ライフスタイル
2017/11/11 15:00

「なんて不謹慎な!」……は勘違い!? 英語の“anniversary” はあの日にも使う

“anniversary” と言えば、どんな意味を思い浮かべますか? ほとんどの人が「記念日」と答えるのではないかと思います。お祝いをしたりする華やかなイメージですよね。ただ、英語の “anniversary” は日本語の「記念日」よりももっと広い意味を持っているって知っていましたか?

 

“anniversary” ってどんな意味?

日本語でも「アニバーサリー」という言葉はわりと馴染みがあるのではないかと思います。

 

例えば、テーマパークや商業施設などがオープン◯周年を迎えるというと「アニバーサリー」という言葉がよく使われますよね。

 

そんな「アニバーサリー」ですが、もともとの英語の “anniversary” の意味はこうです↓

 

a date on which something special or important happened in a previous year(ロングマン現代英英辞典)

 

「以前のある年に何か特別な、もしくは重要なことが起こった日」ということですね。

 

例えば、”anniversary” がよく使われるのは “wedding anniversary” です。

 

Today is our tenth wedding anniversary.
今日は私たちの結婚10周年記念日です

We celebrated our wedding anniversary at ABC Restaurant.
私たちはABCレストランで結婚記念日を祝った

 

のように「◯周年記念日」というイメージで使われますよね。

Anniversary Flowers - RAW

でも、日本語では絶対に「記念日」とは言わない場合に、英語では “anniversary” が使われることもあるんです。

 

“anniversary” はめでたいことだけではない

「結婚記念日」を “anniversary” で表すのは、何の違和感もないですよね。では、亡くなった人の「命日」という意味で “anniversary” は使えると思いますか?

 

実は英語では、年に1回やってくる故人の「命日」も “anniversary” で表現するんです。

 

日本語でいう「アニバーサリー」「記念日」は、おめでたくてお祝いするようなものに使うイメージですよね。なので「命日」を「アニバーサリー」と言うと「なんて不謹慎な!」と怒られそうです。

 

でも、上で紹介した英英辞典の定義をもう一度見てみてください。“something special or important happened”、と書いてありましたよね。

 

英語の “anniversary” には「めでたい」「めでたくない」という色はなく、どちらにも使うんですね。

 

“anniversary” で表す「命日」

「(年に1回やってくる)命日」は英語では “the anniversary of 〜’s death” のように表します。

 

例えば、少し前にダイアナ妃が亡くなってから今年で20年という報道がありましたが、そこでも、

 

●Princess Diana’s 20th anniversary

●Thursday, August 31, marks the 20th anniversary of the shocking death of Diana, Princess of Wales.

 

のように “anniversary” が使われていました。

 

ただ、ここでちょっと注意が必要なのは、日本語では亡くなった次の年の命日が「1周忌」、その翌年は「3回忌」と言いますよね。なので「3回忌」からは英語で表現するときに数がずれます。

 

●1周忌(亡くなった翌年)→ the first anniversary of 〜’s death

●3回忌(亡くなった翌々年)→ the second anniversary of 〜’s death

●Today marks the second anniversary of my mother’s death.
今日は母の3回忌です(亡くなって2年の命日です)

End of the Pacific War Day.  [Explored 2013-08-15]

 

“anniversary” は「◯周年の日」

他にもある、おめでたくない “anniversary” の例を少しだけ挙げてみましょう。

 

まずは、アメリカ同時多発テロが起きた9月11日。毎年この日も「テロから◯年」のような報道がありますが、そこでも “anniversary” が使われます。

 

●the anniversary of the September 11 terrorist attacks

●This year marks the 16th anniversary of the attacks.

 

のような感じですね。

 

先ほどもチラッと出てきましたが、めでたくない “anniversary” は “mark” という動詞と一緒に使われることが多いです。これは、

 

to celebrate or officially remember an event that you consider to be important(オックスフォード現代英英辞典)

 

という意味で、”anniversary” と一緒に使って「◯周年を記念する」を表しますが、祝うことではない場合には「記念」という言葉に抵抗がある方もいるので「◯周年にあたる」とした方がしっくりくるかもしれませんね。

 

他にも、大震災が起こった日や戦争にまつわる節目の日など「あれから◯年」を表すときにも必ず出てくるのが “anniversary” です。

 

「anniversary=記念日、めでたい日」と思っていた方は、今回紹介した使い方もぜひ覚えておいてくださいね。

 

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