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2017/5/23 11:30

「プレミアムフライデーの二の舞でしょ」有給取得を促す政策「キッズウィーク」に疑問の声が続々

今年2月より政府の主導で始まった「プレミアムフライデー」。月末の金曜日に早い時間での退社を促すことで、個人消費をアップさせるというキャンペーンだが、世間からは「早く帰れるのは純粋に嬉しい」「現実的じゃないキャンペーン」と賛否両論が巻き起こった。そんな中、政府はさらに「キッズウィーク」という大型連休の創設を検討していると発表。世間からは、「プレミアムフライデーの二の舞じゃないの?」といった声が上がっている。

出典画像:画像はイメージです。
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有給取得を促す「キッズウィーク」に疑問の声

政府が来年4月からの実施を目指している「キッズウィーク」は、全国の地域ごとに学校で夏休みなどの長期休暇を他の月に振り分け、大人も休暇をとれるように推進するというもの。方法としては、小・中・高校の夏休みなどの長期休暇の開始を遅らせたり、終了を早めるなどして、別の時期にまとめた休みを作るようだ。例えば、夏休み中の5日間を他の月の平日に移せば、前後の土日とつながって9連休に。公立高校は義務化の方針で、私立校は協力を求める形で進めていくという。

 

なお、学生だけでなく「キッズウィーク」にはその家族も一緒に休めるよう、政府が企業に強く働きかけるもよう。有給休暇の取得を促すとともに、地域の観光産業の活性化をはかるのが狙いのようだ。

 

しかし、この発表にはネット上で懐疑的な意見が続出。「プレミアムフライデーすら難しいのに、この取り組みが成功するとは思えない」「子どもの休みを移動させただけで、なんで大人が今まで以上に有給取れるようになると思うの?」といった声が上がっている。また、「子持ちの人たちがキッズウィークに有給を取れたとして、しわ寄せが来るのは単身者だよ」といった指摘や、「非正規雇用で子育てしてる人が多いのが現状。働かないと食べられないんですよ」という声も。政府が働く人たちの現状を理解していないという不満が顕著にあらわれている。

 

プレミアムフライデーを実施&推奨した企業はたったの1割……

では、2月に政府が推奨した「プレミアムフライデー」の実施状況はどうだったのだろうか? インテージの「『プレミアムフライデー』事後調査」(2017年2月調査)によると、「職場で実施された人」または「奨励された人」は10.5%という結果に。企業の9割近くが実施も奨励もされなかったことが判明した。

 

また、プレミアムフライデーが実施&奨励された人に対し、「プレミアムフライデーを利用して早く帰るつもりがあったか?」と質問したところ、早く帰るつもりがあった人は47.6%。さらに、「職場で実施&推奨されているにもかかわらず早く帰らなかった」という人にその理由を聞いたところ、9割近くが「仕事が終わらなかったから」と回答している。

 

他にも「後日仕事のしわ寄せが来る気がしたから」「職場の周囲の人の目が気になったから」といった回答が上がった。政府が推奨し、企業が従ったところで現場の環境はそう簡単に変えられるわけではないようだ。キッズウィークも結局、プレミアムフライデーと同じ轍を踏んでしまうのだろうか。

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