ファッション
ホン・モノ・ケイカク
2018/2/14 17:00

財布の買い時は「暦」が大事だった! 2018年春のスーパーラッキーデーを公開

「運」や「ツキ」というのは、科学的な根拠がなく、証明できないのに、普段から身の回りで上がり下がりを感じる、不思議な存在。多くの人が元旦から八百万の神々に願いを託すのは、科学的根拠がなくとも、心のうちに何かしらの不思議な物を感じ取っているからなのではないでしょうか。験担ぎはそのひとつ。「信じる物は救われる」という言葉が示すように、強い願いを込めることで、自分に暗示を掛け、仕事や取り組みを成功へ導いているのかもしれませんね。

 

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ここでは年に一度の験担ぎのひとつ、「春財布」「福財布」について、ご紹介します。

 

ちなみに、革財布で「一生モノ」って、あり得えないなぁと考えています。

 

比較的過酷な環境で使われる革財布は、どんな高いブランド品で耐久性が高くても、3年もすれば、エッジのコバが剥げたり、表面はすり切れたりして、だいぶお疲れになってくるものです。クリームで栄養を与えながらメンテナンスして、大事に使ってもやはり疲れてきた財布を、人前で出すことも考えると定期的に新しいモノと交換すべきだと思います。

 

 

春財布、福財布のいわれについて

では、そんな財布の買い換えるきっかけは、やはり新年。せっかく験を担ぐならば、1年の中ではやはり元旦からの「春財布」ということになります。諸説ありますが、春の始まりは「新春」と呼ばれるように、元旦から始まり、5月5日の「立夏」までが、暦の上では「春」と定義づけられているようです。
ちなみに、「春財布はお財布がパンパンに『張る財布』にちなんで金運が上がり縁起がいいとされる」……ってのをよく見ますが、あれはどこかの人が後付けで作った、ただのダジャレでしょうね……(笑)。

 

 

春財布の買い時、使い始めに最高の日とは?

新年に財布を買い換える「春財布」の縁起。財布の使い始めによいとされている日がさまざまあります。ちなみに、大安や一粒万倍日……など、日本にはさまざまな「縁起の良い日」がありますが、これらの元ネタのほとんどは、古来から作られていた暦(カレンダーのようなもの)の、中段や下段に書かれていた日々の吉凶についての一言メモ「暦注」に記載されていたものです。せっかくなので、縁起のいい日に関して少し深掘りしてみましょう。

 

暦注に関しての説明は下記を参照ください。

 

「暦注」は、昔の暦の注記、すなわち暦の中断・下段に記載される注記事項をいう。暦注は、日付・節句・月の満ち欠けなど本来の事項の下に記載され、中段には十二直、下段には選日・二十八宿・九星など、さまざまな日の吉凶に関する事項が書かれていた(昔の暦はいくつもの段に分かれ、暦注は中段・下段に記載されていた)。 また暦注は、七曜や二十四節気・干支なども入れ、広く、暦に記載される事項すべてを含む場合にも用いられることがある。

「現代こよみ読み解き辞典」(岡田芳朗・阿久根末忠 編著 柏書房)より抜粋

 

簡単に言えば、暦注とは、一般庶民たちの「生活の指針」となるように日々の吉凶を配したもので、「悪い日を避ける」ことに重点を置いて使われたものなのだそうです。「科学的根拠がない迷信」といってしまえばそれまでですが、今でも三隣亡(さんりんぼう)の日は大工さんは仕事を休み、結婚式は大安に、お葬式は友引に…と、古くから今にいたるまで、日本人の日々の行動は、意外と暦注に左右されています。古くから生活の中になじんだこれらの縁起になぞらえることは、日々の行動のきっかけを与えることにもなります。

 

「験担ぎ」=プラス方向の「自分の心への暗示」をかける

と考えれば、縁起のいい日に財布を購入する、使い始めるという行動は、今年一年、頑張りたい自分に暗示をかけていくことなのだと思います!

 

 

2018年初頭の「スーパーラッキーデー」は?

それでは、縁起がいいとされる日の種類と、今年初頭のラッキーデーをご紹介しましょう。

●大安
暦注の主役ともいうべき、「六曜」の中で、もっとも縁起のいい日。結婚式や物事のはじめ事はもとより、内閣改造までも大安に行われるほど、もっとも民間に浸透している暦注です。1年に約60回ほど巡ってきます。万事において上手く進む吉日とされ、財布の使い始めや購入する日にも適した日と言われています。

●一粒万倍日
一粒のモミが万倍にも実る稲穂になるという、とても縁起の良い日です。よろず事を始めるのに良い日とされ、仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに良い日とされます。逆に借金や借り物をすると、それも万倍になってしまうため、タブーだそうです。1ケ月に4~7回程度巡ってきます。

●天赦日(てんしゃにち)
これも「暦注下段」に記されている、年に5~6度しかない吉日です。文字通り天がゆるす日ということで極上の大吉日で、何をするにも最善の日とされており、財布の使い始めにはとても縁起のいい日です。

●寅の日
十二支に基づく考えで、12日周期で巡ってくる吉日。「虎は千里行って千里戻る」という言い伝えから、旅立ちに良く、婚礼には忌む日とされているようです。これが別の解釈ともミックスし、虎の黄色という色を金運の象徴としてとらえ、金運に縁起のいい日ととらえる説も存在するようです。

●不成就日
この日は文字通り万事において成就しない日とされています。結婚や開店などはもちろん、願い事すら凶とされる日…。しかもどんなにラッキーデーが重なろうと、この不成就日が重なってしまうと、全部打ち消し&不成就! なんとも最悪のバッドデーです…。

これら縁起のいい日が、ぴったりと重なってしまう2018年初頭の「スーパーラッキーデー」も調べてみましたのでご紹介します!
(あわせて不成就日が重なっている日もご紹介します…)
財布の購入&使い始めの「験担ぎ」の目安に、参考にしてみてください。

×<2月15日(木)>天赦日+大安+寅の日+不成就日
×<2月26日(月)>一粒万倍日+大安+不成就日
○<3月11日(日)>一粒万倍日+ 寅の日
○<3月23日(金>)一粒万倍日+寅の日

※参考資料:「現代こよみ読み解き辞典」(岡田芳朗・阿久根末忠 編著 柏書房)