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2022/1/28 18:15

つまみ作りに最高じゃない? 人気の象印「STAN.」自動調理鍋でオトナの宴(うたげ)を楽しむ

象印マホービンが2019年に立ち上げた家電シリーズ「STAN.」。シンプルな機能とスタイリッシュなデザイン、リーズナブルな価格で、同社でも大人気のブランドになっています。筆者も以前から「おしゃれだな~」と思っていましたが、2021年の9月に開催された説明会で「STAN.」シリーズのミッションのひとつが「デザイン先行でプロジェクトを進める」であることが発表されました。そして、同時に紹介された新商品が自動調理なべ「EL-KA23」(実売価格3万3000円・税込)です。デザインを含め、機能や使い勝手も気になる……ということで本機をお借りして使ってみました!

↑象印マホービン「STAN.」の自動調理なべ「EL-KA23」。カラーはブラック(写真)とホワイトの2色が用意されています

 

やっぱりおしゃれ。直感的な操作性も特徴

EL-KA23のフォルムは炊飯器と似ていて、サイズは幅28.5×奥行き31×高さ22.5cm、質量は7.0kg(すべて約)。マットな質感で、下部がキャメルカラーになっているな点など、これまでの「STAN.」のデザインイメージを踏襲しています。

↑上面パネルはシンプル。手前のボタンを押すとフタが開きます

 

機能面では利便性を重視しているのが特徴。直感的な操作性にこだわっていて、自動調理メニューは、材料を入れて「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」からコースを選ぶだけで料理が作れます。また「パック調理」「温度調理」「無水調理」はマニュアルコースで、自分で温度や時間を設定して使います。

↑付属品のうち、左下がレシピブック。後述するホーローのフタや、米調理用の軽量カップなども付いています。さすがは象印マホービン、炊飯機能も自慢ということでしょう

 

↑本体には内側に水位が書かれたホーローの鍋を内蔵。もちろん取り出せます

 

「パック調理」などを使った3品にトライ!

レシピブックには33種類の料理例が載っていて、ジャンルは前菜系、煮込み、ご飯もの、スイーツなど多彩です。また「STAN.」の公式サイトにはレシピブック以外の料理も掲載されており、今回はそのなかから3品にトライしてみました。

↑レシピブックのビーフカレー。写真からしてウマそうです

 

まずは「EL-KA23」のウリである「パック調理」を試してみたいところ。「パック調理」とは、食材を入れたジッパーつき食品保存袋をホーローなべにセットした「パックホルダー」に入れ、水を入れて調理時間を指定すれば、同時に2品まで調理できる機能。今回は「スナップエンドウとえびのタルタル」と「プルコギ」の2つの料理を同時に作ってみます!

↑パック調理には、パックホルダー(穴の開いた容器)にパックホルダーカバー(手に持っているカバー)をセット。これをさらにホーロー鍋にセットします

 

「パック調理」は仕込んでしまえばあとはカンタン

「スナップエンドウとえびのタルタル」は、殻をむき背わたを取ったえびに塩を振ってもみ洗いし、水気をふいてジッパー付き食品保存袋へ。そこに筋を取ったスナップエンドウを入れ、水と顆粒コンソメとともになじませます。これだけでひとまず準備OK。

↑ジッパー付き食品保存袋は別途用意。耐熱温度100℃以上、厚さ0.06mm以上、サイズ21cm×18cm以下のものを使いましょう。一般的なLサイズはサイズオーバーなので要注意です

 

次は「プルコギ」を仕込みます。ひと口大にした薄切り牛肉をにんにく、酒、砂糖、しょうゆ、コチジャン、ごま油と混ぜてもみ、10分ほど寝かせたら玉ネギ、にんじん、ニラ、もやしを入れて肉をほぐしながら全体を混ぜます。

↑こちらが仕込んだ「プルコギ」の素。これをいくつか作り、調理しないぶんは冷蔵庫や冷凍庫で保存するのが時短のコツです

 

仕込んだ「プルコギ」を「スナップエンドウとえびのタルタル」の袋とともに、パックホルダーを付けた鍋にセット。なお、セットする際は、食品保存袋のジッパーは閉めません。開けたままにすることで、水圧によってパックがぴったりと貼り付き、しっかりと熱が伝わる調理が可能となるからです。

↑セットしたら、パックホルダーカバーに書かれた「▼ここまで▼」の位置まで水を注いで準備完了

 

鍋を「EL-KA23」本体にセットし、フタを閉めたら「コース」キーから「パック調理」を選択。今回の料理はともに90℃で調理しますが、「プルコギ」が25分、「スナップエンドウとえびのタルタル」が20分なので、まずは20分で調理。完了後に「スナップエンドウとえびのタルタル」の袋を取り出し、5分追加で調理して「プルコギ」を仕上げました。

