家電
炊飯器
2021/6/23 19:00

フードアナリスト驚愕のウマさ! 3日かかる「酵素玄米」を1時間で炊く「Labo炊飯器」は味も機能も革命だった

健康志向が高まる昨今、注目を集めている主食が「酵素玄米」です。白米より栄養価が高く、腸内環境のケアに効果的などといわれ、食生活に取り入れる人が増えています。一方、3日程度保温して熟成させるなどの手間がかかるのも事実。その課題をクリアした家電が、今回紹介する酵素玄米Laboの「Labo炊飯器」(税込7万4800円)です。

 

しかし気になるのは、炊き方は簡単なのか、炊いた酵素玄米の味はどうなのか……? というところ。その点を中心にレポートしていきます。

↑「Labo炊飯器」の炊飯容量は酵素玄米4合、白米6合。酵素玄米研究家と、超高圧炊飯器エンジニアのユニットが開発した非IH式の炊飯器で、特許を取得しています

 

3日程度の熟成ナシで酵素玄米ごはんが食べられる

まずは改めて酵素玄米とは何か、説明しましょう。これは炊いた玄米に小豆と塩を入れ、圧力をかけて3日間程度保温、熟成させたごはんのこと。熟成させることでやわらかくもちもちとした食感になり、消化しやすい点も魅力です。

 

「Labo炊飯器」はこの約3日間の熟成が不要で、一般的な白米炊飯と同様に、炊いたらすぐ食べられるところが画期的。また、玄米の有害物質といわれる「アブシシン酸」が発生しないのも特徴です。筆者は「Labo炊飯器」のスタートセット(税込8万850円)に付いてくる自然栽培玄米と酵素玄米ミックスを使って炊いてみました。

↑「Labo炊飯器」には説明書やレシピの他、計量カップ、しゃもじ、交換用圧力パッキン付き。スタートセットには洗米用のボウルとザル、自然栽培玄米、小豆と古代米がブレンドされた「にじいろ酵素玄米ミックス」、塩なども付いてきます

 

↑本体の大きさは奥行380×幅270×高さ280mmで、質量は約5.9kg。変形A4サイズのGetNavi本誌よりひと回り大きいです

 

炊き方は、まず計量して洗米。玄米と「にじいろ酵素玄米ミックス」を一緒に洗います。このときによくすすぐことで、玄米特有の匂いがなくなりおいしさが増すとのこと。

↑炊飯器の内鍋で研ぐと表面のコーティングがはがれる恐れがあるとのこと。そのため、スタートセットには洗米用のボウルとザルが同梱されています

 

米を研いで、水を適切なラインまで入れるのは一般的な炊飯器と一緒。そのあとに塩を入れる工程が、酵素玄米作りには欠かせません。なお、この塩は​酵素玄米のためのオリジナル製品で、玄米と小豆のおいしさを引き出し、ミネラルバランスをとる目的があるとのこと。

↑スタートセットの塩は、3種類の上質な塩を独自配合。ミネラル、甘み、塩気、まろやかさ、力強さの絶妙な調和をとっているとか

 

↑塩を入れたら全体をやさしくかくはん。ここでも内鍋を傷付けないよう、シリコン製の泡だて器を用意して混ぜるのがベターです

 

あとは電源を入れてボタンを押すだけ。炊飯のモードは「酵素玄米」のほか、「酵素玄米早炊」「玄米がゆ」「白米」「白米早炊」「白米おかゆ」「炊込み」など多彩にラインナップ。もちろん酵素玄米のほか、普通の白米も炊けます。また、予約の設定をして玄米を炊くと、よりやわらかな食感の発芽玄米ごはんを作れます。

↑ワンボタンで炊飯がはじまります。3合の場合約80分、4合の場合約85分で炊飯。急ぎのときは「酵素玄米早炊」に設定して炊くと55~65分で完成します

 

 

もちもちとプチプチのメリハリがたまらん!

