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2019/1/5 21:30

2019年のトレンドを一足先に予測!! 今年注目したい11のコト

【その6】

考古学ならではの視点で解き明かされる

「三国志」

マンガや小説、ゲーム、映画ほか様々なメディア展開がされるほど三国志の人気の高さは折り紙付き。特に今回は、中国国外で初公開となるリアルな出土品が多数展示されます。

 

英傑たちのルーツ、漢王朝の光と影、合戦の実像を垣間見られる

特別展「三国志」

(展覧会・2019年7月〜開催予定)

日中文化交流協定締結40周年記念として、東京国立博物館平成館(東京・上野公園)で7月9日〜9月16日まで開催。最新の発掘成果による三国志の実像ほか、曹操の墓で発見された日本初公開の出土品など、貴重な文物が集結し、見どころ満載です。

↑関帝廟壁画(部分)の「馬上の関羽とそれを見送る曹操」。下は呉ならではの副葬品である「貨客船」
写真上/関帝廟壁画(部分)「馬上の関羽とそれを見送る曹操」 土、彩色 清時代 18世紀 内蒙古博物院 所蔵
写真下/貨客船 陶 後漢〜三国時代(呉) 3世紀 広西壮族自治区貴港市梁君垌14号墓出土 広西文物保護与考古研究所 所蔵

 

 

【その7】

法改正前に魅力的な自治体へ納税

「駆け込みふるさと納税」

過度な返礼品に対して総務省が釘を刺したことで、2019年4月以降は法改正により返礼品競争が終焉する可能性が! その前に“お得過ぎる返礼品”を手に入れようとする人が続出しそうです。

 

地方創生に一役買うほか税金の控除も

↑佐賀県大町町「黒毛和牛ヒレステーキ1.44㎏」。寄付金額は10万円以上。某サイトでは人気1位になることもよくあります

 

人気の返礼品

2019年4月以降は返礼品の見直しが迫られています。ですが、還元率を守っている自治体のなかにも魅力的な返礼品は多いんです。ふるさと納税のポータルサイトのランキングを見ると肉類や魚介類が人気。寄付をする土地の地場産品を味わえるのも楽しいです。

↑群馬県下仁田町「下仁田葱」。とろけるような甘さが特徴の伝統野菜で、特にすき焼きや鍋料理にピッタリ。寄付金額は1万円以上

 

↑北海道紋別市「生牡蠣 特大サイズ 約2.8㎏」。オホーツク圏で水揚げされた新鮮な生牡蠣。寄付金額は1万円以上。ほかに蟹やホタテもあります

 

 

【その8】

日本で2019年内のEC開始を準備中!?

「コストコEC」

アメリカ生まれの大型会員制倉庫型店として日本でも人気のコストコの商品が、足を運ばなくても手に入るようになります。特に倉庫店が近くにない人にとってメリットが大きいです!

 

日本での人気&知名度を確立しいよいよEC展開か

コストコEC

(EC・2019年内)

日本には26倉庫店があり、最終目標の50倉庫店に向け、現在も着々と店舗数を増やし続けています。それと並行し、本国アメリカ以外に数か国で展開をしているECを日本でも始める準備を進めているらしいです。詳細はまだ不明ですが期待は高まります。

↑食料品、日用雑貨、家電製品、衣類ほか、広い倉庫店内で多種多様な商品を展開。どれもボリュームがあり、おトク感たっぷりです

 

 

【その9】

EU離脱もついに大詰め

「ブレグジットで英国ブーム」

英国のEU離脱が混乱を招いていますが、反面、注目をあびているのも確か。19年はクイーンブーム再来のほか、ビジネス面においても様々な展開が見込まれています。2019年、英国が熱い!

 

映画館が伝説的なライブ会場となる!

↑数々の名曲で世界中を魅了したフレディ・マーキュリー。彼の生い立ちやバンドメンバーとの出会いなど栄光と影が描かれた感動の物語  全国公開中 © 2018 Twentieth Century Fox

 

「ボヘミアン・ラプソディ」

英国を代表する伝説のロックバンド・クイーン。その生きざまを描いた映画が大ヒット中で、人気再燃の兆しも! またハリウッドでは、2019年4月公開予定の映画「アベンジャーズ/エンドゲーム(原題)」などの出演で知られるベネディクト・カンバーバッチはじめ、最近は英国人俳優の活躍が注目されています。

 

【こちらもCHECK!】

ハムリーズ

258年の歴史を持ち、日本が世界19か国目となる英国最古の玩具店が2018年冬、横浜と福岡に開店。早くも日本の子どもたちに人気。

 

LUSH 新宿店

英国発化粧品ブランドのLUSHが2019年初夏、アジア最大規模のフラッグシップショップをJR新宿駅前にオープン!

