ライフスタイル
英語
2019/8/17 15:00

“safe and sound”ってどう訳す? 「音」だけじゃない“sound”の意味

“sound” と言えば、多くの人が頭の中にイメージするものは「♪」や「♫」のようなものだと思います。

 

実際に “sound” には「音」という意味があって、日本語でも「サウンド」という言葉は音楽と強く結びついていますよね。例えば「サウンドトラック」や「サウンドチェック」と言えば音楽を連想させたり、不朽の名作『サウンドオブミュージック』も音楽満載の映画です。

 

そんな「音」のイメージが強い “sound” ですが、実は「音」が全く関係ない意味もあるって知っていましたか?

 

“sound” の「音」は幅広い

まずはたいていの人が連想する「sound=音」のおさらいを少し。

 

“sound” は冒頭でも触れたように「音楽」ととっても関連のある単語ですが、必ずしも「音楽」の「音」だけとは限りません。オックスフォード現代英英辞典に、

 

something that you can hear

 

とあるように、耳で聞こえるものを “sound” と表現します。

 

なので、ハチの羽音も “sound” だし、森がザワザワする音も “sound”、人の足音も “sound”、物音も “sound” です。

 

これらの “sound” が耳障りだったり不快になると、違う単語が使われます。それは、

 

a sound, especially when it is loud, unpleasant or disturbing

 

と定義される単語 “noise” です。ということは、広い意味では “noise” も “sound” なんですね。

 

そんな「耳で聞こえる音」を広く表す “sound” ですが、まったく「音」と関係ない意味があるとしたら、意味を想像するのはちょっと難しいかもしれません。

 

“sound” の「音」以外の意味

次に紹介する「音」と関係ない “sound” ですが、私は結構よく目にしたり耳にすることがあります。

 

例えば、次の文章はどんな意味だと思いますか?

 

I got home safe and sound after twelve hours’ drive.

 

「私は家に着いた。12時間の運転の後に」というのは分かりますよね。12時間運転してようやく家に辿り着いた場面が想像できます。

 

問題は “safe and sound” です。”safe” は「安全な」ですよね。では、この “sound” はどう訳しますか?

driving

勘のいい方は何となくお気付きだと思いますが、実はこの “sound” は名詞ではありません。形容詞です。”sound” には形容詞で、

 

in good condition; not damaged, injured, or diseased

 

という意味があるんです。そうすると、”safe and sound” がどんなものか何となくイメージできませんか?

 

“safe and sound” とは「無事に、何事もなく無事に」という意味のフレーズで「行く、来る、到着する、見つかる」などの動詞と一緒によく使われます。

 

The girl was found safe and sound three days later.
その少女は3日後に無事に見つかった

 

みたいな感じですね。私は初めて耳にした時に「ほほぉ、そんな表現があるのか」と思いましたが、それ以来わりとよく耳にします。

 

こんな意味もある、形容詞の “sound”

形容詞の “sound” には、上で紹介した以外の意味もあります。それは、

 

deep and undisturbed

 

という意味で、これは睡眠を表す際によく使われる形容詞です。

 

“sound sleep” で、ちょっとやそっとでは起きないぐらい、ぐっすり熟睡している眠りを表します。

 

I had a sound sleep.
ぐっすり熟睡した

 

みたいな感じですね。また、

 

Did you have a sound sleep last night?
昨日の夜はぐっすり眠れた?

 

と聞かれることもあるので、この意味を知っていると「ん?音?」と、名詞の “sound” と混乱せずに済みますよね。

 

こんな意味もある、名詞の “sound”

他にも、”sound” は名詞で「海峡、入り江」という意味もあります。

 

ニュージーランドには、Milford Sound(ミルフォード・サウンド)という世界遺産のフィヨルドがありますよ。

Milford Sound New Zealand.

 

身近な単語にも発見がいっぱい

今回紹介した “sound” の使い方もそうですが、ネイティブの会話を注意して聞いていると、自分が知っているはずの単語なのに、意味が分からない文章に遭遇することがあります。

 

そんな時こそボキャブラリーを増やすチャンスです!

 

その場で相手に聞けない場合でも、携帯のメモ帳機能などを使って残しておき、後で調べるクセをつけましょう。

 

自分が知らなかったけど意外とよく使われている表現や「おー!そんな意味があったのか」という表現に出会うことができます。かなり地道な作業ですが、そんな小さな発見の繰り返しが一番《使える英語》が身に付くのではないかと思います。

 

【URL】
活きた英語のちょっとした使い方や覚え方などを紹介する日刊のウェブマガジン
「日刊英語ライフ」 https://kiwi-english.net/