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2017/1/24 12:13

77歳のプロ棋士・加藤一二三がついに引退! ところで、将棋界の引退ってどう決まるの?

1月19日に“ひふみん”の愛称で親しまれている、史上最年長プロ棋士の加藤一二三・九段(77)の引退が決定。この引退報道について、Twitter上では「ひふみんが引退になった理由がいまいち分からん…」という声も多数見受けられた。そこで、今回は知られざる将棋界の制度について紹介しよう。

出典画像:日本将棋連盟公式ホームページより

 

将棋界にも定年規定が存在!

棋士の種類には「アマチュア」「女流」「プロ」の3種類があり、それぞれ“段”と“級”という棋士の階級を示す位がある。級は数字が小さいほど、段は数字が大きいほど格上と位置付けられている。ちなみに加藤はプロ棋士・九段であり、プロの中でも最高位に位置していたが、九段の中の最下級のC級2組に属していたため後がなく、競合相手が勝利したことでその下の「フリークラス」への降格が決定。しかし「フリークラス」の定年規定が最高65歳であるため、降格と同時に引退が決定したという。

 

どうすればプロ棋士になれるのか

将棋界でプロになるためには「奨励会に入会する」か「アマチュアからプロに編入する」という2つの方法がある。プロ志望の棋士にとって主流な方法は、日本将棋連盟が主宰する「新進棋士奨励会」に入会する方法だ。入会には四段以上のプロ棋士からの推薦をもらい入会試験に合格しなければならない。奨励会に入会してからも年齢制限があり、満23歳までに初段、満26歳までに四段に合格しなければ退会処分となってしまい、、四段へは毎年4人までしか昇格できないという狭き門になっている。

 

もう1つの方法が、「プロ編入制度」の利用だ。この制度を利用するには、10勝以上・勝率6割5分以上の規定を満たしてプロ棋士から推薦をもらい、プロ相手に5対局中3勝できればプロ棋士に昇格できるというもの。奨励会への入会と比べて年齢制限がないというメリットがある反面、より厳しい道が待ち受けているのだ。

 

気になるプロ棋士の収入源は?

プロ棋士はスポンサー主催の公式戦で対局することで、対局料をもらっている。なかでも、「竜王戦」「名人戦」「王位戦」「王座戦」「棋王戦」「王将戦」「棋聖戦」の“七大タイトル”と呼ばれるタイトルを獲得すれば高額の優勝賞金が手に入り、肩書としても名乗ることができる。

 

それぞれのタイトル戦は4月~翌年3月までの1年を通して開催されるため、将棋界にはオフシーズンはないと言われている。特に「名人戦」は400年という長い歴史があり、対局も2日制とタイトル戦の中でも最長なのが特徴。それぞれの持ち時間が9時間と、“最も過酷なタイトル戦”とも言われている。棋士にとっては1年間休む暇もなく対局を続けなければならないため、将棋の真の過酷さがわかるとも言えよう。

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