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2017/5/10 15:00

悪の怪人「5対1は卑怯じゃないか?」実は大人も楽しめるスーパー戦隊シリーズの小ネターー労働環境の改善を訴える悪の組織も

現在放送されている特撮テレビドラマ『宇宙戦隊キュウレンジャー』(テレビ朝日系)で、子ども向けの作品とは思えないダークなネタが盛り込まれていたとSNSなどのネット上で話題になっている。

出典画像:「宇宙戦隊キュウレンジャー」テレビ朝日より。
出典画像:「宇宙戦隊キュウレンジャー」テレビ朝日より

 

戦隊シリーズで「ブラック企業」を揶揄するネタが?

『宇宙戦隊キュウレンジャー』は、長年続くスーパー戦隊シリーズの第41作品目で、9人の究極の救世主が宇宙を救うというコンセプト。子どもから大人気のスーパー戦隊シリーズだが、5月7日に放送された第13話では社会風刺のようなシーンが見受けられた。

 

物語の冒頭、悪の組織ジャークマターで働いているらしき人々が上司の怪人に向かって膝まづきながら「労働時間が長すぎます! 休みを下さい! お願いします!」と切実に訴える光景が映されていたのだ。ところが怪人は「話は聞いてやるが自分でなんとかしろ」とブラック企業の上層部のような口ぶりで訴えを一蹴。

 

このシーンにはネット上で「今の日本の労働環境を風刺している」「昔から日本の特撮ヒーローってさりげなく日本社会を風刺した描写が多かったけど、最近の特撮でこういうシーンは久しぶりな感じ」「特撮はいつの時代も学ぶことができる」と大反響が巻き起こっていた。

 

なお、この上司怪人はその後、この様子を見ていたさらなる上司的なポジションの悪の怪人スコルピオに「ぬるい。暴力、苦痛、恐怖、それが支配だ」とさらなる暴力支配を強要されていて、こちらもこちらで「中間管理職の悲哀」と同情を受けていた。

 

実は面白い戦隊シリーズの何気ない問答

このようにスーパー戦隊シリーズは、実は大人も楽しめる工夫がされている。例えば、よくネット上でツッコまれる「スーパー戦隊は1人の怪人相手に、集団リンチするように戦って卑怯だ!」という問題。長年議論されてきたこのネタだが、『宇宙戦隊キュウレンジャー』の第12話ではついに怪人が「1人を相手に11人で戦って卑怯だと思わないのか!」と訴えていた。

 

すると、シシレッドが「お前の相手は11人じゃない! お前の敵は宇宙に生きる全ての人!」と反論し、ネット上で「レッドは頭も切れるな」「素晴らしい論破だ」「戦いは数揃えるのが基本だからな」「長年の疑問が解決した、のかこれは?」と称賛を受けていた。

 

ちなみに、このような議論が起こったのはこれが初めてではなく、1996年から97年にかけて放送されていたスーパー戦隊シリーズの第20作目『激走戦隊カーレンジャー』でも同じような問答があった。そのときは「5対1は卑怯だ」と怪人から訴えられたスーパー戦隊側が「勘違いするな! 俺達は1の力を5分割して戦っているだけだ!」と謎の反論。この言葉はいまでも言い伝えられており、「迷言… いや名言だ」「この言葉は汎用性高くて気に入ってる」と一部で評価されている。

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