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2019/1/2 20:00

「電話ボックス型カラオケ」に注目! 2019年、日本にやってくる「台湾発」はコレとコレ

世界きっての親日国としても有名な台湾。従来は「日本から入ってくるモノや企業が台湾で流行する」というのが典型的なパターンでしたが、最近では様々なところで台湾フェスタが開催されているせいも手伝ってか、日本でも「台湾○○」という製品が目につくようになってきました。近年は台湾企業の日本進出も目立っていますが、ライフスタイル分野においても同様のシフトが起きているように見えます。そこで、この記事では、2018年に台湾で流行し、これから日本に入ってくる可能性があるモノを2つご紹介します。

 

1:日本や欧米に広がる「台湾式ミルクティー」

台湾のミルクティーといえば、パールミルクティーやタピオカミルクティーが有名。これらは紅茶やコーヒーのように日常的に飲まれています。作り方はミルクティーにタピオカなどを入れるだけ。いたって簡単な飲み物なのですが、これが2018年に大ヒット。なぜ人気が出たのでしょうか?

 

ことの始まりは、17年に「義美」という会社がコストコ限定で販売した「厚奶茶」(下の画像)。厚奶茶は乳成分50%以上というミルク感を前面に追求した味わいが特徴ですが、3パック(1パック946ml)で135台湾ドル(約490円)という低価格と、コストコ限定というレア感が評判を呼び、大ヒットしたんです。

その後、ほかのメーカーも次々にミルクティーの新商品を発売。このような競争のなかでミルクティーも変わっていきます。従来のミルクティーは粉ミルクやコーヒーフレッシュの使用が一般的でした。しかし、新しいミルクティーはそうではありません。生乳や有名牧場の牛乳を使用したり、濃いミルクの味わいをアピールしたり、茶葉や原材料、味にこだわったり。以前は「安ければいい」と考える人が多かったのですが、今日では「ちょっと高くても品質にこだわったものを買う」台湾人が増えているんです。そんなトレンドに合わせて、ミルクティーも進化しているんですね。

 

また、以前は甘いミルクティーばかりでしたが、健康志向の高まりで甘さも控えめになりました。ドリンクスタンドでは甘さを調整できるのが普通。ミルクの種類やトッピングの有無も選択できるようになりつつあります。日本に進出している台湾のドリンク店、例えば「COCO都可」、「春水堂」、「貢茶」、「Chatime」といったようなところでも同様ですね。

 

台湾式ミルクティーは日本以外の国にも進出中。健康志向が強い欧米では、「○○産茶葉使用」や「○○牛乳使用」のこだわりが受け入れられているようです。

2:電話ボックス型カラオケボックス

カラオケは日本が世界に誇る発明品ですが、最近は海外でもカラオケボックスは進化を遂げています。

 

台湾のカラオケは、スナックのような所か、豪華な設備の「KTV」と呼ばれるカラオケボックスが主流ですが、そこに割って入ってきつつあるのが「電話ボックス型カラオケボックス」。

 

電話ボックスより少し広いくらいの空間には4~5人が入れる設計。防音効果も抜群です。1万曲以上が収録されており、公用語として主に使われている中国語の歌を中心に台湾語、日本語、英語の歌もあるそう。週末や休日に使用する人の姿も見かけますが、外にはまったく音が漏れません。店員は常駐していませんが、トラブルや操作方法がわからない場合、LINEや電話でコンタクトすると24時間以内に対応してくれるそうです。歌っている姿を見られたくない人は、カーテンを閉めて外から目隠しをすることもできるので安心。1曲30台湾ドル(約110円)というお手軽な価格と、予約も必要ないことが人気の秘密となっているようです。

韓国では台湾で流行する前から、このタイプのカラオケボックスが既に多数あったとの情報もあり、ひょっとしたらこのスタイルのカラオケボックスは韓国から入ってきたのかもしれません。真偽は不明ですが、いずれにしても台湾でこの流行はしばらく続きそうです。

 

まとめ

2018年の台湾で流行したタピオカミルクティーとカラオケボックスをご紹介しました。日本旅行業協会によると、日本人の海外旅行先に関する人気ランキングで、台湾は昨年に続いて今回の年末年始(2018年12月~19年1月)でも1位を獲得。ヒトが交流すれば、モノも行き交います。19年、台湾から日本にどのようなモノが入ってくるのか楽しみですね。ひょっとしたら電話ボックス型カラオケボックスの逆輸入があるかもしれません。