 

なお、設定した時間は、内部の水が沸いてからの調理時間のこと。水が沸くまでに約25分かかるので、実際は設定時間よりも長くかかることになります。

↑「パック調理」はマニュアルコースですが、操作は簡単。温度と時間を選んで「スタート/再加熱」ボタンを押すだけです

 

↑開けるとこのような感じ。しっかり熱が通っていました

 

↑調理後。それぞれ、最終工程の味付けをして仕上げていきます

 

冷ました「スナップエンドウとえびのタルタル」の袋に、殻をむいて粗くつぶしたゆで卵を入れ、マヨネーズ、レモン汁、塩、黒こしょうを和えて盛り付けたら完成です!

↑「スナップエンドウとえびのタルタル」ができました!

 

続く「プルコギ」は終了のブザーが鳴ったら、よく混ぜ合わせて器に盛りつけ、お好みで白ごまをふるだけ。こちらもウマそうです。

↑「プルコギ」も完成

 

具だくさんでスパイシーなカレーに挑戦!

3品目は「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」にチャレンジ。こちらはパック調理ではなく「カレー/シチュー」のコースで調理します。まずはフライパンで玉ねぎなどをソテー。玉ねぎに十分に色が付いたら、スパイス類を加えてさらに炒め、鍋に入れます。空いたフライパンでブロックから1cm幅に切った豚バラ肉を炒め、焼き色が付いたら鍋に入れます。さらに、鍋にカットトマト(缶でOK)、だし汁、大根、まいたけも加えて調理開始。

↑フライパンにサラダ油を入れて温め、玉ねぎ、にんにく、しょうがを茶色くなるまで中強火で炒めます

 

↑「カレー/シチュー」で25分に設定して「スタート/再加熱」を押せば調理開始です

 

調理時間は沸くまでが約20分、設定時間が25分で合計45分。終了のブザー(メロディー)が鳴ったらガラムマサラを加えて混ぜ、かいわれ大根をのせたら完成です。

↑ごはんとともに「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」を盛りつけました

 

なお、本機は鍋が保温力の強いホーローになっているのもポイント。残ったぶんは冷ましてからフタをして冷蔵庫に入れてもよし。そしてまた食べるときはガスコンロの直火に直接かけられるので、温め直しが手軽にできるのです。

↑ガスコンロに直接かけられるホーロー鍋もおしゃれ。反射のためグレーっぽく見えますが、実際はブラックです

 

ほったらかしでこのウマさ。つまみ作りのパートナーにも最適

ここからは作った料理とお酒をペアリングしながら一品ずつ試食していきましょう! 「スナップエンドウとえびのタルタル」は、爽やかで甘みがあるスナップエンドウとプリッとしたえびのメリハリがナイス。ゆで卵とマヨネーズが全体をうまくまとめ、まろやかさと酸味も絶妙です。甘くなくて爽快なチューハイにもよく合う!

↑「スナップエンドウとえびのタルタル」には、今夏リニューアルした「キリン 氷結無糖 レモン」のアルコール7%のほうをペアリング

 

「プルコギ」は甘じょっぱくてほんのりピリ辛。野菜も数種入れたので、濃厚ながらそこまで罪悪感はありません。ごはんやお酒が進む味で、ガツンとパンチのあるレモンサワーがすこぶる合う!

↑「プルコギ」には今秋500mlの新サイズとしたデビューした「檸檬堂 ホームランサイズ 鬼レモン」を

 

「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」は、豚バラ、大根などがゴロッとしていて食べごたえあり。パンチはありながら、ルウではないのでサラッとしたテクスチャーかつ、和風だしのやさしさがあり、重くはないです。ごはんがなくてもつまみとして楽しめる、大人のカレーといえるでしょう。スパイス好きは、クミンはパウダーじゃなくホール(粒)でいいかも。このカレーには、炭酸の効いた辛口のワインサワーがよくマッチしました。

↑「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」には、秋に限定発売された「サントリーワインサワー 辛口ロゼ」を合わせました

 

↑パック調理は鍋を汚さないので楽ちん。またホーロー鍋は丸洗いできるとあって、全体的にお手入れは簡単でした

 

「EL-KA23」は、洗い物が少なくて済み、袋のまま保存もできるパック調理が便利ですし、ごはんにおかず、スイーツと、これ一台でいろいろ作れてホーロー鍋のアイデアもナイス。価格も3万3000円と手ごろなので、「自動調理器がほしいけどデザインがもう一歩……」と思っていた人は要チェックです!