。一方、今回発表されたIdobata スタイルはシンクをキッチン中心に置くことで、シンクの左右に2エリアの作業スペースを確保しています。このため、2人同時に作業をしても、お互いが邪魔になることがありません。

↑一般的なキッチンとIdobata スタイルの作業スペースの違い

 

シンクは正方形で両側からアクセスしやすい

もうひとつの工夫がIdobata スタイルの中心となるシンクの形。「ラウンドアクセスシンク」とよばれる特徴的な正方形で、キッチンからはもちろん、対面側からも自由に蛇口にアクセスできます。ちなみに、パナソニックの標準的なカウンターキッチンは奥行きが93.3cmサイズなのですが、Idobata スタイルは奥行きが80cmに設定されているのも特徴です。奥行きが浅いので、カウンターのどちら側からでも作業しやすいのです。

↑正方形のシンクなので、リビング側からも簡単にシンクが使えます

 

Idobata スタイルというだけあり、キッチンの中心となるシンクにもさまざまな工夫がありました。まず、水栓には触らずに水が出る自動水栓を配置。手が汚れていても気にせずに吐水や止水が可能です。また、シンクはカウンターとの継ぎ目や排水口に隙間がなく、汚れが溜まりにくいうえに掃除しやすいという特徴があります。

↑コロナ禍の今、触れずに操作できる自動水栓のような設備はうれしいポイント

 

↑シンクには傷に強く汚れにくい有機ガラス系の素材を使用。カウンターの人造大理石との間に隙間がなく、汚れが溜まりにくいのが魅力です

 

オプションで2回ノックするとフルオープンする食洗機が搭載できる

Idobata スタイルはさまざまなオプションがつけられますが、今回取材した展示プランには食洗機も搭載されていました。食洗機は扉部分を2回ノックするとフルオープンするタイプ。扉にベタベタ触れる必要がないので、自動水栓と同じく清潔に使うことができそうです。

↑キッチン側からみたIdobata スタイル。カウンター下は一部オープンスペースになっているので、ゴミ箱などを目立たないように置くことができます

 

↑展示プランでは食洗機もビルトイン。忙しい共働き世帯や子育て世帯では絶対にほしい設備です

 

ちなみに、キッチン側と同様、対面側のカウンター下一部もオープンスペースになっています。ここに椅子を置けば忙しい朝などはカウンターで食事をすることもできますし、対面側から座った状態で調理を手伝うことができます。

↑リビング側のカウンター下に椅子を置くことで、キッチンでの過ごし方の幅が広がります。一般的なキッチンよりもカウンター奥行きが浅いので、対面からサーブしやすいのも良いですね

 

パソコン作業できるスペースや「根菜キーパー」もある

今回Idobata スタイルを実際に体験するためにショールームを取材しましたが、Idobata スタイルの背面に配置されたカップボード(食器棚)設備などもなかなか興味深いものがありました。

 

まず目を引くのが、キッチンなのにパソコンスペースがあること。現在、コロナ禍でリモートワークを続けている人もいますが、狭い住宅環境では「自宅でパソコン作業できるスペースはリビングの机だけ」ということもあります。とはいえ、毎日夫婦二人で一日中同じ机に向かっているのも気詰まりになりかねません。パナソニックは、そういった場合にキッチンにワークスペースを作ることを提案しているのです。

↑キッチン背面に用意されたワークスペース。決して広くはありませんが、集中しやすそうな空間です

 

もうひとつパナソニックらしいと感じたのが、カップボード内に配置されていたナノイー搭載の食品庫「根菜キーパー」の存在。なんとカップボード内にパナソニック独自の微粒子イオン「ナノイー」を発生させる装置を内蔵。ナノイーをファンで庫内に充満させることで、根菜に発生するカビを抑制します。

↑根菜の保存に最適な「根菜キーパー」。庫内の壁は湿度を調整する素材「しつど番」を使っており、高湿時は壁が吸湿、乾燥時は放湿することで最適な湿度をキープできるそうです

 

料理を家庭のコミュニケーションとして楽しむためのキッチン

パナソニックが20~69歳の既婚の男女各1000名にアンケートを実施したところ、コロナ禍でストレスが増したものの第一位は「食事の準備」だといいます。一方、自宅でできる新しい趣味の第2位として挙げられるのも料理だったそうです。Idobata スタイルは「狭いスペースでも複数の人が効率的に作業できる」ことで、料理を手伝ってもらいたい人、そしてこれから料理を覚えたい人の両方のニーズを満たしてくれそうです。

 

自宅のリフォームは時間やコストを大きく必要とするため、気軽に購入できる製品ではありません。ですが、家を建てるときやキッチンをリフォームするときに「夫婦や親子のコミュニケーションがとれるキッチン」を選択肢として考えてみるのはいかがでしょうか。

 

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