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2016/4/17 12:00

冷蔵庫と玄関をチェック! 実家の片づけを始めるベストタイミングは?


「空き家」にまつわるニュースを目にする機会が増えています。

 

国土交通省によると2013年の時点で空き家は全国に820万戸。うち、318万戸が賃貸や売却用、別荘用などをのぞく「その他空き家」に分類されるとか。

 

空き家のまま、放置しておくと防犯・防災上の問題もあり、生活環境の悪化などの懸念も指摘されています。

 

東京都が平成27年度に実施した「インターネット都政モニター『東京のすまい』アンケート結果」によると、全体の半数以上が「近所に空き家がある」と回答。さらに、約24.3%の人が「空き家があり、支障や危険を感じたことがある」と答えています。

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↑東京都「インターネット都政モニター『東京のすまい』アンケート結果」(平成27年度)

 

理屈で考えれば、空き家になったら早々に売るなり、貸すなりすれば、物理的な負担は少なくなります。「不用心で困る」「いつまで空き家のままにしておくのかしら」などと、近所の人に苦々しく思われる心配もありません。

 

でも、いざ「誰も住まなくなった実家」に直面すると、なかなか理屈通りにはいかないのも実情です。

 

賃貸住宅であれば、誰も住んでいなくても、家賃はかかり続けるため、かえって片づける踏ん切りがつきやすいかもしれません。しかし、持ち家の場合、気持ちの整理がつくまでそのままにしておける分、手をつけられないまま、数ヶ月、数年と時間が経ってしまうケースも少なくありません。

 

いざとなれば、遺品整理業者などプロの手を借りて、一気に片づけてしまう方法もあります。ただ、事情が許せば、親が元気なうちから一緒に、少しずつ片づけを進めておくのがおすすめです。

 

というのも、親が亡くなってしまうと、単なるガラクタも、“生きた証”のように見えて、捨てられなくなることが多々あります。元気なうちに、親の意思を尊重しつつ、不用品はできるだけ処分しておく。そうすれば、年老いた親が安全に暮らすのにも役立つ上、同時に将来の片づけストレスも軽減することにもつながります。

 

では、実家の片づけはいつ頃、スタートするのがいいのでしょうか? 『50代からの実家の片づけ 自宅の片づけ』(扶桑社)では、「冷蔵庫」と「玄関」に注目しています。それぞれ、チェックポイントを紹介します。

 

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↑【冷蔵庫のチェックポイント】ぎっしり食材が詰まっていたら黄色信号

 

冷蔵庫の中身は、親の食生活や健康状態を探るヒントになります。食材を大量に余らせているのは、調理をする気力がなくなっていたり、判断力が衰えていたりというサインかもしれません。

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↑【玄関のチェックポイント】「大量のスリッパやカサ」「季節外れのコートや靴」「置きっぱなしになった段ボールや新聞紙」に要注意

 

玄関は、最も他人の目に触れやすい場所です。いわば“家の顔”とも言うべき玄関が散らかっているのは、世間の目を気にする気持ちよりも、片づけが面倒くさいという気持ちが上回っている可能性大。つまり、何らかのサポートを必要としていると考えられます。

 

実家の片づけは、自宅の片づけ以上に一筋縄でいかないケースが少なくありません。もともとの親子関係もあれば、片づけや老いに対する意識の違いも影響します。即日解決! とはいかないからこそ、解決を焦らずに済むタイミングから動き始めることが大切です。

 

【著者】

島影 真奈美

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「定年後の備えラボ」主宰/編集&ライター
年金から保険、住まい、健康など“定年後”にまつわる不安や悩みを幅広く蒐集。快適なシニア生活と世代間コミュニケーションにまつわる研究・考察を行う。『定年後の暮らしとお金2016』『50代からの自宅の片づけ実家の片づけ』(いずれも扶桑社)では構成・執筆を担当。現在の関心テーマは「老年学」「家族の本音・建前」「セカンドキャリア」。ビジネスニュースサイト「ハーバービジネスオンライン」では「仕事に効く時代小説」を連載中。

 

 

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