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2017/8/20 19:00

キモカッコいいだけじゃない?「トリックメイク」が注目される理由

今世界中でにわかに注目を集めている、トリックメイク。自分の顔や体をキャンバスに見立て、顔のパーツが何重にも連なったリアルな写実を描くメイク法。目がいくつも描かれたものは本当に見つめられているような気持ちになるほど。その完成度の高さから「SNS映えする」と話題になっています。日本では、昨年のハロウィンの仮装として、タレントのLiLiCoさんがトリックメイクを施したことで、その名が知られるキッカケとなりました。

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一度見ると必ず二度見してしまう。脳裏にハッキリと焼き付くインパクトと完成度の高さは、もはやアートと言っても過言ではありません。そこで今回は、そんなトリックメイクが注目されている理由を探ります。

 

■年々リアル感を増す、ハロウィンメイク

トリックメイクの起源をたどれば、それはきっと特殊メイクではないでしょうか? 例えば、ケガをしているような肌の質感を表したり、人間離れした生物の皮膚感をメイクで表すなど、映画に登場するキャラの設定に近づけるために施されるものでした。

 

もともとは一般の方が施すものではなかった特殊メイクも、ハロウィン需要に伴い、身近なものになってきました。ハロウィンもひと昔前のように、トンガリ帽子を被っただけの可愛い魔女のコスプレや、カボチャの着ぐるみを着るだけ……といった単純なものから、メイクまでこだわってよりリアルに作り込む傾向になってきました。ゾンビに扮するなら、女性でもとことん恐ろしいリアルなゾンビに近づけるなど、“本気度”も高まっています。

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単にハロウィンにちなんだキャラに扮するだけでなく、よりアート寄りにハロウィンを楽しむ風潮になったことも、ひとつトリックメイクが盛り上がるキッカケになったのかもしれません。実際に、話題になったLiLiCoさんのメイクも、アートと言える完成度の高さで、ハロウィンの仮装の域を超えていました。

 

■整形メイクが昇華してトリックメイクに

タレントのざわちんさんの“ものまねメイク”は、SNSでの情報発信から大ブレイクにつながりました。自分とは全く似ていない有名人であっても、眉と目の感じと髪型などの雰囲気だけで、まるで本人かのような錯覚を起こすほどそっくりに似せることでも話題になりました。もともとは自分にコンプレックスがあり、それをカバーするためにメイクを始めたのだそう。

 

他にも、整形メイクと称される方法もあり、自分を美しく魅せるための手段として多くの女性が興味を示しました。メイクは、必要なイメージを追加したり、自分には無いものを引き立てたりと、様々な用途を持っています。コンプレックスがメイクによって自信に変わると「見て欲しい」という欲求が芽生えてくるもの。そのくらい、メイクは人の気持ちや行動までもガラッと変えてしまうのです。

 

メイクの力は偉大。ほんの少しの陰影やハイライトで、整形しなくても鼻がグッと高く見えたり、目がグンと大きく見えたりします。例えば、今ニューヨークをはじめとして、世界中で流行しているコントゥアリング。コントゥアリングとは、ハイライトとシェーディングを駆使して、メリハリがあるはっきりした顔立ちに見せるメイク法です。筆者が執筆した『黄金比メイクメソッド』でもご紹介していますが、パーフェクトな顔立ちに近づけるために、コントゥアリングを応用しています。

https://allabout.co.jp/matome/cl000000001144/

 

メイクは今やアートのひとつ。メイク次第で、その日やその時の気分を変えられる大切なツールなのです。

 

■キモカッコいいだけじゃないから面白い?

トリックメイクの醍醐味と言えば、まず一瞬にして人の心を惹きつける、アートに近い魅力が挙げられます。話題となっている、リアルな目を何重にも描かれているトリックメイクでは、たくさんの目に一度に見つめられ、その絵から目が離せなくなるのです。

 

同じ絵でも絵画としてキャンバスに書いていたら、ここまで話題になっていなかったのかもしれません。ボディに施すからこそ、何かメッセージ性を感じるように思います。

 

時にコンプレックスを隠すツールとして。メッセージを伝えるツールとして……など、メイクには様々な役割や意味があります。「キモカッコいい」そのメイクは、ただ単に奇抜さを狙ったものではなく、「キモさを備えつつも、アートの世界を貫いた姿勢がカッコいい」というもの。例えば、「職場では目立たない存在でも、自身の趣味に没頭する姿がカッコいい」など、人は相反するものを同時に受け入れることで発生するギャップにこそ魅力を感じるもの。メイクを通して伝えたいメッセージがある方、インパクトを残したい方等、是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか?

 

【著者プロフィール】

鈴木絢子

大学在学中よりリポーター、中国雑誌の企画・ライターとして活動。大学卒業後、大手美容外科・化粧品会社の広報PR担当を経て、広告代理店で薬事法・ライターの専門の部署を設立。独立後は美容家として内外美容を提唱し、講演、メディア出演、執筆など幅広く活動中。主な著書に『朝さつまいもダイエット』、『黄金比メイクメソッド』など。(一社)日本スーパーフード協会理事、さつまいも親善協会会長も務める。http://satsuma-imo.com/index.html 現在は、女性専門家1,000名を抱えるPRマーケティング会社、beausの代表としても活動中。http://beaus.net/

鈴木絢子オフィシャルブログ:http://ameblo.jp/ayako810/