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2017/9/5 16:00

「カーネルおじさんの顔が怖すぎる」ケンタッキーが導入した「VR研修プログラム」が話題に!

アメリカの「ケンタッキーフライドチキン」(以下:KFC)が、従業員の研修にVR技術を導入したことが報じられた。調理工程を映像で疑似体験できる教材として運用しているのだが、その内容には「映像が無駄にホラーテイストで笑う」との声が上がっている。

※画像はイメージです。
※画像はイメージです

 

ホラーすぎるケンタッキーのVR研修

この教材では、5段階の調理プロセスを研修できるのだが、プレイヤーはなぜか密室に閉じ込められており、ケンタッキーを作らなくては部屋から出られないという“脱出ゲーム”のような設定に。部屋にはテンションの高い男性の音声が響き渡っており、調理をサポートしてくれる。

 

研修が始まると地面からキッチンがせり出してきて、チキンを洗浄したりパン粉をまぶしたりといった作業工程を疑似体験していく。しかし、フライヤーを閉めると部屋の電気が突然消えて頭上のロボットが踊りだしたりと、ホラーゲームのような演出が目立つ。

 

この教材の内容は動画投稿サイトなどで公開されており、視聴者からは「扉に描かれてるカーネルおじさんの顔が怖すぎる」「絶対狙ってホラーゲームっぽくしてるでしょ!」「風邪引いてるときこんな夢見るよな」とツッコミが続出している。

 

また、一部の視聴者からは「研修とか抜きで普通にホラーゲームとしてやってみたい」「これ商品化しないの?」といった声も上がっているほか、「これからVR研修めっちゃ増えそう」と指摘する人も。実際にVR技術は、企業の研修に新しい風をもたらしているようだ。

 

企業研修にVR化の波が到来?

今年3月に実施されたeラーニング戦略研究所のアンケートによると、企業の教育研修担当者100名のうちの57%が企業研修のVR活用に前向きな回答をしている。実際に導入している企業も少なくないようで、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)もそのひとつとのこと。

 

JR東日本では、社員に事故の危険性を再認識させるための安全教育の一環としてVRでの研修が行われている。教材内では、鉄道の三大労災といわれる「触車」「墜落」「感電」のうち、「触車」と「墜落」の事故をリアルに再現。体験した現場の社員のなかには、衝撃的な内容に思わず声を上げてしまう人もいたそうだ。

 

一方でJR西日本は、津波対策に関わる運転士向けの訓練プログラムとしてVRを導入。紀勢線の一部区間を高解像度のカメラで撮影した映像になっており、運転士はリアルな走行感を疑似体験することが可能。ちなみに、白浜から新宮駅間は、地震発生後5分以内に10メートル以上の津波がやってくるというかなりシビアな想定になっている。

 

また、VRはプロスポーツの分野でも注目されており、2017年には東北楽天ゴールデンイーグルスがVRを本格的に導入して話題に。このVRはバッターボックスに立ったときの視点で、相手チームのピッチャーの投球を繰り返し体験することが可能。膨大なデータからピッチャーのフォームも再現されており、相手投手の特徴を試合前に掴むことができるようだ。

 

野球ファンからも「“魔球”とか編み出してもすぐVRで対策されそう」「野球にもとうとうハイテク化の波が…」との声が上がっており、試合の勝敗にVRトレーニングがどう影響するのか注目が集まっている。今後もエンターテインメントにとどまらない、VRのさまざまな活用方法に期待していきたい。