「Labo炊飯器」の特別な性能のひとつが、強力な圧力と酵素玄米に適した独自の火加減を組み合わせて炊くこと。これにより、約3日間の熟成を待たずに炊きたてを食べられるのです。圧力をかけるため、フタを開けるときにプシューッと空気の音がするほか、炊き上がりの3分前に勢いよく蒸気が放出されます。

↑一般的な圧力鍋にもある圧力調整弁。内部の圧力を一定に調整する機能をもっています

 

そしてお待ちかねの炊き上がり! 早めにかくはんするのがベターということもあって、すぐにふたを開けます。すると芳しくあふれる香りとともに、なんとも幸せな光景が!

↑見た目からして、これはウマいに決まってる!

 

食べてみると、圧倒的な“口福感”に包まれます。もちもちとプチプチ食感のメリハリが素晴らしく、自然と咀嚼(そしゃく)回数が増えます。そのぶん満腹中枢が刺激されるからか、夢中で一膳ペロリと平らげたあとは満足感でいっぱいに。筆者はフードアナリストでありながら、炊きたての酵素玄米ごはんは食べたことがなかったので、そのウマさに驚かされました。

 

また、冷ました酵素玄米ごはんをおにぎりにしてみたところ、もちもち感があるのでまとまりがよく、豊かな粘りのおかげで冷めても絶品でした。

↑素材のうまみが凝縮されていて、ほんのり効いた塩の味わいとマッチ。小豆のアクセントも絶妙です

 

↑酵素玄米ごはんをおにぎりにしても絶品!

 

炊飯後は、自動的に玄米熟成の保温モードに。この熟成時の温度管理が、もうひとつの特別な性能です。というのも、保温の環境が合わないと雑菌が繁殖したり、パサパサになったりベタついたりすることがあるのだとか。そうならないよう温度と水分管理を自動でコントロールし、熟成するほどに粒のねっとりしたふくよかな味わいへと深化させるとのこと。

 

実際に3日熟成させた酵素玄米ごはんを食べてみると、餅にも近い粘りがあって弾力もさらにもっちもち。これは普通の炊飯器や白米にはない魅力といえるでしょう。炊いたあとに「育てる楽しみ」もあるということですね。

↑こちらは炊飯後72時間熟成させた酵素玄米ごはん。保温時は1日に最低1回混ぜればOKで、そのようにすれば極端な話、1年以上経っても腐らないとか(食べるのは10日以内を推奨)

 

 

フレンチレストランのようなマグロコンフィが完成!

ごはん類を炊くほか、煮込み料理、ジャム、調味料を作れるなど多彩な用途をもっているのも本機の魅力。筆者は公式サイトに載っている「マグロのコンフィ(自家製ツナ)」にトライ。

 

水分を拭き取り塩を振ったマグロを冷蔵庫で30〜60分寝かせ、再度水分を拭き取ったら内鍋へ。身がひたるまでオリーブオイルを入れ、ローリエとブラックペッパーの粒を入れたら準備完了です。炊飯器のフタをし、ダイヤルで「低温仕込」モードを選び70℃で1時間に設定。「決定/スタート」ボタンを押せば調理が始まります。

↑今回はマグロでしたが、同じ要領でチキン、サーモン、サバなどでも作れそう

 

完成品は、オリーブオイルとローリエの上品な香りがしみ込んで、フレンチレストランで提供されるようなエレガントなテイストに。圧力鍋として使えて低温調理もできるというのはかなり優秀です。

↑完成後の仕上がりもいい感じ

 

↑ブロックタイプのツナ缶よりワンランク上のおいしさになりました!

 

価格は税込7万4800円となかなかのお値段。なおかつ酵素玄米は原料費もそれなりにしますが、もちっとプチッとしたおいしさを手軽に味わえるとすれば相応といえるかもしれません。個人的には、かなり大げさですが、“玄関開けたら2分でごはん”のCMで有名な「サトウのごはん」以来の、ごはん界の時短革命だと思いました。忙しいけど酵素玄米ごはんを毎日食べたい! という人は、炊飯器の買い替えを検討してもいいでしょう。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】