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2017/4/14 15:00

「お尻」は 英語で“ヒップ” ……ではない!? 上品系から下品系までお尻の英語表現イロハ

「お尻」という意味の英単語は?と言われたら、どんなものを思いつきますか? “hip” と答える人も多いかもしれません。でも実は “hip” は「お尻」という意味ではないって知っていましたか? “hip” の正しい意味と、知っておいて損はない「お尻」を表す単語を紹介します!

The bottom of a zebra

 

“hip” の本当の意味は?

日本語の「ヒップ」はお尻の意味で使われることが多いですよね。

 

日本一美しいお尻を決める「ベストヒップコンテスト」なるものもあるようですが、英語の “hip” とは、実はこんな意味なんです↓

 

the area at either side of the body between the top of the leg and the waist; the joint at the top of the leg
(オックスフォード現代英英辞典より)

 

つまり、お尻の「桃」の部分ではなくて、足の付け根と腰のくびれているところ(waist)の間の側面(片側)が “hip” です。

 

くびれのもっと下の外側に張っている部分ですね。日本語では何と呼ぶのか定かではありませんが、ここも「腰」ですかね?(ちなみに、背中側の「腰」は英語で “lower back” と呼びます)

 

試しに、Googleの画像検索で “hands on hips” と検索すると、お尻に手を当てている人は全く出てこず、仁王立ちみたいに腰のくびれの少し下に両手を当てているポーズの人ばかり出てきます。

20170413_y-koba_Eng1

 

「お尻」を表す単語:上品系

「お尻」が “hip” ではないと分かったところで、次は「お尻の桃の部分」を表す単語を見てみましょう。

 

この「お尻」の単語選びって、実はけっこう微妙なんです。

 

ちょっと間違えると、思いがけなく下品な感じになってしまったりするので、上品系とそうではない系に分けてみました。

 

まずは、下品な匂いを感じさせないニュートラルな「お尻」を表す単語から。

 

buttocks

bottom

 

“buttocks” は「お尻」を表す正式な単語です(変な言い方ですが…)。お医者さんが使ったり、フォーマルな印象があります。

 

この “buttocks” は複数形なので、お尻のお肉部分の両方を指しています。「片方のお尻」と言う場合には “buttock” になるのを忘れずに。

 

ちなみに、イギリス英語の影響が強いニュージーランドでは “bottom” をよく耳にしますよ。

 

他にも、インフォーマルですが、こんなのもあります。

 

bum / bum bum

backside

rear

behind

 

“bum” は品がいい「お尻」のスラングで、子どもに話す時には “bum bum” と言ったりします。

 

そして、”backside” も「お尻」という意味なんですね。

 

私が語学学校に通っていた時にクラスメイトが「背中」のつもりで “backside” と言ったら、先生が笑いをこらえながら「背中は “back” で、”backside” はお尻よ」と言っていたのが今でも忘れられません。

20170413_y-koba_Eng2

 

「お尻」を表す単語:その他

次は、少し気をつけたい「お尻」の表現です。

 

butt

ass / arse

 

“butt” はかなり砕けた「お尻」の表現です。上品ではないものの、全く問題ないと考える人も多いようです。

 

ただ、ちょっと品がないと感じる人もいるということは知っておいてもいいかもしれません。

 

そして、”ass/arse” はかなり下品な表現で「ケツ」みたいな感じです(失礼しました…)。”ass” がアメリカ英語、”arse” はイギリス英語です。

 

“ass/arse” は「めんどくさい」の言い回しで使われることもありますよ↓

関連:面倒くさい!って英語でなんて言う?

 

今回はいろんな「お尻」の表現を紹介しましたが、映画などで耳にする “ass” は案外よく知られているかもしれませんね。

 

でも、普通に「お尻」と言いたいだけのに、それほど親しくない人に “ass” と言ってしまうとビックリされるレベルの単語です。

 

下品な単語も知っておきつつ、それを積極的には使わないという判断も大事かなと思います。

 

その人によって、またはシチュエーションによってもどこまでが使ってOKなのかは変わってくると思いますが、どんな場面でも問題なく使えてナチュラルな “bottom” はボキャブラリーに入れておきたいですね。

 

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