 

 

【その1o】

駅やコンビニで導入がスタートし人手不足を緩和!

「無人レジ」

無人レジは店舗側の人員を削減でき、利用客もレジで待つ時間を大幅に短縮できます。労働人口の減少を背景に経済産業省も無人レジ導入を推進。人手不足が深刻な大手コンビニは、2025年までの全店舗導入を目指しています。

 

商品を取って電子マネーを端末にタッチするだけでお買い物完了!

サインポスト

スーパーワンダーレジ

(AI無人決済システムサービス・開始時期未定)

購入商品を手に取るだけで、AIが把握し支払額を計算、キャッシュレス決済する無人レジが日本でも現実に。去る2018年10〜12月、ITコンサルのサインポストが、JR赤羽駅で無人レジ「スーパーワンダーレジ」の実証実験を行いました。決済方法はSuicaなどの交通系電子マネーを利用でき、今後駅の売店や小売店での導入も大いに期待できます。

↑JR赤羽駅の特設店舗では、入り口にある端末に交通系電子マネーをかざして入店。商品購入時も決済ゾーンで内容確認後、交通系電子マネーで決済します

 

↑店内に設置された100台以上のカメラが、客の追跡や商品の認識を行います。商品にICタグを付けなくても棚から取った商品の把握が可能!

 

【こちらもCHECK!】

大手コンビニも実用化に向けて始動

無人レジの完全導入を目指し、大手コンビニ各社はすでに実証実験を始めています。コンビニが採用を検討しているのはRFIDタグを使ったAI無人決済システム。また、ローソンでは客がスマホでバーコードを読み取る決済方式を採用した「ローソンスマホペイ」も一部店舗で展開中。

ローソン

ローソンスマホペイ

商品バーコードをスマホカメラで読み取り、レジに並ばずに決済できるサービス。ローソンの公式アプリを使って決済、決済後に表示されるQRコードを店頭の読み取り機にかざせば終了。2018年度内に100店舗に導入予定です。

 

↑専用リーダーでバーコードを読み取り、決済キーをタッチ。2019年2月28日まで100円(税抜)につき5ポイントが貯まります

 

 

【その11】

増税分はポイント還元で取り戻すのがキモ!

「消費税増税マネーテク」

消費税率の10%への引き上げは確実に国民の家計を直撃。ただし、政府が掲げる増税対策9項目をうまく利用すれば、財布への負担を減らすことができます。特に「キャッシュレス決済ポイント還元」は、広くその恩恵にあずかれるはず!

 

【教えてくれた人】

消費生活評論家・岩田昭男さん

クレジットカード関連の取材・研究に30年近く取り組む。本誌で「クレカ『錬金』道場」を連載中。

 

消費税対策では何より5%のポイント還元を利用すべし!

いよいよ2019年10月から消費税10%に。政府は増税対策として9項目の経済政策を打ち出しました。プレミアム商品券や軽減税率など、知っておいてトクする項目は多いですが、特に利用すべきは「キャッシュレス決済時のポイント還元」。

 

これは中小店での現金を使わない支払いに対して5%還元するというもの。増税2%に対し還元が5%なら、利用しない手はありません。

 

支払いの主流と目されるのはQRコード決済。導入費用がほぼかからず、手数料も安いため、小規模店舗が最も導入しやすいようです。同決済の大手はLINE Pay、楽天ペイ、PayPayなど。PayPayは先日の大規模キャンペーンで認知度が一気に上がりました。

↑店頭にQRコードを置く場合、導入費用はほぼゼロ。客がスマホの決済アプリでQRコードを読み取り支払額を入力。店員に画面を確認してもらえば支払い完了です

 

9つの経済政策

1.飲食料品の軽減税率

外食を除く食料品と新聞は消費税率が8%に軽減。ちなみにファストフード店での店内飲食は10%ですが、テイクアウトは軽減税率8%となります。

 

2.プレミアム商品券

低所得者と0〜2歳児の子育て世帯に対し、期間限定で使用できる商品券を発行。2万円で購入した商品券で2万5000円分の買い物ができます。

 

3.キャッシュレスポイント還元

クレジットカードや電子マネーなど、現金を使わない支払いに対して5%が還元されます。中小小売店・飲食店限定で9か月間実施予定。

 

4.自治体ポイントの加算付与

 

5.増税による柔軟な値上げを促す指針策定

 

6.自然災害に備えたインフラ整備

 

7.商店街活性化

 

8.自動車・住宅購入での税制優遇

 

9.幼児教育無償化

 

 

文/伊勢洋平、榎木由紀子、河上 拓、黒川秀紀、酒井麻里子、中山秀明、並木政孝、平島憲一郎

撮影/我妻慶一、佐坂和也

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